男子だんし)” の例文
だツて紳士程しんしほど金満家きんまんかにもせよ、じつ弁天べんてん男子だんし見立みたてたいのさ。とつてると背後うしろふすまけて。浅「ぼく弁天べんてんです、ぼく弁天べんてんさ。 ...
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
自ら不良少女と名乘なのることによつてわずかになぐさんでゐる心のそこに、良心りやうしん貞操ていさうとを大切にいたわつているのを、人々は(こと男子だんしおいて)
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
まさ秋霜しうさうとなるとも檻羊かんやうとなる勿れと此言や男子だんしたる者の本意ほんいと思ふはかへつて其方向をあやまるのもとにしてせいは善なる孩兒がいじも生立にしたがひ其質を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
をんなでさへその意氣いきだ。男子だんしはたらかなければならない。——こゝで少々せう/\小聲こごゑになるが、おたがひかせがなければかない。……
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
当時の医師産婆等は皆かる事実の有り得べきことを表白し、ハアウルの裁判所にても、生れたる男子だんしに嫡出子のあらゆる権利を与へし由に候。
詩経しきやうには男子だんししやうとし、或は六雄将軍りくゆうしやうぐんの名をたるも義獣ぎじうなればなるべし。なつしよくをもとむるのほか山蟻やまあり掌中てのひら擦着すりつけふゆ蔵蟄あなごもりにはこれをなめうゑしのぐ。
自動冐險鐵車じどうぼうけんてつしや! あゝこの前代未聞ぜんだいみもんなる鐵車てつしや製造せいざうは、隨分ぜいぶん容易ようゐことではあるまい。しかし、わたくし一個いつこ男子だんしである。
こんなくるしい道中どうちゅうのことでございますから、御服装おみなりなどもそれはそれは質素しっそなもので、あしには藁沓わらぐつには筒袖つつそで、さして男子だんし旅装束たびしょうぞく相違そういしていないのでした。
そして男子だんしのものには、甲胄かつちゆうをつけつるぎいてゐるいさましいかたちをしたのがあり、婦人ふじんぞうには、かみむすびたすきをかけ、なに品物しなものさゝげてゐるようなのもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ケーは、こういってじいさんからたのまれれば、男子だんしとしていてやらぬわけにはゆきません。
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
總説 コロボツクルの衣服いふくに付きては口碑甚不完全なり。或地のアイヌはコロボツクルの男子だんし裸体らたいなりしよし云へど、そは屋内のことか屋外の事か詳ならず、つ女子は如何なりしか傳へず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
偖も大岡殿は退出たいしゆつ早速さつそくすけ十郎がう右衞門の兩人をよび出し今度の趣意しゆいたづねられければ兩人謹んで平伏へいふくなし私し主人の先代平助儀當主たうしゆ主税之助ちからのすけ養子やうしまゐられ候後兩人の男子だんし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おも城内じょうない馬場ばば稽古けいこしたのですが、のちには乗馬じょうば鎌倉かまくら実家帰さとがえりをしたこともございます。従者じゅうしゃ男子だんしのみではこまりますので、一人ひとり腰元こしもとにも乗馬じょうば稽古けいこいたさせました。
さてこの埴輪はにわはどういふものかといひますと、ほそ刷毛目はけめせんのはひつた赤色あかいろ素燒すやきでありまして、人間にんげんぞうはたいてい二三尺にさんじやくくらゐのたかさで、男子だんしもあり婦人ふじんもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
きみがいってくれたら、山本やまもとくんもよろこぶだろう。ただ注意ちゅういすることは、だい一に、なにごとも忍耐にんたいだ。つぎに、男子だんしというものは、こころおもったことは、はきはきと返事へんじをすることをわすれてはならぬ。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
之を用ゐしは男子だんしならん。そは此所にべたる如き面貌の土偶は乳房ちぶさの部の膨れ方はなはだすくなきを以てさつすべし。光線反射の眼に害有る男女なんによに從つて差有るのし。女子は如何いかにして眼を保護ほごせしや。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
そのときわたくし良人おっともおにかかりましたが、あとで、『あんな美人びじんつま男子だんしはどんなに仕合しあわせなことであろう……。』などともうしたくらいに、それはそれはうつくしい花嫁はなよめ姿すがたでございました。