“なんきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナンキン
語句割合
南京72.7%
軟禁13.6%
支那人4.5%
熟兎4.5%
軟擒4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがシナ人の間に最も信ぜられていて、南京なんきん町の住人たちは、くれぬなら買って行こうと現金主義をさらけ出して、係員をてこずらせる。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そして、物干から隣りの窓を覗くと、そこは嫁のお仙が、軟禁なんきんされた納戸なんどで、當のお仙は、ガラクタ道具の中に、ちんまりと坐つて、淋しさうに空を眺めて居るのです。
「おそろしやおそろしや、この子を支那人なんきんさらおうとして——」
この一篇をつづるに先だち断わり置くは単に兎と書いたのと熟兎なんきんと書いた物との区別である。
彼の身を、質子ちしとして、今川家に軟擒なんきんしておくことは、政略であって、慈悲ではない。三河併呑へいどんの策謀ではあるが、同情や善意ではない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)