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當分
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たうぶん
ふりがな文庫
“
當分
(
たうぶん
)” の例文
新字:
当分
「
何
(
ど
)
うして、
其樣
(
そん
)
な
所
(
ところ
)
へ
這入
(
はい
)
つたのだ。
當分
(
たうぶん
)
其所
(
そこ
)
にゐる
積
(
つもり
)
なのかい」と
宗助
(
そうすけ
)
は
重
(
かさ
)
ねて
聞
(
き
)
いた。
安井
(
やすゐ
)
はたゞ
少
(
すこ
)
し
都合
(
つがふ
)
があつてと
許
(
ばかり
)
答
(
こた
)
へたが
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
友達
(
ともだち
)
へ
顏
(
かほ
)
が
潰
(
つぶ
)
れては、
最
(
も
)
う
此
(
こ
)
の
村
(
むら
)
には
居
(
ゐ
)
られねえから、
當分
(
たうぶん
)
此
(
これ
)
がお
別
(
わか
)
れに
成
(
な
)
らうも
知
(
し
)
れねえ。
隨分
(
ずゐぶん
)
達者
(
たつしや
)
で
居
(
ゐ
)
てくんねえよ。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それはもとより
噂
(
うはさ
)
だけにとゞまつたが、それ
以來
(
いらい
)
、
當分
(
たうぶん
)
は
芝居
(
しばゐ
)
を
觀
(
み
)
ながら
煙草
(
たばこ
)
を
吸
(
す
)
ふものが
殆
(
ほと
)
んどなくなつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
時
(
とき
)
に
柳川君
(
やながはくん
)
、
君
(
きみ
)
は
當分
(
たうぶん
)
此
(
この
)
港
(
みなと
)
に
御滯在
(
おとまり
)
でせうねえ、それから、
西班牙
(
イスパニヤ
)
の
方
(
はう
)
へでもお
廻
(
まは
)
りですか、それとも、
更
(
さら
)
に
歩
(
ほ
)
を
進
(
すゝ
)
めて、
亞弗利加
(
アフリカ
)
探險
(
たんけん
)
とでもお
出掛
(
でか
)
けですか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「いや、可かんよ。これじや來る奴にも見られるんだからな。俺は
當分
(
たうぶん
)
隱れてゐなけアならん體なんだ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
何
(
なに
)
か
驚
(
おどろ
)
かせるが
苦
(
く
)
るしさに
結局
(
つまり
)
いはねばならぬ
事
(
こと
)
を
今日
(
けふ
)
までも
默
(
だま
)
つて
居
(
お
)
りしなり、三
年
(
ねん
)
か五
年
(
ねん
)
で
歸
(
かへ
)
るつもりなれども
其
(
その
)
ほどは
如何
(
どう
)
か
分
(
わか
)
らねばまづ
當分
(
たうぶん
)
お
別
(
わか
)
れの
覺悟
(
かくご
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
當分
(
たうぶん
)
押込
(
おしこめ
)
置
(
おき
)
て
猶
(
なほ
)
助
(
たすけ
)
候半んと存ぜし中相役の立花左仲と申者竊に
主人
(
しゆじん
)
と申合せ
絞殺
(
しめころ
)
し其儀に付右等の儀は全く
後
(
あと
)
にて
承
(
うけたま
)
はりたる
事
(
こと
)
ゆゑ萬事の儀ども
相違
(
さうゐ
)
仕つりて候と申
立
(
たて
)
けるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
佐伯
(
さへき
)
では
一旦
(
いつたん
)
あゝ
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
した
樣
(
やう
)
なものゝ、
頼
(
たの
)
んで
見
(
み
)
たら、
當分
(
たうぶん
)
宅
(
うち
)
へ
置
(
お
)
く
位
(
ぐらゐ
)
の
事
(
こと
)
は、
好意上
(
かういじやう
)
爲
(
し
)
てくれまいものでもない。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
まさか
自動車
(
じどうしや
)
で、ドライブして、
搜
(
さが
)
して
囘
(
まは
)
るほどの
金
(
かね
)
はなし……
縁
(
えん
)
の
切
(
き
)
れめか、よし
原
(
はら
)
すゞめ、
當分
(
たうぶん
)
せかれたと
斷念
(
あきら
)
めて
居
(
ゐ
)
ると、
當年
(
たうねん
)
五月
(
ごぐわつ
)
——
房州
(
ばうしう
)
へ
行
(
い
)
つた
以前
(
いぜん
)
である。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
役人
捕違
(
とりちが
)
へて是迄
吟味
(
ぎんみ
)
に及びし事氣の毒の至りなり定めし身體も
弱
(
よわ
)
り手足も
利
(
きく
)
まじ
然
(
さ
)
れば此儘に歸しては
當分
(
たうぶん
)
嘸
(
さぞ
)
難儀
(
なんぎ
)
なるべし依て金五兩
取
(
とら
)
せ遣はす
間
(
あひだ
)
是にて能々療治をなし渡世を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
の
手足
(
てあし
)
が
働
(
はたら
)
かぬ
時
(
とき
)
に
成
(
な
)
りて
何分
(
なにぶん
)
のお
世話
(
せは
)
をお
頼
(
たの
)
み
申
(
まを
)
さねば
成
(
な
)
らぬ
曉
(
あかつき
)
、
月給
(
げつきう
)
八
圓
(
ゑん
)
で
何
(
ど
)
う
成
(
な
)
らう、
夫
(
そ
)
れを
思
(
おも
)
ふと
今
(
いま
)
のうち
覺悟
(
かくご
)
を
極
(
き
)
めて、
少
(
すこ
)
しは
互
(
たが
)
ひに
愁
(
つ
)
らき
事
(
こと
)
なりとも
當分
(
たうぶん
)
夫婦
(
ふうふ
)
別
(
わか
)
れして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『はゝゝゝゝ。
酷
(
ひど
)
い
目
(
め
)
に
逢
(
あ
)
つたよ。
然
(
しか
)
しこれで
當分
(
たうぶん
)
餓死
(
うゑじに
)
する
氣遣
(
きづかひ
)
はない。』と
私
(
わたくし
)
は
直
(
たゞ
)
ちに
小刀
(
ナイフ
)
を
取出
(
とりだ
)
した。
勿論
(
もちろん
)
沙魚
(
ふか
)
といふ
魚
(
さかな
)
は
左程
(
さほど
)
美味
(
びみ
)
なものではないが、
此
(
この
)
塲合
(
ばあひ
)
にはいくら
喰
(
く
)
つても
喰足
(
くひた
)
らぬ
心地
(
こゝち
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
安之助
(
やすのすけ
)
は
當分
(
たうぶん
)
の
間
(
あひだ
)
、
僅
(
わづ
)
かな
月給
(
げつきふ
)
と、
此
(
この
)
五千
圓
(
ゑん
)
に
對
(
たい
)
する
利益
(
りえき
)
配當
(
はいたう
)
とで
暮
(
く
)
らさなければならないのださうである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
長家は
素
(
もと
)
より
四邊
(
あたり
)
へも
吹聽
(
ふいちやう
)
なせば其邊へ
發
(
はつ
)
と
噂
(
うはさ
)
の立行て或は之れを
羨
(
うらや
)
むあり或は之を
妬
(
ねた
)
むもありて
衆口
(
しうこう
)
喋々
(
てふ/\
)
當分
(
たうぶん
)
はお光の事のみ云あへるを
耳
(
みゝ
)
に入たる家主の庄兵衞
俄
(
にはか
)
に安からず思うて一人心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
當
部首:⽥
13画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“當”で始まる語句
當
當時
當然
當人
當日
當惑
當座
當番
當麻
當前