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手伝
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てつだ
ふりがな文庫
“
手伝
(
てつだ
)” の例文
旧字:
手傳
「どうしてどうして、お
前
(
まえ
)
なんぞに
手伝
(
てつだ
)
ってもらえるものか。
縄
(
なわ
)
をといてやったら、
手伝
(
てつだ
)
うどころか、すぐ
逃
(
に
)
げて
行
(
い
)
ってしまうだろう。」
かちかち山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そこで、これからどうするかね? むろん、ぼくはできるかぎりの
手伝
(
てつだ
)
いはするよ。だが、きみはいったい、どうしたいと思ってるのかね
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
運よくわたしたちのかくしには、ボブの
興行
(
こうぎょう
)
を
手伝
(
てつだ
)
ってもうけたお金があった。みんなで二十七フランと五十サンチームあった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
南万丁目
(
みなみまんちょうめ
)
へ
屋根換
(
やねが
)
えの
手伝
(
てつだ
)
え
(
ママ
)
にやられた。なかなかひどかった。屋根の上にのぼっていたら南の方に学校が長々と
横
(
よこた
)
わっているように見えた。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかたがない、わしの家も
当分
(
とうぶん
)
はまだせわしいから
手伝
(
てつだ
)
っていな。そのうち、どこか
小僧
(
こぞう
)
にでもいったらいいだろう。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
▼ もっと見る
たとえ
何
(
な
)
んであろうと、
引
(
ひき
)
ずっても
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
かねばならぬという、
強
(
つよ
)
い
意地
(
いじ
)
が
手伝
(
てつだ
)
って、
荒々
(
あらあら
)
しく
肩
(
かた
)
に
手
(
て
)
をかけた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ただ二ヶ
月
(
げつ
)
に一
度
(
ど
)
だけ、
理髪師
(
とこや
)
のセミョン、ラザリチばかりここへ
来
(
く
)
る、その
男
(
おとこ
)
はいつも
酔
(
よ
)
ってニコニコしながら
遣
(
や
)
って
来
(
き
)
て、ニキタに
手伝
(
てつだ
)
わせて
髪
(
かみ
)
を
刈
(
か
)
る
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
少
(
わか
)
いものを
唆
(
そゝの
)
かして、
徒労力
(
むだぼね
)
を
折
(
を
)
らせると
何故
(
あぜ
)
で
言
(
い
)
ふのぢや。
御坊
(
ごばう
)
、
飛騨山
(
ひだやま
)
の
菊松
(
きくまつ
)
が、
烏帽子
(
えばうし
)
を
冠
(
かぶ
)
つて、
向顱巻
(
むかふはちまき
)
を
為
(
し
)
て
手伝
(
てつだ
)
つて、
見事
(
みごと
)
に
仕上
(
しあ
)
げさせたら
何
(
なん
)
とする。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
四日程
逗留
(
とうりゅう
)
して、
台所
(
だいどこ
)
をしたり、
裁縫
(
しごと
)
を
手伝
(
てつだ
)
ったり、折から不元気で居た妻を一方ならず助けて往った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
平岡は縁側で行李の
紐
(
ひも
)
を解いてゐたが、代助を見て、笑ひながら、少し
手伝
(
てつだ
)
はないかと云つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ごんごろ
鐘
(
がね
)
をおろすのは、
庭師
(
にわし
)
の
安
(
やす
)
さんが、
大
(
おお
)
きい
庭石
(
にわいし
)
を
動
(
うご
)
かすときに
使
(
つか
)
う
丸太
(
まるた
)
や
滑車
(
せみ
)
を
使
(
つか
)
ってやった。
若
(
わか
)
い
人達
(
ひとたち
)
が
手伝
(
てつだ
)
った。
馴
(
な
)
れないことだからだいぶん
時間
(
じかん
)
がかかった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
要吉の
仕事
(
しごと
)
の第一は、
毎朝
(
まいあさ
)
、まっさきに
起
(
お
)
きて、
表
(
おもて
)
の重たい
雨戸
(
あまど
)
をくりあけると、年上の
番頭
(
ばんとう
)
さんを
手伝
(
てつだ
)
って、店さきへもちだしたえんだいの上に、いろんなくだものを、きれいに
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
宅
(
たく
)
に
酒井伝吉
(
さかゐでんきち
)
といふ車を
曳
(
ひ
)
く
男
(
をとこ
)
がある、
此男
(
このをとこ
)
は力が九
人力
(
にんりき
)
ある、なぜ九
人力
(
にんりき
)
あるかといふと、
大根河岸
(
だいこんがし
)
の
親類
(
しんるゐ
)
の
三周
(
さんしう
)
へ火事の
手伝
(
てつだ
)
ひにやつたところが、一人で
畳
(
たゝみ
)
を一度に九枚
持出
(
もちだ
)
したから
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あかしのつくころに
糟谷
(
かすや
)
は帰ってきた。西田は帰ってしまうにしのびないで、
泊
(
と
)
まって話しすることにする。夜になって礼子や下女の笑い声ももれた。細君もおきて
酒肴
(
しゅこう
)
の
用意
(
ようい
)
に
手伝
(
てつだ
)
った。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
直次郎に
手伝
(
てつだ
)
わせたのだよ、——お夏が聴いたという『佐渡屋の者を根絶やしにする』と言った相談は、あの二人さ、桟敷を落して自分達も水に入り、お絹だけを助ける積りでやった仕事だろう。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
何かにつけて新吉の
味方
(
みかた
)
になり、新吉がまっ黒けになって、朝から夜おそくまで
働
(
はたら
)
かせられているときは、
涙
(
なみだ
)
を流して
同情
(
どうじょう
)
し、新吉の手にあまるつらい仕事は、かげながら
手伝
(
てつだ
)
ってくれたのでした。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
娘
(
むすめ
)
はきっとこの中にいいおみやげが
入
(
はい
)
っているのだろうと
思
(
おも
)
って、にこにこしながら、おかあさんのお
手伝
(
てつだ
)
いをして、
荷物
(
にもつ
)
を
奥
(
おく
)
まで
運
(
はこ
)
んで行きました。
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「わたしにもその
慈善事業
(
じぜんじぎょう
)
のお
手伝
(
てつだ
)
いをさせてください。ロンドンで開くはずのわたしの
演奏会
(
えんそうかい
)
第一夜の
収入
(
しゅうにゅう
)
は、どうぞカピのさらの中へ入れさせてください」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
狐
(
きつね
)
がまだ
網
(
あみ
)
を
張
(
は
)
っているかもしれない。お前はいのちがけで
狐
(
きつね
)
とたたかうんだぞ。もちろんおれも
手伝
(
てつだ
)
う
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
入口の
酒場
(
さかば
)
により集まって、がやがやとさわいでいた村の連中に、ホール、それからお
手伝
(
てつだ
)
いのミリーがけたたましい
悲鳴
(
ひめい
)
をあげて、
玄関
(
げんかん
)
のとびらをおしあけて
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
秋の
刈入
(
かりい
)
れがすんで、
手伝
(
てつだ
)
い仕事がなくなると、村のひとたちはだれも清造にこういうのでした。清造はそれを聞くと
悲
(
かな
)
しくなって、沼のふちへ来て
泣
(
な
)
いていました。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
何
(
ど
)
うやらお
前様
(
めえさま
)
より
増
(
まし
)
だんべいで、
出来
(
でき
)
る
事
(
こと
)
さ
助言
(
じよごん
)
も
為
(
し
)
べい、
為
(
し
)
て
可
(
い
)
い
処
(
ところ
)
は
手伝
(
てつだ
)
ふべい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
細君が
指輪
(
ゆびわ
)
をなくしたので、此頃勝手元の
手伝
(
てつだ
)
いに来る
隣字
(
となりあざ
)
のお
鈴
(
すず
)
に頼み、
吉
(
きち
)
さんに見てもらったら、
母家
(
おもや
)
の
乾
(
いぬい
)
の
方角
(
ほうがく
)
高い処にのって居る、
三日
(
みっか
)
稲荷様
(
いなりさま
)
を信心すると出て来る、と云うた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「
少
(
すこ
)
し
手伝
(
てつだ
)
ひませうか」と突立つたまゝ聞いた。代助は
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「もしもし、おばあさん、くたびれたら
少
(
すこ
)
しお
手伝
(
てつだ
)
いをいたしましょう。その
代
(
か
)
わりこの
縄
(
なわ
)
をといて
下
(
くだ
)
さい。」
かちかち山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そしておみちはそのわずかの畑に
玉蜀黍
(
とうもろこし
)
や
枝豆
(
えだまめ
)
やささげも
植
(
う
)
えたけれども
大抵
(
たいてい
)
は嘉吉を出してやってから
実家
(
じっか
)
へ
手伝
(
てつだ
)
いに行った。そうしてまだ
子供
(
こども
)
がなく三年
経
(
た
)
った。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
兄弟の一人はこの機械が引き上げたおけを返す、もう一人の兄弟はお父さんの
手伝
(
てつだ
)
いをする。こんなふうにしててんでに自分の仕事を持っていて、むだに時間を
費
(
ついや
)
すものはなかった
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
神職 じたばたするなりゃ、
手取
(
てど
)
り足取り……村の
衆
(
しゅ
)
にも
手伝
(
てつだ
)
わせて、その
婦
(
おんな
)
の
上衣
(
うわぎ
)
を
引剥
(
ひきは
)
げ。髪を
捌
(
さば
)
かせ、
鉄輪
(
かなわ
)
を頭に、九つか、七つか、蝋燭を
燃
(
とも
)
して、めらめらと、蛇の舌の如く頂かせろ。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして
晩
(
ばん
)
まで
垣根
(
かきね
)
を
結
(
ゆ
)
って
手伝
(
てつだ
)
った。あしたはやすみだ。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
といいながら、
背中
(
せなか
)
の
荷物
(
にもつ
)
を
手伝
(
てつだ
)
って
下
(
お
)
ろしました。
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭