花のなかなる欝金草は鳥のなかなる孔雀の如し。かれに香無くこれに歌無し。かれは其袍を、これは其尾を矜る。「珍華園」 あたりはしんとしてゐる。博士ホイルテンの指の下に羊皮紙の擦れる音ばかりだ。博士は彩色の飾文字を散らした聖典を見つめてゐて、たま …
著者 | ルイ・ベルトラン |
翻訳者 | 上田敏 |
ジャンル | 文学 > フランス文学 > 詩 |
原題 | LE MARCHAND DE TULIPES |
初出 | 「三高仏蘭西協会雑誌」1915(大正4)年3月 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2分(300文字/分) |