永々なが/\)” の例文
文「いや永々なが/\御心配をかけまして有難う存じます、何から申して宜しいやら、うも江戸をってのちはさま/″\な難儀に逢いました」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
A どうも永々なが/\御馳走樣ごちそうさま葉書はがきはじまつた御縁ごえんだから毎日まいにちまいづつの往復わうふくぐらゐあたまへだね。しかなにしろ葉書はがきといふやつ面白おもしろいものだね。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
先月せんげつ中より永々なが/\の病氣にて臥居ふしをり中々長庵方などへ參り候事是無く勿論先月中一兩度も近所の事故藥取に參り候が其時の事にて有りしがあめはれ候故不思つひかさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
永々なが/\御世話おせわになりました。殘念ざんねんですが、うも仕方しかたがありません。もう當分たうぶん御眼おめかるをり御座ございますまいから、隨分ずゐぶん御機嫌ごきげんよう」と宜道ぎだう挨拶あいさつをした。宜道ぎだうどくさうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其方儀永々なが/\入牢じゆらうおほせ付られまか在處あるところ此度右一件本人ほんにん相分り御死刑しおきおほせ付られ候に付出牢しゆつらう仰せ付らる有難く存ずべし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宗「私はお願いがありますが、旦那さまには永々なが/\御厄介に相成りましたが、私は羽生村へ帰りうございます」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「拝借したかねです。永々なが/\難有ありがとう。かへさう/\と思つて、つい遅くなつた」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
永々なが/\御恩を受けたお屋敷の若様だからんなにもして上げなければならん、と死際しにぎわに遺言して亡なりましたが、貴方が若様なれば何うか此方こちらへ一晩でもお泊め申さんではすみませんから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
聞及びしかば大いにおどろき扨々我等が不明ふめいゆゑに罪無き杉戸屋富右衞門殿を永々なが/\入牢じゆらう致させくるしめしこと何とも申譯なきあやまり成りと思ひ平吉は早速さつそく杉戸屋富右衞門方へ到つて種々くさ/″\樣々さま/″\に是迄の始末しまつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
奉「恒太郎其の方父清兵衞儀、永々なが/\長二郎を世話いたし、此の度の一件に付長二郎平生へいせいの所業心懸とう逐一申立てたるに付、かみの御都合にも相成り、かつ師弟の情合じょうあい厚き段神妙の至り誉め置くぞ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
永々なが/\お世話様になりました、有難い。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)