付近ふきん)” の例文
このは、まちは、いつもとことなって、いろいろの夜店よみせが、大門だいもん付近ふきんから、大通おおどおりにかけて、両側りょうがわにところせまいまでならんでいました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう一つの木は、南米およびその付近ふきんの島だけに生ずる、アルガロッペとしょうするもので、これも酒をつくることができる、一同はゴルドンの指揮しきしたがって、この二種の木の実を採集さいしゅうした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
父親ちちおやが、街道かいどうあるいていますと、電信柱でんしんばしら付近ふきんいているつばめは、「いま、おかえりですか。」と、いうようにこえました。
山へ帰りゆく父 (新字新仮名) / 小川未明(著)
どことなくきざにえる、そのおとこはサングラスをかけ、青地あおじふくて、毎日まいにち空気銃くうきじゅうち、この付近ふきんをぶらついていました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
このまちひとや、また付近ふきん漁師りょうしがおみやへおまいりをするときに、このみせって、ろうそくをってやまのぼりました。
赤いろうそくと人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、された人々ひとびとや、その近所きんじょひとたちが、付近ふきんでうろうろしたり、大騒おおさわぎをしたりしているさまが、えるようながしました。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうれるのをっていました。れると、うまいて清水しみずほとりへゆきました。そして、たるのなかあぶらをすっかり清水しみず付近ふきんながしてしまいました。
神は弱いものを助けた (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもは、このあたりのものではないことはよくわかっています。まえには、こんな子供こどもがこの付近ふきんあそんでいたのを、だれも、たものがないのでありましょう。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、正直しょうじきな「とり老人ろうじん」として、このまち付近ふきんには評判ひょうばんされました。このひとの、とり象眼ぞうがんは、きゅうに、名人めいじん技術ぎじゅつだとうわさされるにいたりました。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもたちはおおきくなりました。なつのころには、もう、ひとりで付近ふきんあるけるようになりました。
平原の木と鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きた当座とうざは、自転車じてんしゃるけいこを付近ふきんにいって、することにしました。また、電話でんわをかけることをならいました。まだ田舎いなかにいて、経験けいけんがなかったからです。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
その付近ふきんには、ちいさな商店しょうてんが、かたまっていましたが、小西こにしうちは、そのなか青物屋あおものやでありました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
今日きょうは、公園こうえんに、なにかあるのでしょうか。」と、はなは、先刻さっきからかぜなか人々ひとびとが、ぞろぞろと花壇かだんのまわりをあるいているので、なんでもこの付近ふきんのできごとなら
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに、つい自分じぶんが、どこにどうしているということもわすれて、あの居心地いごこちのよかった古巣ふるすが、この付近ふきんにでもあるとおもったのか、きゅうこいしくなってさがしはじめました。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)
しもったあさは、かえってのぼるとあたたかになるので、この付近ふきん子供こどもたちは、ここへあつまってきて、たこをあげるものもあれば、ボールをげてあそぶものもありました。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この付近ふきんでは、このはらっぱへきてたこをげるよりほかにいい場所ばしょが、ありませんでした。だからまち子供こどもも、そうでない子供こどもも、みんなここへきてたこをげたのであります。
西洋だこと六角だこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、その秘密ひみつはこは、どこにうずもれているかわからなかった。若者わかものは、そのから、このむかし城跡しろあとやこの付近ふきんまちをたずねあるいて、黄金こがねはこはなしそうとしました。
三つのかぎ (新字新仮名) / 小川未明(著)
さびしいいなかながら、えき付近ふきんまちらしくなっていました。たばこをみせがあり、金物かなものをならべたみせがあり、また青物あおものや、荒物あらものなどをみせなどが、ぼつり、ぼつりとられました。
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あちらに、自動車じどうしゃや、自転車じてんしゃはしっているのがえる、えき付近ふきんにきたとき
ペスをさがしに (新字新仮名) / 小川未明(著)
ねずみは、このうち付近ふきんにすむことの危険きけんをつくづくとかんじました。そして、やはり、自分じぶんは、あのみぞふちかえるほうがいいとおもいました。ちょうど、あめれて、そらには、つきていました。
ねずみとバケツの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その行方ゆくえひかったくさなかぼっしていました。工事場こうじば付近ふきんには、いし破片はへんや、小砂利こじゃりや、材木ざいもくなどがんでありました。また、ほかの工夫こうふたちは、おも鉄槌てっついで、材木ざいもくかわなかんでいます。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)