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敷石
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しきいし
ふりがな文庫
“
敷石
(
しきいし
)” の例文
粘土のかめが頭から落ちて、
溝
(
みぞ
)
の
掘
(
ほ
)
れている大理石の
敷石
(
しきいし
)
の上で二つにくだけてしまいました。少女はわっと泣きだしました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そのうちに、くぐり
門
(
もん
)
の
戸
(
と
)
が
開
(
ひら
)
くと、ぼろぐつを、
玄関口
(
げんかんぐち
)
の
敷石
(
しきいし
)
に
突
(
つ
)
っかけるようにして、
引
(
ひ
)
きずりながら、
勝手
(
かって
)
の
方
(
ほう
)
へまわった
音
(
おと
)
がしました。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小人は左手に持っていたものを
敷石
(
しきいし
)
の上におきましたが、右手のものはそのまま持って、かごのほうへよじのぼりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
要吉は、すがすがしい気持で、それらをながめながら、店さきの
敷石
(
しきいし
)
の上を、きれいにはききよめるのでした。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
「此方は町が何処も
敷石
(
しきいし
)
になっているから歩き宜いわね。これでは雨が降っても足駄は要りますまい」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
落
(
おち
)
たるも
落
(
おち
)
たるも
下
(
した
)
は
敷石
(
しきいし
)
に
模樣
(
もやう
)
がへの
處
(
ところ
)
ありて、
堀
(
ほり
)
おこして
積
(
つ
)
みたてたる
切角
(
きりかど
)
に
頭腦
(
づのう
)
したゝか
打
(
う
)
ちつけたれば
甲斐
(
かひ
)
なし、
哀
(
あは
)
れ四十二の
前厄
(
まへやく
)
と
人々
(
ひと/″\
)
後
(
のち
)
に
恐
(
おそ
)
ろしがりぬ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
かの女は
駒下駄
(
こまげた
)
をひっくり返えした。町会で敷いた道路の
敷石
(
しきいし
)
が、一つは角を土からにょっきりと立て、一つは反対にのめり込ませ、でこぼこな
醜態
(
しゅうたい
)
に
変
(
かわ
)
っているのだ。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
へとへとになった馬のからだからも、
熱
(
あつ
)
い
息
(
いき
)
をはく馬の
鼻
(
はな
)
からも、こおった
湯気
(
ゆげ
)
がふうふうたっている。かさかさした雪をふみしだく
蹄鉄
(
ていてつ
)
が、
敷石
(
しきいし
)
にあたって
鳴
(
な
)
りわたる。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
境内
(
けいだい
)
の
敷石
(
しきいし
)
の
上
(
うへ
)
を
行
(
ゆ
)
きつ
戻
(
もど
)
りつ、
別
(
べつ
)
にお
百度
(
ひやくど
)
を
踏
(
ふ
)
み
居
(
ゐ
)
るは
男女
(
なんによ
)
二人
(
ふたり
)
なり。
女
(
をんな
)
は
年紀
(
とし
)
四十ばかり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
怖
(
こわ
)
いと思えば怖いのだろう。が、彼は、もう怖いなんていうことは考えない。シャツ一枚で、赤い
敷石
(
しきいし
)
の上を、なるたけ冷たくないように
踵
(
かかと
)
だけで歩くことも忘れている。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
にて
洗
(
あら
)
ひ
落
(
おと
)
さんと成しゝ
機
(
をり
)
捕手の者
罷
(
まか
)
り
越
(
こし
)
召捕
(
めしとり
)
しと申ぞ
是
(
これ
)
天命
(
てんめい
)
逃
(
のが
)
れざる所なり之にても未だ
陳
(
ちん
)
ずるやと
威猛高
(
ゐたけだか
)
になつて申けるに傳吉は恐れながら
裾
(
すそ
)
并
(
なら
)
びに
敷石
(
しきいし
)
に血の
着
(
つき
)
たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すぐ目の前の小石が瓦のかけらが一方へ走りだしたと思ったら、
敷石
(
しきいし
)
のゆかが
傾
(
かたむ
)
き出してその上から地下道へつづいている階段が見えだしたのだ。さあその階段を下りて地面の下へ入って行くのだ。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
家のまわりの
敷石
(
しきいし
)
の上には、香水がまいてありました。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
敷石
(
しきいし
)
の闇にはひとり
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
敷石
(
しきいし
)
の上にコツコツという足音が聞こえました。見れば、チビの小人が、またまたもどってきたのです。こんども両方の手に何かを持っています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
また一つの
窓
(
まど
)
からは、うすい
桃色
(
ももいろ
)
の
光線
(
こうせん
)
がもれて、
路
(
みち
)
に
落
(
お
)
ちて
敷石
(
しきいし
)
の
上
(
うえ
)
を
彩
(
いろど
)
っていました。よい
音色
(
ねいろ
)
は、この
家
(
いえ
)
の
中
(
なか
)
から
聞
(
き
)
こえてきたのであります。
青い時計台
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
兵隊は、片足をまっすぐに空にむけ、軍帽と銃剣を下にしたまま、
敷石
(
しきいし
)
のあいだにはさまってしまいました。
しっかり者のすずの兵隊
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その
時
(
とき
)
は
濡
(
ぬ
)
れたような真黒な
暗夜
(
やみよ
)
だったから、その
灯
(
ひ
)
で松の葉もすらすらと
透通
(
すきとお
)
るように青く見えたが、
今
(
いま
)
は、
恰
(
あたか
)
も曇った一面の
銀泥
(
ぎんでい
)
に描いた墨絵のようだと、
熟
(
じっ
)
と見ながら、
敷石
(
しきいし
)
を
蹈
(
ふ
)
んだが
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
殘
(
のこ
)
すべき此段は憑司が
訴
(
うつた
)
への通りなり何故に汝が衣類に血のつきたるやと
詰
(
なじ
)
れば傳吉は私し
昨夜
(
さくや
)
畑村
(
はたむら
)
より
日暮
(
ひぐれ
)
て歸る時河原にて
物
(
もの
)
に
跌
(
つまづ
)
き
不審
(
ふしん
)
に存じ候が定めて酒に
醉
(
よひ
)
し人の
寢
(
ね
)
て居ることゝ存じ
咎
(
とが
)
められては
面倒
(
めんだう
)
と
脇
(
わき
)
へ
寄
(
よつ
)
て通り
拔
(
ぬけ
)
しが
眞
(
しん
)
の
闇
(
やみ
)
ゆゑ死人とは一
向
(
かう
)
存じ申さず今朝
衣類
(
いるゐ
)
并
(
なら
)
びに庭の
敷石
(
しきいし
)
等へ血の
着
(
つき
)
居
(
を
)
りしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ちょうど
秋
(
あき
)
の
末
(
すえ
)
のことで、
翌朝
(
よくちょう
)
、
歯医者
(
はいしゃ
)
へいくとき、
寺
(
てら
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
って、
黄色
(
きいろ
)
な、いちょうの
落
(
お
)
ち
葉
(
ば
)
がたくさん
敷石
(
しきいし
)
の
上
(
うえ
)
にたまっているのを
見
(
み
)
ました。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうすれば、きみはまるでお
伽
(
とぎ
)
の都市に来たのかと思うでしょう。広い
敷石
(
しきいし
)
のあいだには草が
生
(
は
)
えています。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は
濡
(
ぬ
)
れたやうな
眞黒
(
まつくろ
)
な
暗夜
(
やみよ
)
だつたから、
其
(
そ
)
の
灯
(
ひ
)
で
松
(
まつ
)
の
葉
(
は
)
もすら/\と
透通
(
すきとほ
)
るやうに
青
(
あを
)
く
見
(
み
)
えたが、
今
(
いま
)
は、
恰
(
あたか
)
も
曇
(
くも
)
つた
一面
(
いちめん
)
の
銀泥
(
ぎんでい
)
に
描
(
ゑが
)
いた
墨繪
(
すみゑ
)
のやうだと、
熟
(
ぢつ
)
と
見
(
み
)
ながら、
敷石
(
しきいし
)
を
蹈
(
ふ
)
んだが
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
よく
鳥
(
とり
)
かごをかけた、
戸口
(
とぐち
)
の
柱
(
はしら
)
の
小刀
(
こがたな
)
の
削
(
けず
)
り
痕
(
あと
)
もそのままであります。
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
る
日
(
ひ
)
には、
土間
(
どま
)
で
独楽
(
こま
)
をまわした。そして、よく、かち
当
(
あ
)
てた
敷石
(
しきいし
)
もちゃんとしていました。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平たい
敷石
(
しきいし
)
をしいた屋根の上に——そこの
欄干
(
らんかん
)
は
瀬戸物
(
せともの
)
でできているように見えます——白い大きな
風鈴草
(
ふうりんそう
)
をさした、きれいな
花瓶
(
かびん
)
が置いてありましたが、そのそばに美しいペーが
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
敷石
(
しきいし
)
の
上
(
うえ
)
は
乾
(
かわ
)
いているが、
土
(
つち
)
の
上
(
うえ
)
をふむと
足
(
あし
)
の
跡
(
あと
)
がつきました。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
“敷石”で始まる語句
敷石道