計算けいさん)” の例文
また或時あるとき、市中より何か買物かいものをなしてかえけ、鉛筆えんぴつを借り少時しばらく計算けいさんせらるると思ううち、アヽ面倒めんどうだ面倒だとて鉛筆をなげうち去らる。
おれ先達せんだつ先祖せんぞ計算けいさんをして、四十代前だいまへおれ先祖せんぞすうが、一まん九百九十五おく二千一百六十二まん五千七百七十六にんだといふ莫大ばくだい數字すうじ發表はつぺうしたときには
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
たゞ櫻島さくらじまはかういふ大噴火だいふんか百年ひやくねんあるひ二三百年にさんびやくねん間隔かんかくもつ繰返くりかへすので、したがつて鎔岩ようがん流出量りゆうしゆつりようおほく、前回ぜんかい場合ばあひいちろく立方粁りつぽうきろめーとる計算けいさんせられてゐるが
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
陳列所ちんれつじよ雨垂あまだおち積重つみかさねてある打製石斧だせいせきふは、かぞへてはぬが、謙遜けんそんして六七千るとはう。精密せいみつ計算けいさんしたら、あるひは一まんちかいかもれぬ。
それからしばらくして、お百姓さんはまた牝牛めうしを一とう買いました。お百姓さんはそいつをころして、さて、どのくらいになるだろうかと、むね計算けいさんをしてみました。
そのほか道路どうろ破損はそんはしながれおちたものなどくはへて、總損失そうそんしつ一億一千三百餘萬圓いちおくいつせんさんびやくよまんえん、その復舊費ふつきゆうひ二千四百餘萬圓にせんしひやくよまんえんれると合計ごうけい一億三千七百餘萬圓いちおくさんぜんしちひやくよまんえんといふ計算けいさんでした。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
なんだかすこしやすすぎるので、正直しょうじきかれは、そのままにしておけないがして、公園こうえんのベンチのところでポケットから、手帳てちょう鉛筆えんぴつして計算けいさんをはじめました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
ジャンセエニュ先生せんせいは、なんでもよくお出来できになるのですが、この小さな生徒せいとたちに計算けいさん仕方しかたをおおしえになります。先生せんせいはローズ・ブノワさんにこうおっしゃいます。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
が、其上そのうへ修業しうげふをさせるとなると、月謝げつしや小遣こづかひ其他そのた宗助そうすけはう擔任たんにんしなければ義理ぎりわるい。ところそれ家計上かけいじやう宗助そうすけえるところでなかつた。月々つき/″\收支しうし事細ことこまかに計算けいさんして兩人ふたり
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
言はれて雲飛うんぴ仔細しさい孔中こうちゆうると果して小さな堂宇だうゝがあつて、粟粒あはつぶほどの大さで、一寸ちよつとくらゐではけつしてつかぬほどのものである、又た孔竅あなかず計算けいさんするとこれ亦た九十二ある。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
あなたのお父さんが 何にかしきりに計算けいさんしてゐるでせう
地震計ぢしんけい觀測かんそくによるときは、初動しよどう方向ほうこう觀測かんそくせられるので、したがつて震原しんげん方向ほうこう推定すいていせられ、また初期微動繼續時間しよきびどうけいぞくじかんによつて震原距離しんげんきより計算けいさんせられるから
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
おほ人足にんそく使用しようしたのを一人ひとり勞作らうさくなをして、一にち平均へいきん時間じかんると、まさに八十餘日よにちつひやした計算けいさんである。
A だつてきみしか國民こくみん多數たすう年始状ねんしじやうやうになつてたまへ。おれ計算けいさんれば、すくなくとも三千四百五十六萬七千八百九十九まい葉書はがき衆議院しうぎゐんひこむわけだ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
二人ふたりは、つじのところで、またわかれたのです。先刻せんこくから、正吉しょうきちあたまなかで、もやもやしていたものがあります。それは、レストランの計算けいさんが、ちがっているようながしたのでした。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
同教授どうきようじゆ計算けいさんによると、火口かこうから打出うちだされてから山麓さんろくあるひ海面かいめん到達とうたつして靜止せいしするまでの平均へいきんはやさは、毎秒まいびよう二十米以上にじゆうめーとるいじようであつて、最大さいだい毎秒まいびよう百五十米ひやくごじゆうめーとるにもおよ
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
きみ計算けいさん讓歩じやうほするとしても、二千三百四十五萬六千七百八十九まいむんだ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
讀者どくしや初期微動時間しよきびどうじかんだけをつて震原距離しんげんきより計算けいさんしてすことは、算術さんじゆつのたやすい問題もんだいたることを氣附きづかれたであらう。實際じつさいわれ/\はこの計算けいさんひとつの公式こうしきもちひてゐる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
まへべたとほり、初期微動しよきびどう繼續時間けいぞくじかん震原距離しんげんきより計算けいさん利用りようられる。この繼續時間けいぞくじかん正確せいかくなるあたひ地震計ぢしんけい觀測かんそくによつてはじめてわかることであるけれども、概略がいりやくあたひ暗算あんざんによつてもる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)