“野雉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のきじ33.3%
やち33.3%
イエチイ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
支那に路上春をひさぐのぢよ野雉やちと云ふ。けだし徘徊行人かうじんいざなふ、あたかも野雉の如くなるを云ふなり。邦語にこの輩を夜鷹よたかと云ふ。ほとんど同一てつに出づと云ふべし。野雉の語行はれて、野雉車やちしやの語出づるに至る。
青蓮閣なぞと云う茶館へ行けば、彼是かれこれ薄暮に近い頃から、無数の売笑婦が集まっています。これを野雉イエチイと号しますが、ざっとどれも見た所は、二十歳以上とは思われません。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)