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决心
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けつしん
今は
實に
非常の
塲合である、
非常の
塲合には
非常の
决心を
要するので、
若し
躊躇して
居れば、
吾等一同はみす/\
知る
人も
無き
此山中の
二
年も三
年も
泣盡して
今日といふ
今日どうでも
離縁を
貰ふて
頂かうと
决心の
臍をかためました、
何うぞ
御願ひで
御座ります
離縁の
状を
取つて
下され
暫くしてから、もう
何ともないことを
知つて、
愛ちやんは
直ちに
花園へ
行かうと
决心しました、が
可哀相に
愛ちやんは、
戸口まで
來てから、
其小さな
黄金の
鍵を
忘れたことに
氣がついて
最早あの
顏を
見ぬ
决心で
出て
參りました、まだ
私の
手より
外誰れの
守りでも
承諾せぬほどの
彼の
子を、
欺して
寐かして
夢の
中に、
私は
鬼に
成つて
出て
參りました、
御父樣、
御母樣
考へ
直して
今度は、
空場所のある
間斯うして
居やうと
决心しました。
他方少くとも
我國の
威信を
存せんが
爲めには
非常の
决心と
實力とを
要するのである。
世に
引かるヽ
心も
斷ちたきものと、
决心此處に
成りし
今宵、
切めては
妻戸ごしのお
聲きヽたく、
見とがめられん
罪も
忘れて
此處に
斯く
忍ぶ
身と
袖にすがりて
敏なげヽば、これを
拂ふ
勇氣今は
無く
父は
穩かならぬ
色を
動かして、
改まつて
何かのと
膝を
進めれば、
私は
今宵限り
原田へ
歸らぬ
决心で
出て
參つたので
御座ります、
勇が
許しで
參つたのではなく、
彼の
子を
寐かして、
太郎を
寐かしつけて
盡くすが
我が
身ながら
口惜しきなり
左りとても
彼の
人の
事斷念がたきは
何ゆゑぞ
云はで
止まんの
决心なりしが
親切な
詞きくにつけて
日頃の
愼みも
失なりぬと
漸々せまりくる
娘氣に
涙に
咽びて
良時ありしが
意味の
存する
處何方ぞや
茫として
闇きわか
葉のかげいとゞ
迷ひは
茂り
合ふばかり
晴るゝよし
無き
空の
月の
心〻に
判じて
見れど
何れ
眞意と
得ぞわき
難く
喜こぶべきか
歎くべきかお
八重はお
八重優子は
優子斯く
云はれなば
斯くせんの
决心互に
堅けれど
思ひの
外なる
返しには
何と
定めて
何とせん
未練は