“さしづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
指圖38.2%
指揮29.4%
指図14.7%
差詰8.8%
命令2.9%
差圖2.9%
挿圖2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人の忠兵衞が指圖さしづすると、内儀のお縫がお勝手へ飛んで行つて、何が無くとも冷飯にあぶさかな、手輕な食事になつてしまひました。
桝組も椽配たるきわりも我が為る日には我の勝手、何所から何所まで一寸たりとも人の指揮さしづは決して受けぬ、善いも悪いも一人で脊負つて立つ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
此家うちでは賓客きやくかへつたあとと見えまして、主人あるじみせ片付かたづけさせて指図さしづいたしてりますところへ、おもてからこゑけますから、主
「どうしたのだ、あんなに仲が惡かつたぢやないか。こいつが定命でなきや、下手人は差詰さしづめお前だぜ」
一生を斗量はかりにかけ尺度ものさしにはかり、これほどゝ限りある圖の中に、身は目に見えぬ繩につながれ、人の言葉を守り人の命令さしづに働き、功は後の世に殘る事もなく
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「お鮒はお前に差圖さしづをした? それで自分を撃たせたのか」
土噐どきの形状紋樣もんように至つては多言たげんを要せず、實物じつぶつを見たる人はさらなり、第七回の挿圖さしづのみを見たる人も、未開みかいの人民が如何にしてく迄に美事みごとなるものを作り出せしかと意外いぐわいの感をいだくならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)