“ぜんまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゼンマイ
語句割合
薇20.7%
螺旋17.2%
発条17.2%
弾条10.3%
弾機10.3%
撥条6.9%
撥條6.9%
機關3.4%
紫蕨3.4%
銭巻3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... 山に薇(ぜんまい)が出る時分には人のお腹(なか)へ虫が生(わ)きますし」と言うを遮(さえぎ)る妻君「オヤ薇と虫と何か関係がありますか」お登和嬢「ハイ薇は駆虫(くちゅう)の功があります。 ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
唯露店の商人が休みもなく兵器の玩具に螺旋(ぜんまい)をかけ、水出しのピストルを乱射しているばかりであった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
明智の突然の子供じみた仕草(しぐさ)が二人を驚かせた。が、それよりも一層変なのはピアノの音であった。明智の指が鍵盤に触ると、発条(ぜんまい)のゆるんだボンボン時計の様な音が響いて来た。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
弾条(ぜんまい)のきしむ音と共に時計が鳴り出した。クララは数を数えないでも丁度夜半(よなか)である事を知っていた。そして涙を拭いもあえず、静かに床からすべり出た。打合せておいた時刻が来たのだ。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
と云うと、一刎(ひとは)ね刎ねたままで、弾機(ぜんまい)が切れたようにそこに突立(つった)っていた身構(みがまえ)が崩れて、境は草の上へ投膝(なげひざ)で腰を落して、雲が日和下駄(ひよりげた)穿(は)いた大山伏を、足の爪尖(つまさき)から見上げて黙る。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その箱の中に何を入れるかと言えば、一片の小さな鋼鉄の時計の撥条(ぜんまい)に歯をつけて鋸(のこぎり)にしたものだ。
「で、今は家内のことを心から悲しんでいないと、どこの誰があなたに言いました?」とたちまちパーヴェル・パーヴロヴィチは、またもや撥條(ぜんまい)を引き拔かれでもしたように、躍りかかってきた。
と突然(いきなり)どんつくの諸膚(もろはだ)を脱(ぬ)いだ勢(いきほひ)で、引込(ひつこ)んだと思(おも)ふと、髯(ひげ)がうめ方(かた)の面當(つらあて)なり、腕(うで)の扱(しご)きに機關(ぜんまい)を掛(か)けて、爰(こゝ)を先途(せんど)と熱湯(ねつたう)を注(つ)ぎ込(こ)む、揉込(もみこ)む、三助(さんすけ)が意氣(いき)湯煙(ゆげむり)を立(た)てて
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
紫蕨(ぜんまい)であるとか、獨活(うど)、土筆、よめ菜、濱防風(はまばうふ)であるとか、楤(たら)の芽、山椒の芽であるとか、菜の莟であるとか、竹の子であるとか、野蜀葵(みつば)であるとか、菠薐草(はうれんさう)であるとか
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さまざまの草萱(かや)萩(はぎ)桔梗(ききょう)女郎花(おみなえし)の若芽など、生(は)え出(い)でて毛氈(もうせん)を敷けるがごとく、美しき草花その間に咲き乱れ、綿帽子着た銭巻(ぜんまい)、ひょろりとした蕨(わらび)、ここもそこもたちて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)