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ゑしやく
ふりがな文庫
“
會釋
(
ゑしやく
)” の例文
新字:
会釈
フェアファックス夫人は編物をたたみ私は
紙挾
(
かみはさみ
)
を取上げた。私たちは彼にお辭儀をすると、
冷淡
(
れいたん
)
な
會釋
(
ゑしやく
)
を返され、そのまゝ
引退
(
ひきさが
)
つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
この天をしづむる愛は、常にかゝる
會釋
(
ゑしやく
)
をもて己が
許
(
もと
)
に
歡
(
よろこ
)
び迎ふ、これ蝋燭をその焔に
適
(
ふさ
)
はしからしめん爲なり。 五二—五四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
部屋の扉がすうつと
開
(
あ
)
いた。花屋は欝金草の鉢をいくつも
抱
(
かか
)
へて
會釋
(
ゑしやく
)
しながら博學の君の讀書を妨げて眞に相濟まずといふ。
欝金草売
(旧字旧仮名)
/
ルイ・ベルトラン
(著)
ばお
濯
(
すゝぎ
)
なさるがよいと言れて
喜
(
よろこ
)
び
會釋
(
ゑしやく
)
して
破
(
やれ
)
し垣根の
切戸
(
きりど
)
を
明
(
あ
)
け廣くも非ぬ庭へ進むに老人
背後
(
うしろ
)
を
見返
(
みかへ
)
りておみつ水を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勝手口から上りながら、道臣は臺所の千代松をチラと見て、輕く
會釋
(
ゑしやく
)
をすると、次の
室
(
ま
)
に入つて、柱の折れ釘に
烏帽子
(
えぼし
)
を掛け、淨衣は
衝立
(
ついたて
)
の前に脱ぎ棄てた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
内藏允は役人の方に禮をした後、利章にも常のやうに
會釋
(
ゑしやく
)
をして、さてかう云ふ陳述をした。右衞門佐には逆意は無い。なぜ此訴を利章が起したか不審である。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
能
(
よ
)
うこそ」と
云
(
い
)
つて、
叮嚀
(
ていねい
)
に
會釋
(
ゑしやく
)
したなり、
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
つて
宗助
(
そうすけ
)
を
導
(
みちび
)
いた。
二人
(
ふたり
)
は
庫裡
(
くり
)
に
下駄
(
げた
)
を
脱
(
ぬ
)
いで、
障子
(
しやうじ
)
を
開
(
あけ
)
て
内
(
うち
)
へ
這入
(
はい
)
つた。
其所
(
そこ
)
には
大
(
おほ
)
きな
圍爐裏
(
ゐろり
)
が
切
(
き
)
つてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
(奧の襖をあけて、女中おきよ出で、すぐに庭に降りて枝折戸をあけ、醫者を見て
會釋
(
ゑしやく
)
する。)
近松半二の死
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
時
(
とき
)
に
斜違
(
はすつか
)
ひにづかりと
通
(
とほ
)
つて、
二人
(
ふたり
)
の
女
(
をんな
)
の
前
(
まへ
)
へ
會釋
(
ゑしやく
)
もなくぬつくと
立
(
た
)
つ。ト
紫
(
むらさき
)
の
目
(
め
)
が、ト
其
(
そ
)
の
外套
(
ぐわいたう
)
の
脇
(
わき
)
の
下
(
した
)
で、
俯目
(
ふしめ
)
に
成
(
な
)
つたは
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
らしい。——
紅
(
くれなゐ
)
は
萎
(
しぼ
)
む、
萌黄
(
もえぎ
)
の
八
(
や
)
ツ
口
(
くち
)
。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ライラックの枝花模樣の
更紗
(
さらさ
)
の服を着て、兩耳の上に
几帳
(
きちやう
)
面な捲髮を垂れたフィービ孃は、『エイブラム師』に叮嚀に
會釋
(
ゑしやく
)
をし、チエスタ孃に向つて、儀式張つて捲髮を振つた。
水車のある教会
(旧字旧仮名)
/
オー・ヘンリー
(著)
その系圖が出て來て、恐れ乍らと
龍之口
(
たつのくち
)
へ持つて出ると、一萬石の大名に取立てられないものでもない。輕く扱はれても何千石のお旗本、將軍樣から格別の御
會釋
(
ゑしやく
)
があらうといふわけ。
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
遠慮
(
えんりよ
)
會釋
(
ゑしやく
)
のといふことはてんで御無用、途方もなく面白く喋つた。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「さうでございますか」
内儀
(
かみ
)
さんは
巡査
(
じゆんさ
)
に
會釋
(
ゑしやく
)
してさうして
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
會釋
(
ゑしやく
)
しあうて行きまする。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
我等うるはしき
會釋
(
ゑしやく
)
の數をつくせしとき、彼問ひていふ。汝はるかに水を渡りて山の麓に來れるよりこの方いくばくの時をか經たる。 五五—五七
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
御覽
(
ごらん
)
と
其所
(
そこ
)
へ
置
(
おけ
)
ばお光は
會釋
(
ゑしやく
)
し
行燈
(
あんどう
)
を
引寄
(
ひきよせ
)
頻
(
しき
)
りに見る
側
(
そば
)
で茶を
汲
(
く
)
み
菓子
(
くわし
)
を
薦
(
すゝ
)
めながら其の
横顏
(
よこがほ
)
をつく/″\と
眺
(
なが
)
めて
意
(
こゝろ
)
に
思
(
おも
)
ふやう
自分
(
じぶん
)
の方から
更
(
ふく
)
るを待ち
親
(
おや
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
セント・ジョン氏は私を見ると、ちよいと
會釋
(
ゑしやく
)
したばかりで行つて了つたが、二人の婦人は足を止めた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
……
唯吉
(
たゞきち
)
を
見越
(
みこ
)
した
端
(
はし
)
に、
心持
(
こゝろもち
)
、
會釋
(
ゑしやく
)
に
下
(
さ
)
げた
頸
(
うなじ
)
の
色
(
いろ
)
が、
鬢
(
びん
)
を
透
(
す
)
かして
白
(
しろ
)
い
事
(
こと
)
!……
美
(
うつく
)
しさは
其
(
それ
)
のみ
成
(
な
)
らず、
片袖
(
かたそで
)
に
手
(
て
)
まさぐつた
團扇
(
うちは
)
が、
恰
(
あたか
)
も
月
(
つき
)
を
招
(
まね
)
いた
如
(
ごと
)
く、
弱
(
よわ
)
く
光
(
ひか
)
つて
薄
(
うつす
)
りと
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
一拜
(
いつぱい
)
で
宜
(
よろ
)
しい」と
云
(
い
)
ふ
會釋
(
ゑしやく
)
があつた。
宗助
(
そうすけ
)
はあとを
略
(
りやく
)
して
中
(
なか
)
へ
入
(
はひ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
我見るにかなたこなたの魂みないそぎ、たがひに
接吻
(
くちづけ
)
すれども短き
會釋
(
ゑしやく
)
をもて足れりとして止まらず 三一—三三
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
見て長兵衞
會釋
(
ゑしやく
)
なし私しは江戸表馬喰町の新藤市之丞と申者に候が久々にて後藤先生の
御機嫌伺
(
ごきげんうかゞ
)
ひに參上仕りたり
此段
(
このだん
)
宜
(
よろし
)
く
御取次下
(
おんとりつぎくだ
)
さるべしと云に門弟の者右の由を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
よそ/\しい
會釋
(
ゑしやく
)
か冷淡な一瞥をくれたきりで、
傲然
(
がうぜん
)
として冷やかに私の傍を行き過ぎてしまふこともあつたし、また紳士らしい
愛想
(
あいそ
)
のよさで、
會釋
(
ゑしやく
)
したり微笑したりすることもあつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
旅客
(
りよきやく
)
は
眉
(
まゆ
)
を
壓
(
あつ
)
する
山
(
やま
)
又
(
また
)
山
(
やま
)
に
眉
(
まゆ
)
を
蔽
(
おほ
)
はれた
状
(
さま
)
に、
俯目
(
ふしめ
)
に
棚
(
たな
)
の
荷
(
に
)
を
探
(
さぐ
)
り
取
(
と
)
つたが、
笛
(
ふえ
)
の
鳴
(
な
)
る
時
(
とき
)
、
角形
(
かくがた
)
の
革鞄
(
かばん
)
に
洋傘
(
かうもり
)
を
持添
(
もちそ
)
へると、
決然
(
けつぜん
)
とした
態度
(
たいど
)
で、つか/\と
下
(
お
)
りた。
下
(
お
)
り
際
(
しな
)
に、
顧
(
かへり
)
みて
彼
(
かれ
)
に
會釋
(
ゑしやく
)
した。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ふさはしきうれしき
會釋
(
ゑしやく
)
三度
(
みたび
)
と
四度
(
よたび
)
に及べる後、ソルデルしざりて汝は誰なりやといふ 一—三
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
と
一寸
(
ちよいと
)
前
(
まへ
)
を
通
(
とほ
)
る
時
(
とき
)
、
私
(
わたし
)
に
會釋
(
ゑしやく
)
して
床几
(
しやうぎ
)
へ
返
(
かへ
)
つた。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
會
部首:⽈
13画
釋
部首:⾤
20画
“會”で始まる語句
會
會得
會話
會計
會合
會員
會社
會堂
會式
會〻