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買
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かひ
ふりがな文庫
“
買
(
かひ
)” の例文
此家
(
こゝ
)
へ
世辞
(
せじ
)
を
買
(
かひ
)
に
来
(
く
)
る者は
何
(
いづ
)
れも
無人相
(
ぶにんさう
)
なイヤアな顔の
奴
(
やつ
)
ばかり
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
ます。
是
(
これ
)
は
其訳
(
そのわけ
)
で
無人相
(
ぶにんさう
)
だから
世辞
(
せじ
)
を
買
(
かひ
)
に来るので婦人
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
引連
(
ひきつれ
)
深川萬年町に
賣家
(
うりいへ
)
を
買
(
かひ
)
中島
(
なかじま
)
立石
(
りふせき
)
と改名して醫業を
營
(
いとな
)
みとせしに
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
繁昌
(
はんじやう
)
致し下男下女を置き妻と娘一人を相手に
暫時
(
しばし
)
無事に
消光
(
くらし
)
けり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それも
一
(
ひと
)
つだが、
其
(
そ
)
の
當時
(
たうじ
)
は、
今
(
いま
)
も
大錢
(
たいせん
)
お
扱
(
あつか
)
ひの
方
(
かた
)
はよく
御存
(
ごぞん
)
じ、
諸國
(
しよこく
)
小貨
(
こまかい
)
のが
以
(
もつ
)
てのほか
拂底
(
ふつてい
)
で、
買
(
かひ
)
ものに
難澁
(
なんじふ
)
一方
(
ひとかた
)
ならず。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
太七の
買
(
かひ
)
つけの
薬舗
(
くすりや
)
に行つて薬を調べたりして腐心するのであつたが、一向その秘法も埒明かず、果ては病人のやうに幼な心を痛めるのを
名工出世譚
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ぢや、君が菓子を
買
(
かひ
)
に
行
(
い
)
けば
可
(
い
)
いのに」と代助は
勝手
(
かつて
)
を
出
(
で
)
ながら、
門野
(
かどの
)
に
当
(
あた
)
つた。
門野
(
かどの
)
はそれでも、まだ、返事をした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
一
幕
(
まく
)
にてかへらんとせしに守る者木戸をいださず、
便所
(
べんじよ
)
は寺の
後
(
うしろ
)
にあり、
空腹
(
くうふく
)
ならば
弁当
(
べんたう
)
を
買
(
かひ
)
玉へ、
取次
(
とりつぎ
)
申さんといふ。我のみにあらず、人も又いださず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
間
(
ま
)
もなく
邸宅
(
ていたく
)
にいよいよ
買
(
かひ
)
手がついたといふ
話
(
はなし
)
が
傳
(
つた
)
はつて、ラアネフスカヤが
悲
(
かな
)
しみに
打
(
う
)
たれて
卒倒
(
そつとう
)
する
塲面
(
ばめん
)
となつてくるのであるがその
間
(
あひだ
)
裏
(
うら
)
手からカチン
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
左様ですとも、モウいまにどん/\
買
(
かひ
)
においでなさい升。見る
中
(
うち
)
になくなつてしまひ升。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
新聞の読者は藤原氏の予報を見て
吃驚
(
びつくり
)
した。山へ登らうとする人、支那へ旅立しようとする人は、急に旅を思ひとまつた。相場師は
買
(
かひ
)
にかゝつた。鴉は食べ物の用意をし出した。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
同級
(
どうきう
)
の
女生徒
(
ぢよせいと
)
二十
人
(
にん
)
に
揃
(
そろ
)
ひのごむ
鞠
(
まり
)
を
與
(
あた
)
へしはおろかの
事
(
こと
)
、
馴染
(
なじみ
)
の
筆
(
ふで
)
やに
店
(
たな
)
ざらしの
手遊
(
てあそび
)
を
買
(
かひ
)
しめて、
喜
(
よろこ
)
ばせし
事
(
こと
)
もあり、さりとは
日々
(
にち/\
)
夜々
(
や/\
)
の
散財
(
さんざい
)
此歳
(
このとし
)
この
身分
(
みぶん
)
にて
叶
(
かな
)
ふべきにあらず
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
香水
買
(
かひ
)
に来た
少女
(
せうぢょ
)
は
工女
(
こうぢょ
)
です
鶴彬全川柳
(新字旧仮名)
/
鶴彬
(著)
買ひて歸りがけ
直
(
すぐ
)
に
笠原粂之進
(
かさはらくめのしん
)
の
方
(
かた
)
へ行き
夜前
(
やぜん
)
の火付は原町の煙草屋喜八と云ふ者なり
今朝
(
こんてう
)
私し煙草を
買
(
かひ
)
候時
渠
(
かれ
)
が布子の
縞
(
しま
)
能
(
よ
)
く
似
(
に
)
たれば心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
むかし
唐土
(
もろこし
)
長安
(
ちやうあん
)
のハイカラ、
新
(
あたら
)
しい
買
(
かひ
)
たての
靴
(
くつ
)
で、キユツ/\などとやり、
嬉
(
うれ
)
しさうに、
爪先
(
つまさき
)
を
見
(
み
)
て、ニヤ/\と
町
(
まち
)
を
通
(
とほ
)
る。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「なに菓子の
外
(
ほか
)
にも、まだ
色々
(
いろ/\
)
買
(
かひ
)
物があるつて云ふもんですからな。
足
(
あし
)
は
悪
(
わる
)
し天気は
好
(
よ
)
くないし、
廃
(
よ
)
せば
好
(
い
)
いんですのに」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
エヘヽヽ
表
(
おもて
)
を
通
(
とほ
)
る
女子達
(
をなごたち
)
は
皆
(
みな
)
立留
(
たちどま
)
る
位
(
くらゐ
)
のもんで、
斯
(
か
)
ういふ
珠揃
(
たまぞろひ
)
のお
方々
(
かた/″\
)
が
居
(
ゐ
)
て
世辞
(
せじ
)
を
商
(
あきな
)
ひして
居
(
ゐ
)
らつしやる
処
(
ところ
)
へ
買
(
かひ
)
に
来
(
き
)
ましたのは
手前共
(
てまいども
)
の
仕合
(
しあはせ
)
で
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一
幕
(
まく
)
にてかへらんとせしに守る者木戸をいださず、
便所
(
べんじよ
)
は寺の
後
(
うしろ
)
にあり、
空腹
(
くうふく
)
ならば
弁当
(
べんたう
)
を
買
(
かひ
)
玉へ、
取次
(
とりつぎ
)
申さんといふ。我のみにあらず、人も又いださず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
四十
文
(
もん
)
にて
買
(
かひ
)
炮烙
(
はうろく
)
にて是を
煎
(
いり
)
金紙
(
きんがみ
)
に包み
鄭重
(
たいそう
)
らしくしてお
常
(
つね
)
に密と
渡
(
わた
)
しければお常は
喜
(
よろこ
)
び
金子
(
きんす
)
を玄柳に
遣
(
つかは
)
しお
熊
(
くま
)
倶々
(
とも/″\
)
厚
(
あつ
)
く禮を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これ/\早く箱を
片附
(
かたづけ
)
なよ。客「ナニ
片附
(
かたづけ
)
ぬでも
宜
(
よろ
)
しい、
手前
(
てまい
)
は
世辞
(
せじ
)
を
買
(
かひ
)
に
来
(
き
)
たのです。主人「イヽエ
何
(
ど
)
ういたして
手前共
(
てまいども
)
では
仲間売
(
なかまうり
)
は
致
(
いた
)
しませぬ。 ...
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
葛籠
(
つゞら
)
の
蓋
(
ふた
)
を
取
(
と
)
つたり、
着換
(
きがへ
)
の
綻
(
ほころび
)
を
檢
(
しら
)
べたり、……
洗
(
あら
)
つた
足袋
(
たび
)
を
裏返
(
うらがへ
)
したり、
女中
(
ぢよちう
)
を
買
(
かひ
)
ものに
出
(
だ
)
したり、
何
(
なに
)
か
小氣轉
(
こぎてん
)
に
立𢌞
(
たちまは
)
つて
居
(
ゐ
)
たと
思
(
おも
)
ふと、
晩酌
(
ばんしやく
)
に
乾
(
ひ
)
もので
一合
(
いちがふ
)
つけた
時
(
とき
)
、
甚
(
はなは
)
だ
其
(
そ
)
の
見事
(
みごと
)
でない
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
弁当
(
べんたう
)
の
面桶
(
めんつう
)
に入れて持かへりしを人ありて
皮
(
かは
)
を金一両
胆
(
きも
)
を九両に
買
(
かひ
)
けり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
弁当
(
べんたう
)
の
面桶
(
めんつう
)
に入れて持かへりしを人ありて
皮
(
かは
)
を金一両
胆
(
きも
)
を九両に
買
(
かひ
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
買
常用漢字
小2
部首:⾙
12画
“買”を含む語句
女郎買
売買
買出
買物
人買
買取
買求
買調
傾城買
仲買人
商買
仲買
繭買
買冠
紙屑買
買占
屑買
故買
買被
買人
...