成程このごろは物騒だというのに、夜鷹じゃあるめえし、若い娘が五ツ過ぎに柳原の堤をうろうろしているというのがおかしい。
半七捕物帳:18 槍突き (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あわてるなよ、八。お前の強いのはよく解つてゐるが、まだ辻斬や夜鷹の出る刻限ぢやねえ。ゆつくり物を考へてよ」
銭形平次捕物控:126 辻斬 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
幕末維新懐古談:16 その頃の消防夫のことなど (新字新仮名) / 高村光雲(著)
さまよえるユダヤ人の手記より (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
熊公八公相手の夜鷹もなけりゃな。どうだ。おぬし徹底して夜鷹になるか。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死―― (新字新仮名) / 長与善郎(著)
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「知れたことじゃありませんか。つじ君ですよ。夜鷹ですよ」
右門捕物帖:01 南蛮幽霊 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
「あわてるなよ、八。お前の強いのはよく解っているが、まだ辻斬や夜鷹の出る刻限じゃねえ。ゆっくり物を考えてよ」
銭形平次捕物控:126 辻斬 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
やがて因州の家中も引き揚げて行き、街道の空には夜鷹も飛び出すころになると、石屋の坂のあたりは人通りも絶えた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
本所の鐘撞堂の相模屋という夜鷹の親分の許へ、米友は御無沙汰廻りに行こうという覚悟が定まったのであります。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかしいくら骨を折つたつて結局子供だましの夜鷹仕事だ。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死 (新字旧仮名) / 長与善郎(著)
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そうかいもねえもンです、あれほど、船待の小屋と念を押したじゃありませんか。それをこんな所で、夜鷹みてえにしゃがみこんでいるンだもの、分りッこありゃしねえ」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あんたが側にいて護ってくれたから、あたしこうして生きて来られたし、悪い女にならずにも済んだのよ、もしかあんたがいなかったら、あたしきっと死んじまうか、ぐれて夜鷹にでもなっていたわ」
半七捕物帳:37 松茸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
銭形平次捕物控:057 死の矢文 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
落した金をお蝶という夜鷹の女から受取った米友は、不思議な感じに打たれます。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)