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靈
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れい
ふりがな文庫
“
靈
(
れい
)” の例文
新字:
霊
今
(
いま
)
こそ
彼女
(
かのぢよ
)
は、
亡
(
な
)
き
夫
(
をつと
)
の
靈
(
れい
)
と
純潔
(
じゆんけつ
)
な
子供
(
こども
)
の
前
(
まへ
)
に、たとへ
一時
(
いつとき
)
でもその
魂
(
たましひ
)
を
汚
(
けが
)
した
悔
(
くゐ
)
の
證
(
あかし
)
のために、
死
(
し
)
ぬことが
出來
(
でき
)
るやうにさへ
思
(
おも
)
つた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
其
(
そ
)
の
暗夜
(
やみよ
)
から、
風
(
かぜ
)
が
颯
(
さつ
)
と
吹通
(
ふきとほ
)
す。……
初嵐
(
はつあらし
)
……
可懷
(
なつかし
)
い
秋
(
あき
)
の
聲
(
こゑ
)
も、いまは
遠
(
とほ
)
く
遙
(
はるか
)
に
隅田川
(
すみだがは
)
を
渡
(
わた
)
る
數萬
(
すまん
)
の
靈
(
れい
)
の
叫喚
(
けうくわん
)
である。……
蝋燭
(
らふそく
)
がじり/\とまた
滅入
(
めい
)
る。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
〔譯〕人心の
靈
(
れい
)
は、
氣
(
き
)
を
主
(
しゆ
)
とす。氣は
體
(
たい
)
に之れ
充
(
み
)
つるものなり。凡そ事を爲すに、氣を以て
先導
(
せんだう
)
と爲さば、則ち
擧體
(
きよたい
)
失措
(
しつそ
)
無し。
技能
(
ぎのう
)
工藝
(
こうげい
)
も、亦皆
此
(
かく
)
の如し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
靈
(
れい
)
なる
哉
(
かな
)
この石、
天
(
てん
)
の
雨
(
あめ
)
降
(
ふら
)
んとするや、
白雲
(
はくうん
)
油然
(
ゆぜん
)
として
孔々
(
こう/\
)
より
湧出
(
わきい
)
で
溪
(
たに
)
を
越
(
こ
)
え
峯
(
みね
)
を
摩
(
ま
)
する其
趣
(
おもむき
)
は、
恰度
(
ちやうど
)
窓
(
まど
)
に
倚
(
よ
)
つて
遙
(
はる
)
かに
自然
(
しぜん
)
の
大景
(
たいけい
)
を
眺
(
なが
)
むると
少
(
すこし
)
も
異
(
ことな
)
らないのである。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
夫
生
(
いき
)
とし生る物子を愛せざるはなし
燒野
(
やけの
)
の
雉子
(
きゞす
)
夜
(
よる
)
の
鶴
(
つる
)
皆子を思ふが故に其身の
危
(
あやふ
)
きをも
顧
(
かへり
)
みず
況
(
いは
)
んや萬物の
靈
(
れい
)
たる
人間界
(
にんげんかい
)
に於てをや然るに情け無くも吉兵衞は妻の死去せしより身代を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
そして驚いた私の耳に、顫へる胸に、
靈
(
れい
)
を貫いて、三聲の叫びを顫はせたのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ましてや
靡
(
しな
)
へ起き伏す
靈
(
れい
)
の野のべ
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
燃えこそあがらめ
靈
(
れい
)
の
烽火
(
のろし
)
。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
〔譯〕人心の
靈
(
れい
)
、
太陽
(
たいやう
)
の如く然り。但だ
克伐
(
こくばつ
)
怨欲
(
えんよく
)
、
雲霧
(
うんむ
)
四塞
(
しそく
)
せば、此の
靈
(
れい
)
烏
(
いづ
)
くに在る。故に意を
誠
(
まこと
)
にする工夫は、
雲霧
(
うんむ
)
を
掃
(
はら
)
うて白日を
仰
(
あふ
)
ぐより先きなるは
莫
(
な
)
し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
もう
此時
(
このとき
)
は、
人
(
ひと
)
が
御神輿
(
おみこし
)
を
擔
(
かつ
)
ぐのでない。
龍頭
(
りうとう
)
また
鷁首
(
げきしゆ
)
にして、
碧丹
(
へきたん
)
、
藍紅
(
らんこう
)
を
彩
(
いろど
)
れる
樓船
(
やかたぶね
)
なす
御神輿
(
おみこし
)
の
方
(
はう
)
が、います
靈
(
れい
)
とともに、
人
(
ひと
)
の
波
(
なみ
)
を
思
(
おも
)
ふまゝ
釣
(
つ
)
るのである。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
靈
(
れい
)
の手これ將た
讃
(
ほ
)
むる日の
高杯
(
たかつき
)
。
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
〔譯〕生物は皆死を
畏
(
おそ
)
る。人は其
靈
(
れい
)
なり、當に死を畏るゝの中より死を畏れざるの理を
揀出
(
けんしゆつ
)
すべし。吾れ思ふ、我が身は天物なり。死生の
權
(
けん
)
は天に在り、當に之を
順受
(
じゆんじゆ
)
すべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
が、あれは
雪
(
ゆき
)
に
靈
(
れい
)
があつて、
小兒
(
こども
)
を
可愛
(
いとし
)
がつて、
連
(
つ
)
れて
歸
(
かへ
)
つたのであらうも
知
(
し
)
れない。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
虚
(
むな
)
しき
靈
(
れい
)
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
斷崖
(
がけ
)
の
清水
(
しみづ
)
に
龍女
(
りうぢよ
)
の
廟
(
べう
)
あり。われは
浦島
(
うらしま
)
の
子
(
こ
)
か、
姫
(
ひめ
)
の
靈
(
れい
)
ぞと
見
(
み
)
しが、やがて
知
(
し
)
んぬ。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
靈
(
れい
)
の靈。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
て、
面影
(
おもかげ
)
に
代
(
か
)
ゆべくは、
誰
(
たれ
)
かまた
哀別離苦
(
あいべつりく
)
を
言
(
い
)
ふものぞ。
高
(
たか
)
き
靈
(
れい
)
よ、
須臾
(
しばらく
)
の
間
(
あひだ
)
も
還
(
かへ
)
れ、
地
(
ち
)
に。
君
(
きみ
)
にあこがるゝもの、
愛
(
あい
)
らしく
賢
(
かしこ
)
き
遺兒
(
ゐじ
)
たちと、
温優貞淑
(
をんいうていしゆく
)
なる
令夫人
(
れいふじん
)
とのみにあらざるなり。
芥川竜之介氏を弔ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
雪
(
ゆき
)
の
難
(
なん
)
——
荷擔夫
(
にかつぎふ
)
、
郵便配達
(
いうびんはいたつ
)
の
人
(
ひと
)
たち、
其
(
そ
)
の
昔
(
むかし
)
は
數多
(
あまた
)
の
旅客
(
りよかく
)
も——
此
(
これ
)
からさしかゝつて
越
(
こ
)
えようとする
峠路
(
たうげみち
)
で、
屡々
(
しば/\
)
命
(
いのち
)
を
殞
(
おと
)
したのでありますから、いづれ
其
(
そ
)
の
靈
(
れい
)
を
祭
(
まつ
)
つたのであらう、と
大空
(
おほぞら
)
の
雲
(
くも
)
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
靈
部首:⾬
24画
“靈”を含む語句
精靈
怨靈
生靈
靈鳥
靈魂
御靈
幽靈
靈山
靈夢
言靈
神靈
靈液
産靈
人靈
靈場
靈妙
船幽靈
木靈
靈岸島
靈屋
...