“出雲:いずも” の例文
“出雲:いずも”を含む作品の著者(上位)作品数
柳田国男8
吉川英治6
国枝史郎2
泉鏡花2
中里介山2
“出雲:いずも”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究22.7%
芸術・美術 > 工芸 > 工芸16.7%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 社会・家庭生活の習俗13.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
信州諏訪すわではヰベンケイ、出雲いずもではイノチベンケイと謂うが、『方言考』の後藤氏は「家の内」だろうと謂っている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
黒崎、出雲いずも村の方は夕煙が霞のようになって、宿に迷う初瀬詣はつせまいりの笠が、水の中の海月くらげのように浮動する。
このお隱れになつたイザナミの命は出雲いずもの國と伯耆ほうきの國との境にある比婆ひばの山にお葬り申し上げました。
先祖せんそ蒲冠者かばのかんじゃ範頼のりよりから出て、世々よよ出雲いずもにおり、生田いくた氏を称した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
本名のお貞と、芳町時代の奴の名とあわせて、貞奴と名乗った女優の祖を讃するに、わたしは女優の元祖出雲いずものお国と同位に置く。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そこで建御雷神たけみかずちのかみはまた出雲いずもへ帰って来て、大国主神おおくにぬしのかみに問いつめました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
島根県などの例で見ると、出雲いずもの方は一般にキツネバナといい、石見の方では多くはエンコウバナと呼んでいる。
その勢力圏せいりょくけんは、安芸あき周防すおう長門ながと備後びんご備中びっちゅう美作みまさか出雲いずも
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上野博物館にある吉祥天女きっしょうてんにょの像、出雲いずも大社の奇稲田姫くしいなだひめの像などの貌容がんように見ても知られる。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この県は石見と出雲いずもとの二国から成っていますが、たがいの気風がまるで異るのを気附かれるでしょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
国府金弥老人と鈴子夫人の間にも、面白からぬ噂があり、出雲いずもの神様の赤縄の代りに、極めて現世的な黄金のロープで結び付けられたことは
鹿之介の妻は、彼の領下、出雲いずもの者なので、元春はねんごろにその妻子を、郷里へ送ってやったという。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まさしく昨日なり、出雲いずもの人にして中山といわるる大人が、まさしく同じ琴を造る事を命じたまいぬ、と。
盲人独笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
かたはしからお従えになった後、出雲いずもの国へおまわりになって、そのあたりではばをきかせている
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
この人は出雲いずもの国、安来やすきの人、この頃流行はやっている安来節の本場の生まれの人であります。
なお播磨はりまでは将人しょうにん伯耆ほうき出雲いずもでは初人しょにん備前びぜん美作みまさかでは初爾しょにといって
伯州にては、西部は出雲いずもの影響にて人狐の迷信行われ、東部は因幡の関係にてトウビョウの迷信がある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
『旗風』の最期を聞いて、上海シャンハイにいるわが第三艦隊司令長官木村中将は決心した。旗艦『出雲いずも』のマストには戦闘旗がかかげられた。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
しかして、四国の犬神いぬがみ出雲いずも人狐にんこのように家系を有するということは全くない。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
これに答えて出雲いずもとか稲荷いなりとか、最初に名乗った神が一生の守護神になることは、綾部あやべ丹波市たんばいちも同じことである。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
作者出雲いずも松洛しょうらく千柳せんりゅう等はこの権太によりて大物だいもつの浦、芳野山の様なる大時代の中に、一の世話場を現ぜしめたり。
その黄泉比良坂よもつひらさかというのは、今の出雲いずもの國のイブヤざかという坂です。
出雲いずもの人は無暗むやみに多く作る癖ありて、京都の人の投書は四、五十句より多からず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
つまり四国の犬神、出雲いずも人狐にんこ因幡いなばのトウビョウと同一の迷信である。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
オケヂャもしくはウケヂャという食物は、日本海側では越後えちご出雲いずも、太平洋側では紀州の熊野くまの備中びっちゅうあたりにも分布している。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そうして現に日本の方言にも東北地方や沖縄の方でも出雲いずも地方でもハ行音を「ファフィフェ」など言うのは、昔の音が田舍いなかのこっているのです。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
本国の田舎芝居の与一と定九に相違ないので、雪降りの山崎街道も聞き及ばねば、竹田出雲いずもが戯作の両人がふるアメリカへ乗り込む理窟もなしと追々勘付き出し
「ほんとにそう云えばあの侍は二人にとっては結ぶの神、出雲いずもの神様でございましたなあ」そう云うと山尾は両の頬を耳までポッとあからめるのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
横山町一丁目の出雲いずも万治郎まんじろう以下この道の老舗しにせがある。
武鑑譜 (新字新仮名) / 服部之総(著)
山陰道さんいんどう丹波たんば丹後たんご但馬たじま因幡いなば伯耆ほうき出雲いずも石見いわみの七ヵ国でこれに隠岐おきの島が加わります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
備中びっちゅう吉備きび郡では麦と豆とをってまぜて煮た米のめし出雲いずもの松江附近では番茶ばんちゃ煮立にたててそのなかに飯を入れて煮たもの
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼女は第二の出雲いずものお国であって、お国より世界的の女優となった。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
竹の入り用があると山を越えて、出雲いずもの方から買って来るそうです。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
藤吉郎秀吉と彼との主従の縁はこの時に結ばれたものだったが、それからしずたけ七本槍のひとりにも名が見えるし、晩年には出雲いずも隠岐おきの二ヵ国二十四万石を領し
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お首領かしらは大奥の中老、出雲いずもさまのことを心配していたでしょう。あっしは、出雲さまの実家は仲通りの呉服屋増田屋ますだやとききだし、それとはなしに見張っていると——」
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それは、毛利方の吉川、小早川の大軍が上月城を攻め陥すとまもなく、戦況の持久的になるのを察して、吉川元春は出雲いずもへ、小早川隆景は安芸あきへ、それぞれ退いてしまったことにある。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日野川の上流に沿い、日ならず、出雲いずも街道は車尾村に出る。そこで一日、ご駐輦ちゅうれんの後、米子よなごから出雲の安来やすぎをすぎ、さらに船で美保みほせきまで渡られた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに、余が出雲いずも巡遊中に聞いた話を紹介しよう。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
出雲いずもの川上というところにいたりたもう。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そうしてその七年目の夏、彼は出雲いずもの川をさかのぼって行く、一艘いっそう独木舟まるきぶねの帆の下に、あしの深い両岸を眺めている、退屈な彼自身を見出したのであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その内に、出雲いずもでも見るに見かねて、ということになるだろう、と断念あきらめながらも、医学士に向って、すねてツンとする時と、はげしく巫山戯ふざけて騒ぐ時には番ごと驚かされながら
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昭和七年十月八日 出雲いずも松江。八雲旧居を訪ふ。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
またの一つは活神様いきかみさま御祭神ごさいじんいたしたもので、出雲いずも大社たいしゃ鹿島神宮かしまじんぐう霧島神宮等きりしまじんぐうなどがそれでございます。
出雲いずも巫女みこが神社舞に世の嗜好しこうと時粧を加味し、それに従来の猿若や幸若舞こうわかまいを織りまぜておもしろおかしく仕組んで諸国を打って廻ったのが、はからずも各地で大受けをとり
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サジッポウ(イタドリ)出雲いずも仁多にた
出雲いずも振根ふるねが反乱をおこした。
和合わごう大岡。鬼出雲いずも
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おそいや。おまえが鳴らなくて、いつになく静かでよかったよ。それにしても、おいらとおまえは出雲いずもの神さ。ざらざらしてちっと気味がわるいが、ほかになでる人膚はねえ、おまえの首でもなでてやらあ。こっちへかしなよ」
内宮には八十末社、あめの宮風の宮、月読つきよみ日読ひよみの大御神、当国の霊社には日本六十余州の国、すべての神の政所まんどころ出雲いずもの国の大社おおやしろ、神の数は九万八千七社の御神、仏の数は一万三千四個の霊場
——お行く先は何せい遥か。しかも播磨路はりまじからは、備中びっちゅう美作みまさか伯耆ほうき出雲いずも、ほとんどが峠や九十九折つづらおりの山旅にござりまする。しょせん牛車などは曳かれません。風雨の日もありましょう。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……と言われると、第一、東京の魚河岸の様子もよく知らないで、お恥かしいよ。——ここで言っては唐突だしぬけで、ちと飛離れているけれど、松江だね、出雲いずもの。……茶町という旅館はたご間近の市場で見たのは反対だっけ——今の……」
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いゝえわたくしはねえ旦那様富山稲荷町いなりまち加賀屋平六かがやへいろくと云う荒物御用で、江戸のお前さん下谷茅町したやかやちょうの富山様のお屋敷がございますから、出雲いずも様へ御機嫌伺いに参りまして、下谷に宿を取って居る時に
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それからおなじみの大器量人松平伊豆守まつだいらいずのかみ、つづいて勢州松平せいしゅうまつだいら隠岐おき松平、出雲いずも松平などの十八ご連枝、それに井伊いい本多、酒井榊原さかいさかきばらの徳川四天王をはじめ二十三家の譜代大名。
最近に出雲いずもの学者朝山あきら氏は、かの地方の新嘗祭が元は旧暦十月であったという説を公表しているが、是も甚だ心もとない新見解の一つで、仮にそういう現実の例が何処どこかに有ったとしても、なお容易にはそれを古来のものと認められない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もっとも千本桜の作者は竹田出雲いずもだから、あの脚本の出来たのは少くとも宝暦ほうれき以前で、安政二年の由来書きの方が新しいと云う疑問がある。しかし『大谷源兵衛七十六歳にて伝聞のままを書記し』たと云っている通り、伝来はずっと古いんじゃないか。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
……江州ごうしゅうへ入っては佐々木家へ仕え、京へはいっては三好家へ仕え、播磨はりまへ行っては別所家へ仕え、出雲いずもへ行っては尼子家へ仕え、備前びぜんへ行っては浮田家へ仕え、安芸あきへ行っては毛利家へ仕えた。いずれも二月か三月であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「始末の悪い奴だ、今の横綱力士陣幕も、もとは出雲いずものお百姓だ、それが今は飛ぶ鳥を落すした開山かいざんで、大名やさむらいと膝組みで話のできる身分になっている、貴様もその体格で勉強さえすれば、世間はいつまでも水車番では置かないぞ」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
主人夫婦のことをオジンバ(土佐幡多とさはた、近江伊香いか)、オンジョウンボ(鹿児島県)、バオジ(出雲いずも)、ウバグジ(陸前栗原)などといい、または熊手くまで高砂たかさごの絵から思い寄って、ジョウトンボという土地もあるのだから、ゴコトンボも決して不思議な名ではない。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)