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哀別離苦
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あいべつりく
ふりがな文庫
“
哀別離苦
(
あいべつりく
)” の例文
浦伝い、島伝いの頼りない海上生活が始まったのです、私は始めて、この目で、
哀別離苦
(
あいべつりく
)
、
怨憎会苦
(
おんぞうえく
)
を味わったのでございました。
現代語訳 平家物語:13 灌頂の巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
少時
(
しばし
)
手にせるままに
眺
(
なが
)
めゐれば、よし今は憂くも苦くも、
久
(
ひさし
)
く住慣れしこの世を去りて、永く返らざらんとする身には、
僅
(
わづか
)
に
一盃
(
いつぱい
)
の酒に対するも、又
哀別離苦
(
あいべつりく
)
の感無き能はざるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
て、
面影
(
おもかげ
)
に
代
(
か
)
ゆべくは、
誰
(
たれ
)
かまた
哀別離苦
(
あいべつりく
)
を
言
(
い
)
ふものぞ。
高
(
たか
)
き
靈
(
れい
)
よ、
須臾
(
しばらく
)
の
間
(
あひだ
)
も
還
(
かへ
)
れ、
地
(
ち
)
に。
君
(
きみ
)
にあこがるゝもの、
愛
(
あい
)
らしく
賢
(
かしこ
)
き
遺兒
(
ゐじ
)
たちと、
温優貞淑
(
をんいうていしゆく
)
なる
令夫人
(
れいふじん
)
とのみにあらざるなり。
芥川竜之介氏を弔ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
相愛の男女の
哀別離苦
(
あいべつりく
)
をうたっているようでもある。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
苦
常用漢字
小3
部首:⾋
8画
“哀別”で始まる語句
哀別