“ぜんまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゼンマイ
語句割合
螺旋20.8%
16.7%
弾条12.5%
弾機12.5%
撥条8.3%
撥條8.3%
発条8.3%
機關4.2%
紫蕨4.2%
銭巻4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「機械には故障はありませんが、唯螺旋ぜんまいが巻いてないやうでございますね。」
どんなに精巧な螺旋ぜんまい仕掛けのおもちゃが出来ても、あの粗末な細い竹筒が割れて、あかい火の光がぽんとあがるのを眺めていた昔の子供たちの愉快と幸福とを想像することは出来まい。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ぜんまい 一・三〇 二〇・二六 〇・四九 四一・九六 二〇・二五 一〇・七四
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ぜんまい仕掛で畳の上を這ふ象の玩具はガリガリと厭な音を立てた。
恐怖教育 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
そうしているうちに、ジジイッと、機械部の弾条ぜんまい物懶ものうげな音を立てると同時に、塔上の童子人形が右手を振り上げた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
機械部に連なった廻転筒は、ジイッと弾条ぜんまいの響を立てて、今おこなったとは反対の方向に廻りはじめる。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
午後二時の海辺の部屋の明るさ——外国雑誌の大きいページをひるがえす音と、弾機ぜんまいのジジジジほぐれる音が折々するだけであった。
明るい海浜 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
と云うと、一刎ひとはね刎ねたままで、弾機ぜんまいが切れたようにそこに突立つったっていた身構みがまえが崩れて、境は草の上へ投膝なげひざで腰を落して、雲が日和下駄ひよりげた穿いた大山伏を、足の爪尖つまさきから見上げて黙る。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
箱の中には時計の撥条ぜんまいが隠されている。
上と下とをよくはめ込めば、人にさとられることはない。お前を注意してる監視人には、それはただ一つの銅貨にすぎないが、お前には一つの箱となる。その箱の中に何を入れるかと言えば、一片の小さな鋼鉄の時計の撥条ぜんまいに歯をつけてのこぎりにしたものだ。
「で、今は家内のことを心から悲しんでいないと、どこの誰があなたに言いました?」とたちまちパーヴェル・パーヴロヴィチは、またもや撥條ぜんまいを引き拔かれでもしたように、躍りかかってきた。
養子の喜三郎、良い男で道樂者で、精力的で押が強くて、遊びに飽きることを知らないのが聲を掛けると、撥條ぜんまいを卷かれた竹田人形のやうに、一座の人數は再び勇氣を取り戻して、歡樂の殘滓かすの追求に立ち直るのでした。
発条ぜんまいのゆるんだ煖炉棚の時計が、ねぼけたような音で十一時をうった。
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
明智の突然の子供じみた仕草しぐさが二人を驚かせた。が、それよりも一層変なのはピアノの音であった。明智の指が鍵盤に触ると、発条ぜんまいのゆるんだボンボン時計の様な音が響いて来た。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
うでしごきに機關ぜんまいけて、こゝ先途せんど熱湯ねつたうむ、揉込もみこ
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
芥子菜であるとか、蕗の薹及び其の莖であるとか、茗荷であるとか、蕨であるとか、紫蕨ぜんまいであるとか、獨活うど、土筆、よめ菜、濱防風はまばうふであるとか、たらの芽、山椒の芽であるとか
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
美しき草花その間に咲き乱れ、綿帽子着た銭巻ぜんまい、ひょろりとしたわらび、ここもそこもたちて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)