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再
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ふたた
ふりがな文庫
“
再
(
ふたた
)” の例文
そなたはしきりに
先刻
(
さっき
)
から
現世
(
げんせ
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、
悲嘆
(
ひたん
)
の
涙
(
なみだ
)
にくれているが、
何事
(
なにごと
)
がありても
再
(
ふたた
)
び
現世
(
げんせ
)
に
戻
(
もど
)
ることだけは
協
(
かな
)
わぬのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
痩
(
やせ
)
た
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
眼
(
め
)
が
再
(
ふたた
)
び
春重
(
はるしげ
)
の
顔
(
かお
)
に
戻
(
もど
)
った
時
(
とき
)
、
春重
(
はるしげ
)
はおもむろに、ふところから
何物
(
なにもの
)
かを
取出
(
とりだ
)
して
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
にひけらかした。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そしてまた
再
(
ふたた
)
び
浮
(
う
)
き
上
(
あが
)
って
来
(
き
)
ましたが、
今
(
いま
)
はもう、さっきの
鳥
(
とり
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
な
気持
(
きもち
)
にすっかりとらわれて、
我
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れるくらいです。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
と。
既
(
すで
)
に
馳
(
は
)
すること
(二九)
三
輩
(
はい
)
し
畢
(
をは
)
りて、
(三〇)
田忌
(
でんき
)
一
(
ひと
)
たび
勝
(
か
)
たずして
再
(
ふたた
)
び
勝
(
か
)
つ。
卒
(
つひ
)
に
王
(
わう
)
の千
金
(
きん
)
を
得
(
え
)
たり。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
忌
(
き
)
、
孫子
(
そんし
)
を
威王
(
ゐわう
)
に
進
(
すす
)
む。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
而
(
しか
)
して
再
(
ふたた
)
び白の独天下になった。
可愛
(
かあい
)
がられて、大食して、弱虫の白はます/\弱く、
鈍
(
どん
)
の性質はいよ/\鈍になった。よく
寝惚
(
ねぼ
)
けて
主人
(
しゅじん
)
に吠えた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
再
(
ふたた
)
び起こる
喝采
(
かっさい
)
の声! かくて
M大尉
(
エムたいい
)
は第一等の
栄冠
(
えいかん
)
を
得
(
え
)
て、予定通りわが日本のために
万丈
(
ばんじょう
)
の
気炎
(
きえん
)
をはきました。
国際射的大競技
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
と思うか思わない内に、妻は竹の落葉の上へ、ただ一蹴りに
蹴倒
(
けたお
)
された、(
再
(
ふたた
)
び迸るごとき嘲笑)盗人は静かに両腕を組むと、おれの姿へ眼をやった。
藪の中
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
第四十条 両議院ハ法律又ハ
其
(
そ
)
ノ他ノ事件ニ
付
(
つき
)
各々
(
おのおの
)
其
(
そ
)
ノ意見ヲ政府ニ建議スルコトヲ
得
(
う
)
シ
其
(
そ
)
ノ
採納
(
さいのう
)
ヲ得サルモノハ同会期中ニ
於
(
おい
)
テ
再
(
ふたた
)
ヒ建議スルコトヲ得ス
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
予
再
(
ふたた
)
び家を東京に
移
(
うつ
)
すに及び、先生
直
(
ただ
)
ちに
駕
(
が
)
を
抂
(
まげ
)
られ、いわるるよう、
鄙意
(
ひい
)
、君が何事か
不慮
(
ふりょ
)
の
災
(
さい
)
あらん時には、
一臂
(
いっぴ
)
の力を出し
扶助
(
ふじょ
)
せんと思い
居
(
お
)
りしが
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
私が初めて山陽の詩を読みましたのは、親爺からもらったこの本でした(本を手に持って)。でこの夏期学校にくるついでに、その山陽の本を
再
(
ふたた
)
び持ってきました。
後世への最大遺物
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
そしてすぐに
兎上王
(
うがみのみこ
)
をまた
再
(
ふたた
)
び
出雲
(
いずも
)
へおくだしになって、大神のお
社
(
やしろ
)
をりっぱにご
造営
(
ぞうえい
)
になりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
けれども、晩にはまた出て来るかも知れないと思って、月が出るのを待って
再
(
ふたた
)
び行ってみました。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そして、なほも
警戒
(
けいかい
)
するやうに
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れるやうに
穴
(
あな
)
のまはりを
歩
(
ある
)
きまはつてゐたが、やがてひよいと
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
ると、
蜘蛛
(
くも
)
の
死骸
(
しがい
)
をくはへて
再
(
ふたた
)
び
穴
(
あな
)
の
所
(
ところ
)
へ
舞
(
ま
)
ひもどつて
來
(
き
)
た。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
数日の食糧を
携
(
たづさ
)
へて
入
(
い
)
るも中途に
餓死
(
がし
)
せんのみ、
請
(
こ
)
ふ今夜此地に
露宿
(
ろしゆく
)
し、明朝出立二日間位の食糧を
携
(
たづさ
)
へて水源
探究
(
たんきう
)
に
赴
(
おもむ
)
き、而して
再
(
ふたた
)
び当地に帰らんのみと、人夫等異口同音
堅
(
かた
)
く此説を
取
(
と
)
る
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
ぐっと
伸
(
の
)
ばした
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
手先
(
てさき
)
へ、
春重
(
はるしげ
)
は
仰々
(
ぎょうぎょう
)
しく
糠袋
(
ぬかぶくろ
)
を
突出
(
つきだ
)
したが、さて
暫
(
しばら
)
くすると、
再
(
ふたた
)
び
取
(
と
)
っておのが
額
(
ひたい
)
へ
押
(
お
)
し
当
(
あ
)
てた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
思召
(
おぼしめし
)
はまことに
有難
(
ありがと
)
うございまするが、一たん
三浦家
(
みうらけ
)
へ
嫁
(
とつ
)
ぎました
身
(
み
)
であれば、
再
(
ふたた
)
びこの
地
(
ち
)
を
離
(
はな
)
れたくは
思
(
おも
)
いませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
第三十九条 両議院ノ
一
(
いつ
)
ニ
於
(
おい
)
テ否決シタル法律案ハ同会期中ニ
於
(
おい
)
テ
再
(
ふたた
)
ヒ提出ストコトヲ得ス
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
と、あの
美夜受媛
(
みやずひめ
)
のおうちにおいていらしった
宝剣
(
ほうけん
)
も、とうとう
再
(
ふたた
)
び手にとることもできないかとお歌いになり、そのお歌の終わるのとともに、この世をお去りになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
甚兵衛はもうたいへん金を
儲
(
もう
)
けていましたし、
壊
(
こわ
)
れた人形を見ると、
再
(
ふたた
)
び人形を使う気にもなりませんでした。
猿
(
さる
)
も
都
(
みやこ
)
を
見物
(
けんぶつ
)
しましたし、そろそろ
元
(
もと
)
の山にもどりたくなってる
折
(
おり
)
でした。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
松江
(
しょうこう
)
はそういいながら、きゃしゃな
身体
(
からだ
)
をひねって、
踊
(
おどり
)
のようなかたちをしながら、
再
(
ふたた
)
び
鏡
(
かがみ
)
のおもてに
呼
(
よ
)
びかけた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
で、
私
(
わたくし
)
どもに
向
(
むか
)
って
身上噺
(
みのうえばなし
)
をせいと
仰
(
お
)
ッしゃるのは、
言
(
い
)
わば
辛
(
かろ
)
うじて
治
(
なお
)
りかけた
心
(
こころ
)
の
古疵
(
ふるきず
)
を
再
(
ふたた
)
び
抉
(
えぐ
)
り
出
(
だ
)
すような、
随分
(
ずいぶん
)
惨
(
むご
)
たらしい
仕打
(
しうち
)
なのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そして、
宿禰
(
すくね
)
が
再
(
ふたた
)
びお祭場に
坐
(
すわ
)
って、改めて神さまのお告げをお祈り申しました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
再
常用漢字
小5
部首:⼌
6画
“再”を含む語句
再度
再三
再従兄弟
再昨日
再建
再来年
再生
再現
再縁
趙再思
再造
再法庵
再従兄
再発
再興
一再
再挙
再會
再来
再応
...