“哀別離苦”の読み方と例文
読み方割合
あいべつりく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浦伝い、島伝いの頼りない海上生活が始まったのです、私は始めて、この目で、哀別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)を味わったのでございました。
少時(しばし)手にせるままに眺(なが)めゐれば、よし今は憂くも苦くも、久(ひさし)く住慣れしこの世を去りて、永く返らざらんとする身には、僅(わづか)に一盃(いつぱい)の酒に対するも、又哀別離苦(あいべつりく)の感無き能はざるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
月(つき)を見(み)て、面影(おもかげ)に代(か)ゆべくは、誰(たれ)かまた哀別離苦(あいべつりく)を言(い)ふものぞ。高(たか)き靈(れい)よ、須臾(しばらく)の間(あひだ)も還(かへ)れ、地(ち)に。君(きみ)にあこがるゝもの、愛(あい)らしく賢(かしこ)き遺兒(ゐじ)たちと、温優貞淑(をんいうていしゆく)なる令夫人(れいふじん)とのみにあらざるなり。
芥川竜之介氏を弔ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)