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頑固
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ぐわんこ
ふりがな文庫
“
頑固
(
ぐわんこ
)” の例文
八五郎は相變らず遠慮のないところを突つ放すと、下男風な怪奇な男は、ジロリと八五郎を見やつて、
頑固
(
ぐわんこ
)
らしく口をつぐむのです。
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
兎
(
とに
)
に
角
(
かく
)
もう一年
辛抱
(
しんばう
)
しなさい。今の学校さへ卒業しちまへば………
母親
(
おふくろ
)
だつて段々取る年だ、さう
頑固
(
ぐわんこ
)
ばかりも
云
(
い
)
やアしまいから。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
日頃ならばかうなると
頑固
(
ぐわんこ
)
を云ひ張る
質
(
たち
)
であるのに、この夜は余程
懲
(
こ
)
りたと見えて、子供は泣きじやくりをしながら、なよ/\と頭を下げた。
An Incident
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
「いゝわ、そんなに
頑固
(
ぐわんこ
)
に仰しやるのなら。私、歸ります。もう長くはをられませんもの、——露が
降
(
お
)
りはじめましたわ。ぢあ、さよなら!」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
主人
(
しゆじん
)
の
内儀
(
かみ
)
さんは一
應
(
おう
)
被害者
(
ひがいしや
)
へ
噺
(
はなし
)
をつけて
見
(
み
)
た。
被害者
(
ひがいしや
)
の
家族
(
かぞく
)
は
律義者
(
りちぎもの
)
で
皆
(
みな
)
激
(
げき
)
し
切
(
き
)
つて
居
(
ゐ
)
る。七十ばかりに
成
(
な
)
る
被害者
(
ひがいしや
)
の
老人
(
ぢいさん
)
が
殊
(
こと
)
に
頑固
(
ぐわんこ
)
に
主張
(
しゆちやう
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
成程
(
なるほど
)
さう
言
(
い
)
へば
何處
(
どこ
)
か
固拗
(
かたくな
)
のところもあるが、
僕
(
ぼく
)
の
思
(
おも
)
ふには
最初
(
さいしよ
)
は
頑固
(
ぐわんこ
)
で
行
(
や
)
つたのながら
後
(
のち
)
には
却
(
かへ
)
つて
孤獨
(
こどく
)
のわび
住
(
ずま
)
ひが
氣樂
(
きらく
)
になつて
來
(
き
)
たのではあるまいか。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
外の
色
(
いろ
)
が、内の
暗
(
くら
)
さを
征服
(
せいふく
)
した。私は北に
連
(
つ
)
らなる
頑固
(
ぐわんこ
)
な
壁
(
かべ
)
を
知
(
し
)
らずしらずの間に頭の中から
忘
(
わす
)
れ出した。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
名案とは、父子爵の
頑固
(
ぐわんこ
)
な頭から結婚問題を
徹回
(
てつくわい
)
させて、而も自分は無事に
當邸
(
たうやしき
)
に居付いてゐることだ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
其時
(
そのとき
)
には
頑固
(
ぐわんこ
)
な
教頭自身
(
けうとうじしん
)
もモウ
好
(
い
)
い
加減不安
(
かげんふあん
)
を
感
(
かん
)
じてゐたのだから、お
前
(
まへ
)
までがソウ
云
(
い
)
ふならと
云
(
い
)
ふ
樣
(
やう
)
な
譯
(
わけ
)
で、それをキツカケにして
早速
(
さつそく
)
校長
(
かうちやう
)
の
手元
(
てもと
)
に
辭表
(
じへう
)
を
出
(
だ
)
した。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
奥様もわたしの
頑固
(
ぐわんこ
)
には
余程
(
よほど
)
困つて居られたのだらう。「それでは兎に角、この話は今のところこれ以上に進ませもせず、また壊すこともせずといふ事にして置きませう」
愚かな父
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
掘
(
ほ
)
つてる
穴
(
あな
)
を
覗
(
のぞ
)
きながら、
地主
(
ぢぬし
)
は
頑固
(
ぐわんこ
)
に
中止
(
ちうし
)
を
言張
(
いひは
)
る。
下
(
した
)
では
掘
(
ほ
)
りながら、
談判
(
だんぱん
)
はどうか
原田
(
はらだ
)
さんの
方
(
はう
)
へ
言
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れと
取合
(
とりあ
)
はぬ。これを
露西亞式
(
ろしあしき
)
の
發掘
(
はつくつ
)
と
云
(
い
)
つて
笑
(
わら
)
つたのであつた。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
縦令
(
たとひ
)
石橋
(
いしばし
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
理窟
(
りくつ
)
を
拈
(
ひね
)
る
頑固
(
ぐわんこ
)
党
(
とう
)
が
言
(
こと
)
の如く、
文学者
(
ぶんがくしや
)
を
以
(
もつ
)
て
放埓
(
はうらつ
)
遊惰
(
いうだ
)
怠慢
(
たいまん
)
痴呆
(
ちはう
)
社会
(
しやくわい
)
の
穀潰
(
ごくつぶ
)
し
太平
(
たいへい
)
の
寄生虫
(
きせいちう
)
となすも、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
文学者
(
ぶんがくしや
)
が
天下
(
てんか
)
の
最幸
(
さいかう
)
最福
(
さいふく
)
なる者たるに
少
(
すこ
)
しも
差閊
(
さしつかへ
)
なし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
それほど彼は自分の心の奥底に隠れてゐる飽きつぽい迷ひ
易
(
やす
)
い性情を
怖
(
おそ
)
れてゐたのであつた。それは
曾
(
かつ
)
て
唯
(
たゞ
)
の一度だつて
其
(
そ
)
の
頑固
(
ぐわんこ
)
な性情の抑制に成功したためしがなかつたからである。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
伝道なども少こし
融通
(
ゆうづう
)
の
利
(
き
)
くやうに頼みますよ、今も言ふ通り梅子の結婚談で心配して居るんだが、信仰が
如何
(
どう
)
の、品行が如何のと、
頑固
(
ぐわんこ
)
なことばかり言うて困らせ切つて仕舞ふのだ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「なか/\
頑固
(
ぐわんこ
)
な女だね。ぢや、かうして言はして上げようか。」
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
彼
(
かれ
)
の
容貌
(
ようばう
)
はぎす/\して、
何處
(
どこ
)
か
百姓染
(
ひやくしやうじ
)
みて、
※鬚
(
あごひげ
)
から、ベツそりした
髮
(
かみ
)
、ぎごちない
不態
(
ぶざま
)
な
恰好
(
かつかう
)
は、
宛然
(
まるで
)
大食
(
たいしよく
)
の、
呑※
(
のみぬけ
)
の、
頑固
(
ぐわんこ
)
な
街道端
(
かいだうばた
)
の
料理屋
(
れうりや
)
なんどの
主人
(
しゆじん
)
のやうで、
素氣無
(
そつけな
)
い
顏
(
かほ
)
には
青筋
(
あをすぢ
)
が
顯
(
あらは
)
れ
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ゾラが破産したナチュラリズムの境を
頑固
(
ぐわんこ
)
に守って
J. K. Huys Mans の小説
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
四十五六の用人
摺
(
ず
)
れのした人柄ですが、平次に言はせると、
斯
(
こ
)
んなのが案外恐ろしく
頑固
(
ぐわんこ
)
な主人思ひだつたりすることがあります。
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「私は、そんなちよいとした
頑固
(
ぐわんこ
)
さに、負けはしませんよ。私は可成な處まで行けますよ。」私は續けた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
蘿月
(
らげつ
)
はもと
小石川表町
(
こいしかはおもてまち
)
の
相模屋
(
さがみや
)
と
云
(
い
)
ふ質屋の
後取息子
(
あととりむすこ
)
であつたが
勘当
(
かんだう
)
の
末
(
すゑ
)
若隠居
(
わかゐんきよ
)
の身となつた。
頑固
(
ぐわんこ
)
な父が世を去つてからは妹お
豊
(
とよ
)
を妻にした店の番頭が正直に
相模屋
(
さがみや
)
の商売をつゞけてゐた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
傷は
浴衣
(
ゆかた
)
の後ろから一と突き、路地一パイに
浸
(
ひた
)
す血潮の中に、
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
で鳴らした六兵衞は、石つころの樣に冷たくなつてゐるのでした。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
併し運命がその後私を虐待したのです。あいつは
握拳
(
にぎりこぶし
)
で私を滅茶々々にこねまはしさへしたのです。だから今は私は
護謨毬
(
ゴムまり
)
のやうに堅く
頑固
(
ぐわんこ
)
になつてる積りですよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「いや、なか/\以つて、丹波屋さんは
頑固
(
ぐわんこ
)
で始末は惡いが、人間は立派な人で、間違つたことなどをする人ではありません」
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と、
頑固
(
ぐわんこ
)
らしく首を振るのでした。自分のやることには、絶對に間違ひはないと信じきつて居る、一種の奉公人にある型です。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
灯
(
あかり
)
を背負つた五十年配の屈強な
親仁
(
おやぢ
)
、左官の彦兵衞といへば、仕事のうまいよりは、
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
なので界隈に知られた顏です。
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエ、その通りで、父親は御家人でしたが、
頑固
(
ぐわんこ
)
過ぎて役目を
縮尻
(
しくじ
)
り、浪人をして苦勞をしたとお關は申してをりました」
銭形平次捕物控:158 風呂場の秘密
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丁度吟味與力笹野新三郎を
忌避
(
きひ
)
して、無實の罪を訴へでもするやうに、生首と死體とが實に
頑固
(
ぐわんこ
)
な
威嚇
(
ゐかく
)
をくり返しました。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして左手は質屋の黒板塀が、忍び返しも嚴重に、塗り立ての墨の生々しさを見せて恐しく
頑固
(
ぐわんこ
)
に突つ立つて居るのです。
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
與母吉は
拷問
(
がうもん
)
にまで掛けられて居ると聽きましたが、
頑固
(
ぐわんこ
)
に口を
噤
(
つぐ
)
んで白状せず、事件はそれつ切り足踏みをして、正月十五日になつたのです。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彦太郎は
頑固
(
ぐわんこ
)
に默り込んでしまひました。青白い顏、キラキラ光る眼、引締つた唇など、少し病的なものを感じさせます。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「俺は——死んだ人の事を惡く言つちや濟まんが、あの、福島嘉平太といふのが大嫌ひでな。
高慢
(
かうまん
)
で
頑固
(
ぐわんこ
)
で、けちで」
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は
藁打臺
(
わらうちだい
)
を引寄せて、どつかと腰をおろしました。今となつては、この
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
の下男の口から訊くほかに、眞相を
窮
(
きは
)
めやうはなかつたのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
で、つむじ曲りで、口やかましくて、少しケチで、そしてなか/\の商賣上手といふ評判の老人でした。
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お袖を出來るだけ痛々しく扱はせて、江戸中の評判になるやうにする爲には、
頑固
(
ぐわんこ
)
で一國な瀧五郎に、お袖を下手人と思ひ込ませる外はなかつたのでせう。
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
半農半商風の
頑固
(
ぐわんこ
)
な建物で、其處から門は直ぐですが、振り返ると建物の後ろの方から、巨大な老梅の、花少なに淺黄色の春の空に
蟠
(
わだか
)
まる姿が見えるのでした。
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人並すぐれた
頑固
(
ぐわんこ
)
者で、兩國の手品の娘などを、跡取息子の嫁にすることなどは、絶對に考へられないこと、——でも二人はどうしても別れられないこと——。
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
肉體的に弱り拔いてゐても、氣丈者らしい林太郎のハキハキした言葉を聽いて、
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
とふれ込んだ父親右京が合點々々をして喜んでゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
押の強さうな
頑固
(
ぐわんこ
)
な感じのする人間ですが、一
徹
(
てつ
)
の忠義らしいところが、次第に平次の好感を
誘
(
さそ
)
ひます。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
少し
下脹
(
しもぶく
)
れの可愛らしい顏が涙に
濡
(
ぬ
)
れて、紅い唇のワナワナと
顫
(
ふる
)
ふいぢらしさは、何んな剛情な平次も、折れるだらうと思はれましたが、
頑固
(
ぐわんこ
)
に眼を閉ぢた平次は
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は
頑固
(
ぐわんこ
)
に首を振るのです。骨董を知るものは骨董を傷つける筈はないと信じ切つて居る樣子です。
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丸屋の主人は
頑固
(
ぐわんこ
)
で一
徹者
(
てつもの
)
だが、商賣熱心といふだけで、人に
怨
(
うらみ
)
を買ふやうな人間でない事。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎と力を
協
(
あは
)
せて、その日一日、平次の手に
纒
(
まと
)
めた材料といふのは、總兵衞は慈悲心に富んだ人間ではあつたが、少し
頑固
(
ぐわんこ
)
で曲つた事や正しくない者には恐ろしく冷酷であつたこと
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
甲子太郎は
頑固
(
ぐわんこ
)
に首を振りました。ひどくお茂與に反感を抱いてゐる樣子です。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
新助は本矢に近い
頑固
(
ぐわんこ
)
な
鏃
(
やじり
)
が入つた稽古矢を一本選ると、その根の方へ、袂から取出した矢文——小菊へ細々と
認
(
したゝ
)
めて、一寸幅ほどに疊んだのをキリヽと結び付け、手馴れた弓につがへて
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは矢張り黒頭巾を
冠
(
かぶ
)
つたのが筋を引いて、若樣とお組を別々に隱させ、
頑固
(
ぐわんこ
)
一徹な父親をけしかけて自分達に都合の好い跡目を拵へ、萬事形付いた上で、若樣とお組を殺す
心算
(
つもり
)
に違ひあるまい。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
久三郎は親の久藏に似ぬ、少し
頑固
(
ぐわんこ
)
らしい感じの三十男で、その妹のお染は、十九といふにしては少しませた、口數の多い、お轉婆娘らしいところが、たまらない
魅力
(
みりよく
)
でもあると言つた
性
(
たち
)
の娘です。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頑固
(
ぐわんこ
)
に口を
緘
(
つぐ
)
むお玉を、
撫
(
なだ
)
めるやうな調子で平次は續けました。
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頑固
(
ぐわんこ
)
一
徹
(
てつ
)
らしい用人の五十男は、眞四角にそれを迎へました。
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
五十男——正直で
頑固
(
ぐわんこ
)
らしいのが、平次の袖を引くのです。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彦太郎はプツリと話をきつて、
頑固
(
ぐわんこ
)
らしく口を
緘
(
とざ
)
すのです。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頑
常用漢字
中学
部首:⾴
13画
固
常用漢字
小4
部首:⼞
8画
“頑固”で始まる語句
頑固爺
頑固者
頑固親爺
頑固張
頑固派
頑固連
頑固一徹