順序じゆんじよ)” の例文
截り取りたる石屑いしくづ及び砥石といしに用ゐしとおもはるる石器等を比較ひかくすれば、正しくコロボックルが磨製石斧をつくりたる順序じゆんじよを知るを得るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
またながあひだいし時代じだいのこされてゐたのもありますが、とにかくこのみつつの時代じだいうごかたは、大體だいたい人類文化じんるいぶんか順序じゆんじよしめすものといつてもよろしい。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
千九百六年せんくひやくろくねんのヴェスヴィオ噴火ふんかについては、初日しよにちから八日目やうかめいたるまでに噴出ふんしゆつした火山灰かざんばひ日々ひゞ順序じゆんじよならべ、これを硝子管がらすくだにつめて發賣はつばいしてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
さうして、また廊下らうからしておくはうつた。宗助そうすけ沈默ちんもくあひだおこなはれるこの順序じゆんじよながら、ひざせて、自分じぶんばんるのをつてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
みぎ文體ぶんてい也ければたゞちに麹町三丁目町醫師村井長庵呼出よびだしの差紙さしがみを札の辻の町役人へ渡されければ非番ひばんの家主即時そくじに麹町の名主の玄關へ持參なし順序じゆんじよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この偉大ゐだいちから分解ぶんかいしてると。一ぽうには非常ひぜう誇張こてうと、一ぽうには非常ひぜう省略しやうりやくがある。で、これより各論かくろんつて化物ばけもの表現へうげんすなは形式けいしきろんずる順序じゆんじよであるか、いまそのひまがない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
しかも、その暗記あんき仕方しかたといふのが、日光につくわうなかで、つぎくもつぎ夕方ゆふがたつぎ電燈でんとう結局けつきよく最後さいご蝋燭らふそくひかりなかでといふふう明暗めいあん順序じゆんじよつてらしながら研究けんきう暗記あんき
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
窟外くつぐわいからは、角燈かくとう蝋燭らふそくなんど、點火てんくわして、和田わだ大野おほの水谷みづたにといふ順序じゆんじよ入來いりきたつた。
「では、念のために、日が暮れてからのことを順序じゆんじよよく話して下さい。それから、近頃變つたことはなかつたか、お孃さんの婿むこはどうなつて居るか、寶屋を怨んで居るものはないか」
エヒミチははじめの一分時ぷんじは、なん意味いみもなく書物しよもつはなれ、ダリユシカと麥酒ビールとにわかれて、二十年來ねんらいさだまつた其生活そのせいくわつ順序じゆんじよやぶるとこと出來できなくおもふたが、またふかおもへば、市役所しやくしよりしこと
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
しかし、濱島氏はまじましけつして虚名きよめいむさぼひとでない、このかれもとめたではいのです、すべて本國はんごく政府せいふ任意にんゐさだめたことで、軍艦命名式ぐんかんめいめいしき嚴肅げんしゆくなる順序じゆんじよくだされたのが「」の三です。
そのほかなんでも理科りか學問がくもん應用おうようした爲事しごとかんする品物しなものを、それ/″\その發達はつたつ順序じゆんじよおうじてならべてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
類品るゐひん諸所しよ/\より出でたり。これを作るには火山石の適宜てきぎの大さのものをえらび凹み石を作ると同樣どうやう順序じゆんじよて、一めんに大なる凹みをまふけ、此凹みの内部ないぶをばの石を以てらしたるものなるべし
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「それから何うした、順序じゆんじよを立てて話してくれ」
それから入窟にふくつ順序じゆんじよあらかじさだめた。
ところがいままでべましたような石器時代せつきじだいからだん/″\金屬器きんぞくき時代じだいに、人類じんるい進歩しんぽしてつた順序じゆんじよは、日本につぽんにおいても西洋せいようおなじようになつてゐるのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)