トップ
>
或人
>
あるひと
ふりがな文庫
“
或人
(
あるひと
)” の例文
或人
(
あるひと
)
は今の別府は南の方に
僻在
(
へきざい
)
している、亀川の東にある実相寺山を中心として、大きな
泉都
(
せんと
)
を建設せなければならぬといっている。
別府温泉
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
或人
(
あるひと
)
は、大女の
靴
(
くつ
)
を女中が
磨
(
みが
)
いてゐるのを見たと言ひます。その靴は、ちやうど
乾草
(
ほしくさ
)
をつんだ大きな荷車ほどあつたといふ話です。
虹猫の大女退治
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
或人
(
あるひと
)
問
(
とふて
)
曰
(
いはく
)
、雪の
形
(
かたち
)
六出
(
むつかど
)
なるは
前
(
まえ
)
に
弁
(
べん
)
ありて
詳
(
つまびらか
)
也。
雪頽
(
なだれ
)
は雪の
塊
(
かたまり
)
ならん、
砕
(
くだけ
)
たる
形
(
かたち
)
雪の
六出
(
むつかど
)
なる
本形
(
ほんけい
)
をうしなひて
方形
(
かどだつ
)
はいかん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
途
(
みち
)
にて弟子たちに問ひて言ひたまふ「人々は
我
(
われ
)
を誰と言ふか」答へて言ふ「バプテスマのヨハネ、
或人
(
あるひと
)
はエリヤ、或人は預言者の一人」また問ひ
給
(
たま
)
ふ
誰
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
而
(
さう
)
して
程
(
ほど
)
なく
或人
(
あるひと
)
の
世話
(
せわ
)
で
郡立學校
(
ぐんりつがくかう
)
の
教師
(
けうし
)
となつたが、
其
(
そ
)
れも
暫時
(
ざんじ
)
、
同僚
(
どうれう
)
とは
折合
(
をりあ
)
はず、
生徒
(
せいと
)
とは
親眤
(
なじ
)
まず、
此
(
こゝ
)
をも
亦
(
また
)
辭
(
じ
)
して
了
(
しま
)
ふ。
其中
(
そのうち
)
に
母親
(
はゝおや
)
は
死
(
し
)
ぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
わが
輩
(
はい
)
のこの
所見
(
しよけん
)
に
對
(
たい
)
して、
或人
(
あるひと
)
はこれを
學究
(
がくきう
)
の
過敏
(
くわびん
)
なる
迂論
(
うろん
)
であると
評
(
へう
)
し、
齒牙
(
しが
)
にかくるに
足
(
た
)
らぬ
些細
(
ささい
)
な
問題
(
もんだい
)
だといつたが、
自分
(
じぶん
)
にはさう
考
(
かんが
)
へられぬ。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
扇子から懐剣が出る
是
(
こ
)
れも
大抵
(
たいてい
)
同時代と思う。幕府の
飜訳局
(
ほんやくきょく
)
に雇れて
其処
(
そこ
)
に出て居た時、
或人
(
あるひと
)
が私に話すに
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
しかしわたくしはこの語によってたまたま枕山は背のすらりとした人で、顔は長く額の高く出ばっているのが目に立つほどであったという
或人
(
あるひと
)
の談話を想い起した。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
是
(
これ
)
より三十銭の安西洋料理食う時もケーク
丈
(
だけ
)
はポッケットに入れて
土産
(
みやげ
)
となす様になる者ぞ、ゆめ/\美妙なる天の配剤に不足
云
(
い
)
うべからずと
或人
(
あるひと
)
仰せられしは
尤
(
もっとも
)
なりけり。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
若
(
も
)
し
或人
(
あるひと
)
が
義母
(
おつかさん
)
の
脊後
(
うしろ
)
から
其
(
その
)
脊中
(
せなか
)
をトンと
叩
(
たゝ
)
いて『
義母
(
おつかさん
)
!』と
叫
(
さけ
)
んだら『オヽ』と
驚
(
おどろ
)
いて
四邊
(
あたり
)
をきよろ/\
見廻
(
みまは
)
して
初
(
はじ
)
めて
自分
(
じぶん
)
が
汽車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
に
在
(
あ
)
ること、
旅行
(
りよかう
)
しつゝあることに
氣
(
き
)
が
附
(
つ
)
くだらう。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
今度の
欧洲
(
おうしう
)
戦争が爆発した当時、自分は
或人
(
あるひと
)
から突然質問を掛けられた。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
継て跡より
生
(
おい
)
出るもの片葉の蘆多し故に水辺ならざる所にもあり
難波
(
なには
)
に
際
(
かぎら
)
ず
八幡淀伏見宇治
(
やはたよどふしみうぢ
)
等にも片葉蘆多し
或人
(
あるひと
)
云
(
いはく
)
難波は常に西風烈しきにより蘆の葉東へ吹靡きて片葉なる物多しといふは辟案なり
植物一日一題
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
又
或人
(
あるひと
)
申しけるは、
容顔
(
ようがん
)
美麗
(
びれい
)
なる
白拍子
(
しらびょうし
)
を、百人めして、——
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
他国にてもする事なり。
或人
(
あるひと
)
の
話
(
はなし
)
に、此事百余年前までは江戸にもありしが、
火災
(
くわさい
)
をはゞかるために
禁
(
きん
)
下
(
くだり
)
てやみたりとぞ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そうして
程
(
ほど
)
なく
或人
(
あるひと
)
の
世話
(
せわ
)
で
郡立学校
(
ぐんりつがっこう
)
の
教師
(
きょうし
)
となったが、それも
暫時
(
ざんじ
)
、
同僚
(
どうりょう
)
とは
折合
(
おりあ
)
わず、
生徒
(
せいと
)
とは
親眤
(
なじ
)
まず、ここをもまた
辞
(
じ
)
してしまう。その
中
(
うち
)
に
母親
(
ははおや
)
は
死
(
し
)
ぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
或人
(
あるひと
)
は
又
(
また
)
いつた、
汝
(
なんぢ
)
の
所論
(
しよろん
)
は一
理窟
(
りくつ
)
あるが
實際的
(
じつさいてき
)
でない。
汝
(
なんぢ
)
は
歐文
(
おうぶん
)
に
年紀
(
ねんき
)
を
記
(
しる
)
すとき
西暦
(
せいれき
)
を
用
(
もち
)
ゐて
神武紀元
(
しんむきげん
)
を
用
(
もち
)
ゐないのは
何故
(
なにゆえ
)
か、いはゆる
自家撞着
(
じかどうちやく
)
ではないかと。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
わたしもあんまりだと思って、持っているものは洗いざらい、お金も百円都合して
或人
(
あるひと
)
を仲に入れてきっぱり話をつけてもらったのよ。だからこれからは一人でかせぐわ。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ワシントンの子孫如何と問う所で私が
不図
(
ふと
)
胸に浮かんで
或人
(
あるひと
)
に
聞
(
きい
)
て見たのは
外
(
ほか
)
でない、今
華盛頓
(
ワシントン
)
の子孫は
如何
(
どう
)
なって居るかと尋ねた所が、その人の
云
(
い
)
うに、華盛頓の子孫には女がある
筈
(
はず
)
だ
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
他国にてもする事なり。
或人
(
あるひと
)
の
話
(
はなし
)
に、此事百余年前までは江戸にもありしが、
火災
(
くわさい
)
をはゞかるために
禁
(
きん
)
下
(
くだり
)
てやみたりとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
或人
(
あるひと
)
は、
日本人
(
にほんじん
)
が
自
(
みづか
)
ら
姓名
(
せいめい
)
を
轉倒
(
てんたふ
)
して
書
(
か
)
く
事
(
こと
)
は
國際的
(
こくさいてき
)
に
有意義
(
ゆういぎ
)
であり、
歐米人
(
おうべいじん
)
のために
便宜
(
べんぎ
)
多
(
おほ
)
きのみならず、
吾人
(
ごじん
)
日本人
(
にほんじん
)
に
取
(
と
)
つても
都合
(
つがふ
)
がよいといふが、
自分
(
じぶん
)
はさう
思
(
おも
)
はぬ。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
私の父は
或人
(
あるひと
)
は知つて居ませう、今では休職して了ひましたが、元は大審院の判事でした。維新以前の教育を受けた漢学者、漢詩人、其れに京都風の風流を学んだ茶人です。
一月一日
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
私
(
わたくし
)
は
時折
(
ときをり
)
種々
(
いろ/\
)
な
事
(
こと
)
を
妄想
(
まうざう
)
しますが、
往々
(
わう/\
)
幻想
(
まぼろし
)
を
見
(
み
)
るのです、
或人
(
あるひと
)
が
來
(
き
)
たり、
又
(
また
)
人
(
ひと
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
いたり、
音樂
(
おんがく
)
が
聞
(
きこ
)
えたり、
又
(
また
)
林
(
はやし
)
や、
海岸
(
かいがん
)
を
散歩
(
さんぽ
)
してゐるやうに
思
(
おも
)
はれる
時
(
とき
)
も
有
(
あ
)
ります。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私
(
わたくし
)
は
時折
(
ときおり
)
種々
(
いろいろ
)
なことを
妄想
(
もうぞう
)
しますが、
往々
(
おうおう
)
幻想
(
まぼろし
)
を
見
(
み
)
るのです、
或人
(
あるひと
)
が
来
(
き
)
たり、また
人
(
ひと
)
の
声
(
こえ
)
を
聞
(
き
)
いたり、
音楽
(
おんがく
)
が
聞
(
きこ
)
えたり、また
林
(
はやし
)
や、
海岸
(
かいがん
)
を
散歩
(
さんぽ
)
しているように
思
(
おも
)
われる
時
(
とき
)
もあります。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
余
(
よ
)
一年
(
ひとゝせ
)
江戸に
旅宿
(
りよしゆく
)
せし
頃
(
ころ
)
、
或人
(
あるひと
)
いふやう、
縮
(
ちゞみ
)
に用ふる
紵
(
を
)
を
績
(
うむ
)
にはその処の
婦人
(
ふじん
)
誘
(
さそ
)
ひあはせて一家にあつまり、その家にて用ふる
紵
(
を
)
を
績
(
うみ
)
たて此人々たがひにその家をめぐりて
績
(
うむ
)
と
聞
(
きゝ
)
しがいかにといひき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
或人
(
あるひと
)
に答ふる
文
(
ぶん
)
矢立のちび筆
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
或
漢検準1級
部首:⼽
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“或”で始まる語句
或
或日
或時
或夜
或物
或者
或年
或家
或晩
或朝