“ぜんまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゼンマイ
語句割合
18.5%
螺旋18.5%
発条14.8%
弾条11.1%
弾機11.1%
撥条7.4%
撥條7.4%
機關3.7%
紫蕨3.7%
銭巻3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
檜の苗がわらびぜんまいの繁った中に無造作に植えてある。橋の上から水上の方を覗いて見たが、狭い谷は左から出た山の裾に大きく遮ぎられて奥は目に入らない。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
唯露店の商人が休みもなく兵器の玩具に螺旋ぜんまいをかけ、水出しのピストルを乱射しているばかりであった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
明智の突然の子供じみた仕草しぐさが二人を驚かせた。が、それよりも一層変なのはピアノの音であった。明智の指が鍵盤に触ると、発条ぜんまいのゆるんだボンボン時計の様な音が響いて来た。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
弾条ぜんまいのきしむ音と共に時計が鳴り出した。クララは数を数えないでも丁度夜半よなかである事を知っていた。そして涙を拭いもあえず、静かに床からすべり出た。打合せておいた時刻が来たのだ。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
と云うと、一刎ひとはね刎ねたままで、弾機ぜんまいが切れたようにそこに突立つったっていた身構みがまえが崩れて、境は草の上へ投膝なげひざで腰を落して、雲が日和下駄ひよりげた穿いた大山伏を、足の爪尖つまさきから見上げて黙る。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その箱の中に何を入れるかと言えば、一片の小さな鋼鉄の時計の撥条ぜんまいに歯をつけてのこぎりにしたものだ。
「で、今は家内のことを心から悲しんでいないと、どこの誰があなたに言いました?」とたちまちパーヴェル・パーヴロヴィチは、またもや撥條ぜんまいを引き拔かれでもしたように、躍りかかってきた。
突然いきなりどんつくの諸膚もろはだいだいきほひで、引込ひつこんだとおもふと、ひげがうめかた面當つらあてなり、うでしごきに機關ぜんまいけて、こゝ先途せんど熱湯ねつたうむ、揉込もみこむ、三助さんすけ意氣いき湯煙ゆげむりてて
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
紫蕨ぜんまいであるとか、獨活うど、土筆、よめ菜、濱防風はまばうふであるとか、たらの芽、山椒の芽であるとか、菜の莟であるとか、竹の子であるとか、野蜀葵みつばであるとか、菠薐草はうれんさうであるとか
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さまざまの草かやはぎ桔梗ききょう女郎花おみなえしの若芽など、でて毛氈もうせんを敷けるがごとく、美しき草花その間に咲き乱れ、綿帽子着た銭巻ぜんまい、ひょろりとしたわらび、ここもそこもたちて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)