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指圖
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さしづ
ふりがな文庫
“
指圖
(
さしづ
)” の例文
新字:
指図
姿
(
すがた
)
は
婀娜
(
あだ
)
でもお
妾
(
めかけ
)
ではないから、
團扇
(
うちは
)
で
小間使
(
こまづかひ
)
を
指圖
(
さしづ
)
するやうな
行儀
(
ぎやうぎ
)
でない。「
少
(
すこ
)
し
風
(
かぜ
)
過
(
す
)
ぎる
事
(
こと
)
」と、
自分
(
じぶん
)
でらふそくに
灯
(
ひ
)
を
入
(
い
)
れる。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
主人の忠兵衞が
指圖
(
さしづ
)
すると、内儀のお縫がお勝手へ飛んで行つて、何が無くとも冷飯に
炙
(
あぶ
)
り
魚
(
さかな
)
、手輕な食事になつてしまひました。
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ロチスター氏は何かもつとグレイス・プウルに
指圖
(
さしづ
)
する爲めに一寸後に殘つた。辯護士は階段を下りながら私に話しかけた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
此の
指圖
(
さしづ
)
めいたことをされたのが、また氣に
觸
(
かか
)
ツて、甚だ自分の尊嚴を傷つけられたやうに思ふ。でも直に思ひ復へして
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
逢
(
あ
)
ふほどの
人
(
ひと
)
に
愛想
(
あいそ
)
をしやうでもなく、
旦那樣
(
だんなさま
)
の
御同僚
(
ごどうれう
)
などがお
出
(
いで
)
になつた
時分
(
じぶん
)
も
御馳走
(
ごちそう
)
はすべて
旦那
(
だんな
)
さまのお
指圖
(
さしづ
)
無
(
な
)
いうちは
手出
(
てだ
)
しをもした
事
(
こと
)
はなく
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「お
前
(
まへ
)
そつち
持
(
も
)
つて」と
簡單
(
かんたん
)
に
顎
(
あご
)
で
百姓
(
ひやくしやう
)
へ
指圖
(
さしづ
)
した。
百姓
(
ひやくしやう
)
は
怖
(
お
)
づ/\
怪我人
(
けがにん
)
の
後
(
うしろ
)
へ
廻
(
まは
)
つて
蒼
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
をして
抱
(
だ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「父親の
指圖
(
さしづ
)
でございました。丁度二年前から、牛込の叔母さんのところに預けられて、滅多に此處へ歸つて來ることもならなかつたのでございます」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ロチスター氏や他の紳士たちが、この
模樣變
(
もやうがへ
)
の方の
指圖
(
さしづ
)
をしてゐる間に、婦人たちは
呼鈴
(
ベル
)
を鳴らして小間使を呼んでは、階段を駈けて上つたり下りたりしてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
車上
(
しやじやう
)
の
人
(
ひと
)
は
目早
(
めばや
)
く
認
(
みと
)
めて、オヽ
此處
(
こゝ
)
なり
此處
(
こゝ
)
へ
一寸
(
ちよつと
)
と
俄
(
にはか
)
の
指圖
(
さしづ
)
に
一聲
(
いつせい
)
勇
(
いさ
)
ましく
引入
(
ひきい
)
れる
車
(
くるま
)
門口
(
かどぐち
)
に
下
(
お
)
ろす
梶棒
(
かぢぼう
)
と
共
(
とも
)
にホツト
一息
(
ひといき
)
内
(
うち
)
には
女共
(
をんなども
)
が
口々
(
くち/″\
)
に
入
(
い
)
らつしやいまし。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
神官
(
しんくわん
)
が
卓
(
しよく
)
の
横手
(
よこて
)
へ
座
(
ざ
)
を
換
(
かへ
)
て
一寸
(
ちよつと
)
笏
(
しやく
)
で
指圖
(
さしづ
)
をすると
氏子
(
うぢこ
)
の
總代等
(
そうだいら
)
が
順次
(
じゆんじ
)
に
榊
(
さかき
)
の
小枝
(
こえだ
)
の
玉串
(
たまくし
)
を
持
(
も
)
つて
卓
(
しよく
)
の
前
(
まへ
)
に
出
(
で
)
て
其
(
そ
)
の
玉串
(
たまくし
)
を
捧
(
さゝ
)
げて
拍手
(
はくしゆ
)
した。
彼等
(
かれら
)
は
只
(
たゞ
)
怖
(
お
)
づ/\して
拍手
(
はくしゆ
)
も
鳴
(
な
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
養父
(
やうふ
)
清左衞門
(
せいざゑもん
)
、
去歳
(
こぞ
)
より
何處
(
どこ
)
开處
(
そこ
)
からだに
申分
(
まうしぶん
)
ありて
寐
(
ね
)
つ
起
(
お
)
きつとの
由
(
よし
)
は
聞
(
き
)
きしが、
常日頃
(
つねひごろ
)
すこやかの
人
(
ひと
)
なれば、さしての
事
(
こと
)
はあるまじと
醫者
(
いしや
)
の
指圖
(
さしづ
)
などを申やりて
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それから、彼女はお茶の
指圖
(
さしづ
)
をする爲めに急いで行つてしまひ、私は着更へをしに二階へ上つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「誰の
指圖
(
さしづ
)
だ」
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼
(
かれ
)
は
彼
(
かれ
)
此
(
これ
)
は
此
(
これ
)
と
陰
(
かげ
)
になりてのお
指圖
(
さしづ
)
に
古參
(
こさん
)
の
婢女
(
ひと
)
も
侮
(
あな
)
どらず
明日
(
きのふ
)
の
我
(
わ
)
れ
忘
(
わす
)
れし
樣
(
やう
)
な
樂
(
らく
)
な
身
(
み
)
になりたるは
孃
(
じよう
)
さまの
御情
(
おなさけ
)
一
ツ
なり
此御恩
(
このごおん
)
何
(
なん
)
として
送
(
おく
)
るべき
彼
(
か
)
の
君
(
きみ
)
さまに
廻
(
めぐ
)
り
逢
(
あ
)
はゞ
二人共々
(
ふたりとも/″\
)
心
(
こゝろ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
の
事
(
こと
)
を
女郎
(
じよらう
)
女郎
(
じよらう
)
と
長吉
(
ちようきち
)
づらに
言
(
い
)
はせるのもお
前
(
まへ
)
の
指圖
(
さしづ
)
、
女郎
(
じよらう
)
でも
宜
(
い
)
いでは
無
(
な
)
いか、
塵
(
ちり
)
一
本
(
ぽん
)
お
前
(
まへ
)
さんが
世話
(
せわ
)
には
成
(
な
)
らぬ、
私
(
わたし
)
には
父
(
とゝ
)
さんもあり
母
(
かゝ
)
さんもあり、
大黒屋
(
だいこくや
)
の
旦那
(
だんな
)
も
姉
(
あね
)
さんもある
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
姉
(
あね
)
さま
唐茄子
(
とうなす
)
、
頬
(
ほう
)
かふり、
吉原
(
よしはら
)
かふりをするも
有
(
あ
)
り、
且那
(
だんな
)
さま
朝
(
あさ
)
よりお
留守
(
るす
)
にて、お
指圖
(
さしづ
)
し
給
(
たま
)
ふ
奧
(
おく
)
さまの
風
(
ふう
)
を
見
(
み
)
れば、
小褄
(
こづま
)
かた
手
(
て
)
に
友仙
(
ゆふぜん
)
の
長襦袢
(
ながじゆばん
)
下
(
した
)
に
長
(
なが
)
く、
赤
(
あか
)
き
鼻緒
(
はなを
)
の
麻裏
(
あさうら
)
を
召
(
めし
)
て、あれよ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
家
(
うち
)
の
人
(
ひと
)
の
機嫌
(
きげん
)
そこなうても
困
(
こま
)
りますと
迂路
(
うろ
)
/\するに、
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
は
心
(
こゝろ
)
おごりて、
馬鹿婆
(
ばかばゝ
)
めが、
何
(
ど
)
のやうに
引割
(
ひきさ
)
かうとすればとて、
美尾
(
みを
)
は
我
(
わ
)
が
物
(
もの
)
、
親
(
おや
)
の
指圖
(
さしづ
)
なればとて
別
(
わか
)
れる
樣
(
やう
)
な
薄情
(
はくぜう
)
にて
有
(
あ
)
るべきや
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
圖
部首:⼞
14画
“指”で始まる語句
指
指環
指図
指揮
指輪
指頭
指貫
指示
指金
指物師