旧字:條
カーキ色に赤い条の入った軍服のズボンを出して廻診衣を着た、いつもにこ/\した赤い顔の軍医のスリッパの音を呑み込んでしまって、彼女の見当は当らない時はなくなった。
それは先づ此方の心に一条の滑かな平らな路が出来て、それによつてその微かな母親の囁きが静かに百合子に近寄つて来たやうにも思へた。それを聞いた時には、かの女は思はず顔を赤くした。
“条”の意味
《名詞》
(おち) (古)いくつかに分かれている事項を数えるのに用いる語。箇条。
(おちおち)(古)一つ一つの箇条。件々。
(くだり) 文章や話の中の一定の部分。章。
(くだり) 前に述べた文の箇所。前に述べた事柄。くだん。
(ジョウ) 一つずつ書き分けた文章。箇条。
(ジョウ) 条坊制で、南北を九つに分けた一区画。
(ジョウ) 古代、条里制の耕地の一区画。
(ジョウ) (やや古)こと。かど。段。
(ジョウ) (古)(接続助詞的に)(「候条」の形で)~によって。~故に。候間。
(ジョウ) (やや古)(接続助詞的に)(「とは言い条」の形で)とは言うものの。とは言え。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)