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快活
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かいかつ
ふりがな文庫
“
快活
(
かいかつ
)” の例文
ある
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れ
方
(
がた
)
に、
不意
(
ふい
)
に
娘
(
むすめ
)
が
帰
(
かえ
)
ってきました。
両親
(
りょうしん
)
は、
見違
(
みちが
)
えるように
我
(
わ
)
が
子
(
こ
)
の
美
(
うつく
)
しく、
快活
(
かいかつ
)
になっていたのに
驚
(
おどろ
)
いたのです。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
じっと突っ立って、二分間ほど考えこんでいた先生は、
心配
(
しんぱい
)
そうにとりまいている生徒たちに気がつくと、
泣
(
な
)
きそうな顔で笑って、しかし声だけは
快活
(
かいかつ
)
に
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
と、つとめて、伊那丸の
勇気
(
ゆうき
)
を
鼓舞
(
こぶ
)
するため、ふたりが
快活
(
かいかつ
)
に話していると、あなたの林をへだてた
闇
(
やみ
)
にあたって、ドボーン! とすさまじい水音がたった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たびたびわたしはかの女の目になみだが流れているのを見た。それがかの女の心の苦しみを語っていた。でも
優
(
やさ
)
しい
快活
(
かいかつ
)
な
性質
(
せいしつ
)
からその苦しみはすぐに消えた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
至
(
いた
)
って
元気
(
げんき
)
な、
壮健
(
そうけん
)
な、
立派
(
りっぱ
)
な
白
(
しろ
)
い
頬鬚
(
ほおひげ
)
の、
快活
(
かいかつ
)
な
大声
(
おおごえ
)
の、しかも
気
(
き
)
の
善
(
よ
)
い、
感情
(
かんじょう
)
の
深
(
ふか
)
い
人間
(
にんげん
)
である。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
富士男はいまゴルドンが自分を
快活
(
かいかつ
)
にみちびこうとして、
笑話
(
しょうわ
)
をつくったのだとはじめてわかった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
しめっぽい身のうえ話がすむと、ふたりは、だんだん
快活
(
かいかつ
)
になって、笑い声をたてながら、話しあっていましたが、やがて、光子さんは、こんなことをいいだすのでした。
超人ニコラ
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
快活
(
かいかつ
)
で
情愛
(
じょうあい
)
があって、すこしも
官吏
(
かんり
)
ふうをせぬところから、
場中
(
じょうちゅう
)
の
気受
(
きう
)
けも
近郷
(
きんごう
)
の
評判
(
ひょうばん
)
もすこぶるよろしかった。
近郷
(
きんごう
)
の
農民
(
のうみん
)
はひいきの
欲目
(
よくめ
)
から、糟谷は遠からずきっと
場長
(
じょうちょう
)
になると信じておった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
その間もあの
快活
(
かいかつ
)
な娘の姿は、絶えず
素戔嗚
(
すさのお
)
の心を領していた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その
子
(
こ
)
は
顔
(
かお
)
がまるくて、
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
い
快活
(
かいかつ
)
の
少年
(
しょうねん
)
でした。
勇
(
ゆう
)
ちゃんは、この
少年
(
しょうねん
)
が
好
(
す
)
きで、いつまでも
友
(
とも
)
だちでいたかったのです。
銀のペンセル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だが林の奥から、さびしい
木魂
(
こだま
)
がかえってくるだけで、オーイと、あの
快活
(
かいかつ
)
な竹童の
返辞
(
へんじ
)
はしてこない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「やあ、ルミだよ」とかれはそばに
寄
(
よ
)
りそって歩いていた四十ばかりの男のほうを向いてさけんだ。その人はアッケンのお父さんと同じような、親切な
快活
(
かいかつ
)
な顔をしていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いつも
快活
(
かいかつ
)
な小林君が、きょうは、うなだれた顔をあげることもできないようすです。
妖人ゴング
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
快活
(
かいかつ
)
にやるよ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
彼女
(
かのじょ
)
にくらべて、
友
(
とも
)
だちの
娘
(
むすめ
)
は、
平常
(
へいぜい
)
、はすっぱといわれるほどの、
快活
(
かいかつ
)
の
性質
(
せいしつ
)
でありましたから、これをきくと、すぐに
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いかにも
快活
(
かいかつ
)
な笑いごえである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どうしたら、
娘
(
むすめ
)
がもっと
快活
(
かいかつ
)
にものをいったり、
笑
(
わら
)
ったりするようになるでしょうか。」と、
両親
(
りょうしん
)
は、
老人
(
ろうじん
)
に
問
(
と
)
いました。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
はにぎやかでした。
美
(
うつく
)
しい、そして
快活
(
かいかつ
)
な
妹
(
いもうと
)
は、だれからでも
喜
(
よろこ
)
ばれたにちがいありません。
人々
(
ひとびと
)
は、みんな
妹
(
いもうと
)
を
歓迎
(
かんげい
)
したにちがいありません。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こういって、
若者
(
わかもの
)
の
手
(
て
)
に
返
(
かえ
)
しました。
快活
(
かいかつ
)
な
若者
(
わかもの
)
は、
荷物
(
にもつ
)
のひもをほぐして
糸
(
いと
)
を
造
(
つく
)
り、
曲玉
(
まがたま
)
に
通
(
とお
)
して、
道化半分
(
どうけはんぶん
)
に、
自分
(
じぶん
)
の
頸
(
くび
)
にかけて
歩
(
ある
)
きました。
トム吉と宝石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これから、
私
(
わたし
)
は、お
嬢
(
じょう
)
さんに、
音楽
(
おんがく
)
を
教
(
おし
)
え、
自然
(
しぜん
)
を
友
(
とも
)
とすることを
教
(
おし
)
えましょう。もっと
生
(
う
)
まれ
変
(
か
)
わったように、
快活
(
かいかつ
)
なお
方
(
かた
)
となられると
思
(
おも
)
うじゃ。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
妹
(
いもうと
)
は、つねに
桃色
(
ももいろ
)
の
着物
(
きもの
)
をきていました。きわめて
快活
(
かいかつ
)
な
性質
(
せいしつ
)
でありますが、
姉
(
あね
)
は
灰色
(
はいいろ
)
の
着物
(
きもの
)
をきて、きわめて
沈
(
しず
)
んだ、
口数
(
くちかず
)
の
少
(
すく
)
ない
性質
(
せいしつ
)
でありました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
妹
(
いもうと
)
はこのうえなく
美
(
うつく
)
しく、また
快活
(
かいかつ
)
でありましたから、すべての
命
(
いのち
)
あるものにはかわいがられていたのです。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
生
(
う
)
まれつき
快活
(
かいかつ
)
な
妹
(
いもうと
)
も、
姉
(
あね
)
のあることを
思
(
おも
)
ったときには、
唄
(
うた
)
うこともいつか
曇
(
くも
)
らざるを
得
(
え
)
なかったのである。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
妹
(
いもうと
)
のほうは、やはり、やさしいにはやさしかったけれど、
姉
(
あね
)
にくらべると、
快活
(
かいかつ
)
なほうでありました。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、まだ、そんなに、この
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
では
年
(
とし
)
をとっていない
木立
(
こだち
)
が、
快活
(
かいかつ
)
に、
星
(
ほし
)
に
向
(
む
)
かってたずねました。
美しく生まれたばかりに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おせんといって、
村
(
むら
)
に、
唄
(
うた
)
の
上手
(
じょうず
)
なけなげな
女
(
おんな
)
がありました。たいして
美
(
うつく
)
しいというのではなかったけれど、
黒
(
くろ
)
い
目
(
め
)
と、
長
(
なが
)
いたくさんな
髪
(
かみ
)
を
持
(
も
)
った、
快活
(
かいかつ
)
な
女
(
おんな
)
でありました。
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
つばめは、
柳
(
やなぎ
)
の
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
に
止
(
と
)
まって、しきりに
快活
(
かいかつ
)
になきました。けれど、
柳
(
やなぎ
)
の
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
は、
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれて、おりおり
音
(
おと
)
なく
揺
(
ゆ
)
れるばかりで、なんの
答
(
こた
)
えもいたしませんでした。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いちばん
上
(
うえ
)
の
姉
(
ねえ
)
さんは、やさしい、さびしい
口数
(
くちかず
)
の
少
(
すく
)
ない
方
(
かた
)
で、そのつぎの
妹
(
いもうと
)
は、まことに
麗
(
うるわ
)
しい、
目
(
め
)
の
大
(
おお
)
きいぱっちりとした
方
(
かた
)
で、
末
(
すえ
)
の
弟
(
おとうと
)
は
快活
(
かいかつ
)
な
正直
(
しょうじき
)
な
少年
(
しょうねん
)
でありました。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ほんとうに、あの
方
(
かた
)
は、
快活
(
かいかつ
)
な、
陰気
(
いんき
)
なことの
大
(
だい
)
きらいのお
方
(
かた
)
でしたわ。それに、
日
(
ひ
)
ごろあんなに
健康
(
けんこう
)
そうに
見
(
み
)
えましたのに……
人間
(
にんげん
)
の
命
(
いのち
)
というものは、わからんものですわね。
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「こんにちは。」と、
快活
(
かいかつ
)
に、お
姉
(
ねえ
)
さんにむかって、
丁寧
(
ていねい
)
にあいさつをしました。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつも
快活
(
かいかつ
)
で、そして、また
独
(
ひと
)
りぼっちに
自分
(
じぶん
)
を
感
(
かん
)
じた
年子
(
としこ
)
は、しばらく、
柔
(
やわ
)
らかな
腰掛
(
こしか
)
けにからだを
投
(
な
)
げて、うっとりと、
波立
(
なみだ
)
ちかがやきつつある
光景
(
こうけい
)
に
見
(
み
)
とれて、
夢心地
(
ゆめごこち
)
でいました。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうだね、あの
子
(
こ
)
ならお
化
(
ば
)
けでもなんでもない、この
浜
(
はま
)
で
評判
(
ひょうばん
)
の
水泳
(
すいえい
)
の
天才少年
(
てんさいしょうねん
)
なのだ。
君
(
きみ
)
も
熱心
(
ねっしん
)
にけいこをすれば、きっとうまくなれるから。」と、
先生
(
せんせい
)
は、
快活
(
かいかつ
)
におっしゃいました。
海と少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だまって
聞
(
き
)
いていた、
岡田上等兵
(
おかだじょうとうへい
)
は、あっはははと
快活
(
かいかつ
)
に
笑
(
わら
)
った。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうなさったのですか。」と、
快活
(
かいかつ
)
に、つばめはたずねました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、いつも
元気
(
げんき
)
で、
快活
(
かいかつ
)
な
K
(
ケー
)
が
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
活
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“快活”で始まる語句
快活林