“順承”の読み方と例文
読み方割合
ゆきつぐ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弘前藩はすべからく当主順承ゆきつぐと要路の有力者数人とを江戸にとどめ、隠居信順のぶゆき以下の家族及家臣の大半を挙げて帰国せしむべしというのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この年五月十五日に、津軽家に代替だいがわりがあった。信順は四十歳で致仕して柳島の下屋敷にうつり、同じよわい順承ゆきつぐ小津軽こつがるからって封をいだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この時肥後国熊本の城主細川越中守斉護なりもりの四子寛五郎のぶごろうは、津軽順承ゆきつぐ女壻じょせいにせられて東上するので、途中良三と旅宿を同じうすることがあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)