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地位
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ちゐ
ふりがな文庫
“
地位
(
ちゐ
)” の例文
平生
(
へいぜい
)
は一
本
(
ぽん
)
きり
帶
(
さ
)
してゐないけれども、二
本帶
(
ほんさ
)
して
歩
(
ある
)
く
資格
(
しかく
)
を
有
(
も
)
つてゐて、
與力
(
よりき
)
や
京武士
(
みやこぶし
)
の
後
(
あと
)
へ
廻
(
まは
)
らなくてもいいだけの
地位
(
ちゐ
)
になつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
假
(
か
)
りに
俺
(
おれ
)
が
其
(
そ
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
つたとして
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ても、
事柄
(
ことがら
)
の
如何
(
いかん
)
に
係
(
かゝ
)
はらず、
毎日
(
まいにち
)
葉書
(
はがき
)
で
何
(
なん
)
のかのと
云
(
い
)
つて
來
(
こ
)
られた
日
(
ひ
)
にや、
實際
(
じつさい
)
やり
切
(
き
)
れまいと
思
(
おも
)
ふよ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
學問
(
がくもん
)
は
社會
(
しやくわい
)
へ
出
(
で
)
るための
方便
(
はうべん
)
と
心得
(
こゝろえ
)
てゐたから、
社會
(
しやくわい
)
を一
歩
(
ぽ
)
退
(
しり
)
ぞかなくつては
達
(
たつ
)
する
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ない、
學者
(
がくしや
)
といふ
地位
(
ちゐ
)
には、
餘
(
あま
)
り
多
(
おほ
)
くの
興味
(
きようみ
)
を
有
(
も
)
つてゐなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それでも
大
(
おほ
)
きな
建物
(
たてもの
)
を
燒盡
(
せうじん
)
するには
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
した。
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
に
村落
(
むら
)
の
者
(
もの
)
は
手當
(
てあた
)
り
次第
(
しだい
)
に
家財
(
かざい
)
を
持
(
も
)
つて
其
(
そ
)
れを
安全
(
あんぜん
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
移
(
うつ
)
した。
其
(
そ
)
の
點
(
てん
)
に
於
(
おい
)
て
白晝
(
はくちう
)
の
動作
(
どうさ
)
は
敏活
(
びんくわつ
)
で
且
(
か
)
つ
容易
(
ようい
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それですが
彼
(
あ
)
の
時分
(
じぶん
)
の
私
(
わたし
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
他
(
ほか
)
の
人
(
ひと
)
を
置
(
お
)
いて
御覽
(
ごらう
)
じろ、それは
何
(
ど
)
んな
諦
(
あきら
)
めのよい
悟
(
さと
)
つたお
方
(
かた
)
にしたところが、
是非
(
ぜひ
)
此世
(
このよ
)
の
中
(
なか
)
は
詰
(
つま
)
らない
面白
(
おもしろ
)
くないもので、
隨分
(
ずゐぶん
)
とも
酷
(
ひど
)
い、つれない
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
彼等
(
かれら
)
は
安井
(
やすゐ
)
を
半途
(
はんと
)
で
退學
(
たいがく
)
させ、
郷里
(
きやうり
)
へ
歸
(
かへ
)
らせ、
病氣
(
びやうき
)
に
罹
(
かゝ
)
らせ、もしくは
滿洲
(
まんしう
)
へ
驅
(
か
)
り
遣
(
や
)
つた
罪
(
つみ
)
に
對
(
たい
)
して、
如何
(
いか
)
に
悔恨
(
くわいこん
)
の
苦
(
くる
)
しみを
重
(
かさ
)
ねても、
何
(
ど
)
うする
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ない
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
つてゐたからである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
南
(
みなみ
)
の
亭主
(
ていしゆ
)
も
殊更
(
ことさら
)
に
彼
(
かれ
)
に
同情
(
どうじやう
)
して
慰藉
(
ゐしや
)
の
言辭
(
ことば
)
を
惜
(
をし
)
まぬ
程
(
ほど
)
其
(
その
)
心
(
こゝろ
)
が
動
(
うご
)
かされなかつたのみでなく、
彼
(
かれ
)
は
寧
(
むし
)
ろ
仲裁者
(
ちうさいしや
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
たねば
成
(
な
)
らぬことに
幾分
(
いくぶん
)
の
迷惑
(
めいわく
)
を
感
(
かん
)
じた。
勘次
(
かんじ
)
は
決
(
けつ
)
して
仲裁
(
ちうさい
)
を
依頼
(
いらい
)
しなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
盡
(
つく
)
さして
引入
(
ひきい
)
れし
利
(
り
)
も
少
(
すく
)
なからず
世
(
よ
)
は
塞翁
(
さいをう
)
がうまき
事
(
こと
)
して
幾歳
(
いくとせ
)
すぎし
朝日
(
あさひ
)
のかげ
昇
(
のぼ
)
るが
如
(
ごと
)
き
今
(
いま
)
の
榮
(
さかゑ
)
は
皆
(
みな
)
松澤
(
まつざは
)
が
庇護
(
かげ
)
なるものから
喉元
(
のどもと
)
すぐれば
忘
(
わす
)
るゝ
熱
(
あつ
)
さ
斯
(
か
)
く
對等
(
たいとう
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
至
(
いた
)
れば
目
(
め
)
の
上
(
うへ
)
の
瘤
(
こぶ
)
うるさくなりて
獨
(
ひと
)
りつく/″\
案
(
あん
)
ずるやう
徑
(
けい
)
十町
(
じつちやう
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
元
(
もと
)
より
當人
(
たうにん
)
は、
資本主
(
しほんぬし
)
ではなかつたのだけれども、
愈
(
いよ/\
)
といふ
曉
(
あかつき
)
に、
勘定
(
かんぢやう
)
して
見
(
み
)
ると
大
(
おほ
)
きな
缺損
(
けつそん
)
と
事
(
こと
)
が
極
(
きま
)
つたので、
無論
(
むろん
)
事業
(
じげふ
)
は
繼續
(
けいぞく
)
する
譯
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
かず、
當人
(
たうにん
)
は
必然
(
ひつぜん
)
の
結果
(
けつくわ
)
、
地位
(
ちゐ
)
を
失
(
うしな
)
つたぎりになつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“地位”の意味
《名詞》
地 位(ちい)
身分の程度。集団における位置、位。
(出典:Wiktionary)
“地位”の解説
地位(ちい、en: status)とは、社会またはその集団の中での身分あるいは立場・処遇・役割のことである。仏教語としての「地位(じい)」は、極めて重要な意味を持っており、菩薩が仏になるためにどうしても経なければならない道のことである。
(出典:Wikipedia)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“地”で始まる語句
地
地面
地方
地上
地獄
地震
地下
地主
地平線
地味