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指図
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さしづ
ふりがな文庫
“
指図
(
さしづ
)” の例文
旧字:
指圖
土井の所へ報告に往つた堀が、東町奉行所に帰つて来て、
跡部
(
あとべ
)
に土井の
指図
(
さしづ
)
を伝へた。両町奉行に出馬せいと指図したのである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此家
(
うち
)
では
賓客
(
きやく
)
の
帰
(
かへ
)
つた
後
(
あと
)
と見えまして、
主人
(
あるじ
)
が
店
(
みせ
)
を
片付
(
かたづ
)
けさせて
指図
(
さしづ
)
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りますところへ、
表
(
おもて
)
から
声
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けますから、主
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
余
(
あんま
)
りな御挨拶で! 女だと
思召
(
おぼしめ
)
して
有仰
(
おつしや
)
るのかは存じませんが、それまでのお
指図
(
さしづ
)
は受けませんで
宜
(
よろし
)
うございます」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
女の
指図
(
さしづ
)
にまかせ、何かはしらず守り札ひきまくり捨てければ、女はよろこび戸をひらき、家へ入るよと見えしが
臥
(
ふ
)
してゐたる女房ののどにくひつき、難なくいのちをとりて
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そしたら技師の
指図
(
さしづ
)
だとて腸詰を一斤と
麺包
(
パン
)
を一つ持つて来て呉れて、それから砂を積むだ別の無蓋車に移された。今度は軟かで坐り心地が羽蒲団のやうだ。で、砂の上に座つて腸詰を食ひながら
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
▼ もっと見る
彼は先の程より台所に
詰
(
つめ
)
きりて、
中入
(
なかいり
)
の食物の
指図
(
さしづ
)
などしてゐたるなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そして刀を
構
(
かま
)
へながら
言分
(
いひわけ
)
らしく「先生のお
指図
(
さしづ
)
だ」と云つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“指図”の意味
《名詞》
指 図(さしず)
言いつけてさせること。
(古)絵図、地図。
(法律)指名すること。
(出典:Wiktionary)
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
図
常用漢字
小2
部首:⼞
7画
“指図”で始まる語句
指図役
指図通
指図書