“発条”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばね60.9%
ぜんまい21.7%
はつじょう8.7%
スプリング4.3%
バネ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穏やかで温かい中に、発条ばねのような強靱きょうじんさをひそめていた相貌が、いまは屈託し疲れた老人、といったふうにしかみえなかった。
当時板倉は、これもアメリカで買った、自動的に発条ぜんまいの懸る、水に漬けても大丈夫と云う自慢の腕時計をしていたけれども、それがいつの間にか用をなさなくなっていた。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
失敗はすなわち、かがやかしい成功への一種の発条はつじょうであると思い、このたびの失敗に奮起して、次回には、更にりっぱな地下戦車を作り出せ。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
警部モロは、発条バネじかけの人形のように、その受話器にとびついた。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)