“軟禁”の読み方と例文
読み方割合
なんきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富士名が持ちかけていった意図とは逆に、彼はその場で、塩冶家の手に軟禁なんきんされてしまったものと、観られている。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、物干から隣りの窓を覗くと、そこは嫁のお仙が、軟禁なんきんされた納戸なんどで、當のお仙は、ガラクタ道具の中に、ちんまりと坐つて、淋しさうに空を眺めて居るのです。
臼井は、あれから船に乗せられると間もなく正気づいたが、自分が船内に軟禁なんきんされている身の上であることを、千田から話されて知った。こうなれぼ当分温和しくしているより仕方がない。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)