仕事場しごとば)” の例文
「このあいだいらしたおじょうさんの、オーバーシューズは今晩こんばんまでのお約束やくそくでなかったかな。」と、仕事場しごとばまわして、いいました。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
金工かざりや仕事場しごとばすわって、黄金きんくさりつくっていましたが、家根やねうえうたっているとりこえくと、いいこえだとおもって、立上たちあがってました。
それから、こういう門が、むかしは、あらゆる種類しゅるい職人しょくにんのいっぱいいる、仕事場しごとばのようなものであったことも、ちゃんと知っていました。
辛抱しんぼう辛抱しんぼうかさねてたとどのつまりが、そこはおんなみだれるおもいのがたく、きのうときょうの二つづけて、この仕事場しごとばを、ひそかにおとずれるになったのであろう。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
食堂とか飲食店とかのできたのはもちろん近い世のことで、その前はみな家から食事を持ってきて、仕事場しごとばの片わきでお昼を食べるのが、今とても働く人たちのふつうの習いである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いはさんが仕事場しごとばから——行願寺内ぎやうぐわんじないにあつた、——路地ろぢうらの長屋ながやかへつてると、なにかものにそゝられたやうに、しきり樣子やうすで、いつもの錢湯せんたうにもかず、さく/\と茶漬ちやづけまして
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これらの粘土細工ねんどざいくは、おどろいたかおつきをして、きゅうに、その仕事場しごとばへはいってきた派手はで着物きものたお人形にんぎょうつめているようすでした。
風の寒い世の中へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
與吉よきち仕事場しごとば小屋こやはひると、れいごとく、そのまゝ材木ざいもくまへひざまづいて、のこぎりけたとき配達夫はいたつふは、此處こゝまへ横切よこぎつて、なゝめに、なみられてながるゝやうな足取あしどりで、はしつた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
らねえことがあるもんか。ゆうべおそ仕事場しごとば蝋燭ろうそくって這入はいってたなァ、おめえよりほかにねえはずだぜ。こいつァただの人形にんぎょうじゃねえ。菊之丞きくのじょうさんのたましいまでももうという人形にんぎょうだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
まちからはなれて、街道かいどうかたほとりに一けん鍛冶屋かじやがありました。あさはやくから、よるはおそくまで、主人しゅじんは、仕事場しごとばにすわってはたらいていました。
般若の面 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いまもいったとおりだ。たとえどなたでも、仕事場しごとばへはとおしちゃならねえ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
おじいさんは、仕事場しごとばで、どうかかるくて、百しょうつかれないように! とこころいのりながら、てつち、くわをつくりました。
おじいさんとくわ (新字新仮名) / 小川未明(著)
人形にんぎょうが、ひといおじいさんの仕事場しごとばへつれてゆかれました。その仕事場しごとばには、いろいろ、さるや、いぬや、ひとや、また、ねこなどのかたちつくられていました。
風の寒い世の中へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
その仕事場しごとばだいまえに、一つばさながとりがじっとしてっています。ちょうど、それは鋳物いものつくられたとりか、また、剥製はくせいのようにられたのでありました。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、やがて、女房にょうぼう二人ふたりで、そこそこに夕飯ゆうはんをすましました。ふたたび、仕事場しごとばにもどって、鉄槌てっついで、コツコツとあかけたてつ金床かなどこうえでたたいていました。
般若の面 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その亭主ていしゅ大工だいくでありました。あくる仕事場しごとばかれやすみの時間じかんいてあたっていました。
いいおじいさんの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてれて、またあたりが物寂ものさびしく、くらくなったときは、おじいさんは、こまどりのはいっているかごをいえなかれて、自分じぶん仕事場しごとばのそばのはしらにかけておきました。
こまどりと酒 (新字新仮名) / 小川未明(著)
れて、あめしました。信吉しんきちは、仕事場しごとばて、平常いつものごとくはたらいていました。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
それからおじいさんは、仕事場しごとばにすわって、「よくつちれるように。」と、おもいながら、てつって、くわをつくりました。百しょうは、またみせにやってきて、くわをもってかえりました。
おじいさんとくわ (新字新仮名) / 小川未明(著)
幸吉こうきちみせかえると、仕事場しごとばっていた叔父おじさんは、さも手柄顔てがらがおをして
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)