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軟
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やはら
ふりがな文庫
“
軟
(
やはら
)” の例文
この
骨
(
ほね
)
や
角
(
つの
)
は
石
(
いし
)
よりも
軟
(
やはら
)
かいのでありますけれども、また
一方
(
いつぽう
)
には
石
(
いし
)
よりも
強
(
つよ
)
くてをれ
易
(
やす
)
くないといふことがその
特長
(
とくちよう
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「うむ、一
緒
(
しよ
)
にしてくろ」とおつたは
軟
(
やはら
)
かにいつた。
勘次
(
かんじ
)
は
二
(
ふた
)
つを
等半
(
とうはん
)
に
交
(
ま
)
ぜてそれから
又
(
また
)
大
(
おほ
)
きな
南瓜
(
たうなす
)
を
三
(
み
)
つばかり
土間
(
どま
)
へ
竝
(
なら
)
べた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
沫雪
(
あわゆき
)
の
条
(
くだり
)
にいへるごとく、冬の雪は
軟
(
やはら
)
にして
足場
(
あしば
)
あしきゆゑ、熊を
捕
(
とる
)
は雪の
凍
(
こほり
)
たる春の土用まへ、かれが穴よりいでんとする
頃
(
ころ
)
を
程
(
ほど
)
よき
時節
(
じせつ
)
とする也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
どれかが、
黄金
(
わうごん
)
の
魔法
(
まはふ
)
によつて、
雪
(
ゆき
)
の
大川
(
おほかは
)
の
翡翠
(
ひすゐ
)
に
成
(
な
)
るらしい。
圓山川
(
まるやまがは
)
の
面
(
おもて
)
は
今
(
いま
)
、こゝに、
其
(
そ
)
の、のんどりと
和
(
なご
)
み
軟
(
やはら
)
いだ
唇
(
くちびる
)
を
寄
(
よ
)
せて、
蘆摺
(
あしず
)
れに
汀
(
みぎは
)
が
低
(
ひく
)
い。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
この小さき島のまはりのいと/\低きところ浪打つかなたに、藺ありて
軟
(
やはら
)
かき
泥
(
ひぢ
)
の上に
生
(
お
)
ふ 一〇〇—一〇二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
竹村
(
たけむら
)
はその
温順
(
おとな
)
しさと
寛容
(
くわんよう
)
なのに
面喰
(
めんくら
)
はされてしまつた。
彼女
(
かのぢよ
)
の
軟
(
やはら
)
かで
洗煉
(
せんれん
)
された
調子
(
てうし
)
から
受取
(
うけと
)
られる
感情
(
かんじやう
)
で
見
(
み
)
ると、しかし
其
(
そ
)
の
考
(
かんが
)
へ
方
(
かた
)
が、
極
(
きは
)
めて
自然
(
しぜん
)
に
見
(
み
)
えるのであつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
軟
(
やはら
)
かい
梢
(
こずゑ
)
を
押
(
お
)
し
分
(
わ
)
けて、
其首
(
そのくび
)
を
突
(
つ
)
ッ
込
(
こ
)
み、
半圓
(
はんゑん
)
を
描
(
えが
)
きながら
巧
(
たく
)
みに
青葉
(
あをば
)
の
中
(
なか
)
に
濳
(
もぐ
)
らうとしました、
愛
(
あい
)
ちやんは
此時
(
このとき
)
まで、
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
は
只
(
たゞ
)
樹
(
き
)
の
頂上
(
てうじやう
)
にのみあるものだと
思
(
おも
)
つてゐました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
風
(
かぜ
)
軟
(
やはら
)
かに、
草
(
くさ
)
みどりなる
陸上
(
りくじやう
)
の
人
(
ひと
)
は、
船
(
ふね
)
の
沈沒
(
ちんぼつ
)
などゝ
聞
(
き
)
けば、
恰
(
あだか
)
も
趣味
(
しゆみ
)
ある
出來事
(
できごと
)
の
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
はれて、
或
(
あるひ
)
は
演劇
(
えんげき
)
に、
或
(
あるひ
)
は
油繪
(
あぶらゑ
)
に、
樣々
(
さま/″\
)
なる
事
(
こと
)
をして
其
(
その
)
悲壯
(
ひさう
)
なる
光景
(
ありさま
)
を
胸裡
(
むね
)
に
描
(
ゑが
)
かんとして
居
(
を
)
るが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
少女よ、どんなにお前は
軟
(
やはら
)
かく、
枕
(
まくら
)
のやうに
幸福が遅く来たなら
(新字旧仮名)
/
生田春月
(著)
圓い、
軟
(
やはら
)
かな BALL の
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
げに
天鵞絨
(
びろうど
)
の
軟
(
やはら
)
かき
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
軟
(
やはら
)
かさに
滿
(
み
)
たされた
空氣
(
くうき
)
を
更
(
さら
)
に
鈍
(
にぶ
)
くするやうに、
榛
(
はん
)
の
木
(
き
)
の
花
(
はな
)
はひら/\と
止
(
や
)
まず
動
(
うご
)
きながら
煤
(
すゝ
)
のやうな
花粉
(
くわふん
)
を
撒
(
ま
)
き
散
(
ち
)
らして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかし
金
(
きん
)
は
綺麗
(
きれい
)
で
裝飾
(
そうしよく
)
にはなりますが、
質
(
しつ
)
が
軟
(
やはら
)
かくて
刃物
(
はもの
)
などにしては
實際
(
じつさい
)
の
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
ちません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかるに我国
甞
(
かつて
)
火浣布
(
くわくわんふ
)
を
作
(
つく
)
るの
石
(
いし
)
を
産
(
さん
)
す、その
在
(
あ
)
る所は、○
金城
(
きんじやう
)
山○
巻機
(
まきはた
)
山○
苗場
(
なへば
)
山○
八海山
(
はつかいさん
)
その外にもあり。その石
軟弱
(
やはらかに
)
して
爪
(
つめ
)
をもつても
犯
(
おか
)
すべきほどの
軟
(
やはら
)
なる石なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
此處
(
こゝ
)
に
居
(
ゐ
)
たよ、そんなに
喚
(
よ
)
ばらなくつたつてえゝから、
何
(
なん
)
だかおとつゝあは」おつぎの
勘次
(
かんじ
)
を
叱
(
しか
)
る
聲
(
こゑ
)
は
軟
(
やはら
)
かでさうして
明瞭
(
めいれう
)
に
勘次
(
かんじ
)
の
耳
(
みゝ
)
に
響
(
ひび
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ごく
珍
(
めづら
)
しい
例
(
れい
)
ではありますが、
赤
(
あか
)
い
繪
(
え
)
の
具
(
ぐ
)
で
塗
(
ぬ
)
つたものさへ
見
(
み
)
かけられるのであります。しかし
燒
(
や
)
き
方
(
かた
)
はどれも
軟
(
やはら
)
かい
質
(
しつ
)
ですから、
水
(
みづ
)
を
入
(
い
)
れるとたいていは
浸
(
し
)
み
出
(
だ
)
します。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかるに我国
甞
(
かつて
)
火浣布
(
くわくわんふ
)
を
作
(
つく
)
るの
石
(
いし
)
を
産
(
さん
)
す、その
在
(
あ
)
る所は、○
金城
(
きんじやう
)
山○
巻機
(
まきはた
)
山○
苗場
(
なへば
)
山○
八海山
(
はつかいさん
)
その外にもあり。その石
軟弱
(
やはらかに
)
して
爪
(
つめ
)
をもつても
犯
(
おか
)
すべきほどの
軟
(
やはら
)
なる石なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
軟
常用漢字
中学
部首:⾞
11画
“軟”を含む語句
柔軟
軟弱
軟風
御柔軟
軟文学
軟柔
軟泥
軟化
軟禁
軟打
軟体
海軟風
軟毛
手軟
軟禁程度
軟派
軟派青年
軟水
軟玉
軽軟
...