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係
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かゝ
ふりがな文庫
“
係
(
かゝ
)” の例文
而
(
しか
)
して
曰
(
い
)
ふ、トラゲヂーの出来事は人物が其力量識見徳行の他に超抜するにも
係
(
かゝ
)
はらず、不幸の末路に終へしむる所の
衝突
(
コンフリクト
)
を有し
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
「ね、若旦那、打ちあけて言つて下さい。これは大事の事だ。人間の眼玉幾つにも
係
(
かゝ
)
はる上に、何萬兩といふ
夜光石
(
ダイヤ
)
にもかゝはります」
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
内々にて
伴
(
ばん
)
建部
(
たてべ
)
の兩人へ告知らせければ伴建部の兩人も甚だ
駭
(
おどろ
)
き此儀一日も
打捨置難
(
うちすておきがた
)
し御兄弟
諸倶
(
もろとも
)
に主税之助樣の計略に
係
(
かゝ
)
り御命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
高田
(
たかた
)
御
城
(
しろ
)
大手先の
広場
(
ひろば
)
に、木を
方
(
かく
)
に
削
(
けづ
)
り尺を
記
(
しる
)
して
建
(
たて
)
給ふ、是を雪
竿
(
さを
)
といふ。長一丈也。雪の
深浅
(
しんせん
)
公税
(
こうぜい
)
に
係
(
かゝ
)
るを以てなるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
假
(
か
)
りに
俺
(
おれ
)
が
其
(
そ
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
つたとして
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ても、
事柄
(
ことがら
)
の
如何
(
いかん
)
に
係
(
かゝ
)
はらず、
毎日
(
まいにち
)
葉書
(
はがき
)
で
何
(
なん
)
のかのと
云
(
い
)
つて
來
(
こ
)
られた
日
(
ひ
)
にや、
實際
(
じつさい
)
やり
切
(
き
)
れまいと
思
(
おも
)
ふよ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
▼ もっと見る
此先
(
このさき
)
何
(
ど
)
んな変化がないとも
限
(
かぎ
)
らない。君も心配だらう。然し絶交した以上は
已
(
やむ
)
を得ない。僕の在不在に
係
(
かゝ
)
はらず、
宅
(
うち
)
へ
出入
(
ではい
)
りする事丈は遠慮して
貰
(
もら
)
ひたい
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
閃弧
(
せんこ
)
といふものがある。
圖
(
ず
)
は
千九百六年
(
せんくひやくろくねん
)
のヴェスヴィオ
噴火
(
ふんか
)
に
於
(
おい
)
て、ペアレット
氏
(
し
)
の
撮影
(
さつえい
)
に
係
(
かゝ
)
るものである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
樣子
(
やうす
)
が
何
(
ど
)
うも、ふびんや、
餘
(
あま
)
り
小遣
(
こづかひ
)
がなかつたらしい。
尤
(
もつと
)
も
地
(
ぢ
)
もの
張
(
はり
)
と
俗
(
ぞく
)
に
號
(
がう
)
する
徒
(
てあひ
)
は、
懷中
(
くわいちう
)
の
如何
(
いかん
)
に
係
(
かゝ
)
はらず、
恁
(
か
)
うしたさもしい
料簡
(
れうけん
)
と、
昔
(
むかし
)
から
相場
(
さうば
)
づけに
極
(
き
)
めてある。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
美作守さま殊の
外
(
ほか
)
御感心遊ばされて、左様な者なら一大事のお役に立とうから召抱えて宜かろうとの御意がござりましたので、山川は早速作左衞門へ
係
(
かゝ
)
ってまいりました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此上は山木の
嬢
(
むすめ
)
は何事があるとも、必ず松島へ
嫁
(
や
)
らねば、我輩の名誉に
係
(
かゝ
)
はるわい
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
此馬車道は、八年以前
独逸
(
どいつ
)
皇帝が
土耳其
(
とるこ
)
領内遊歴の折修繕したるものとか。独帝の漫遊以来パレスタインに於ける独逸人の活動著しく、到る処のホテルの如きも独逸人の経営に
係
(
かゝ
)
るもの多し。
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
然程
(
さるほど
)
に大岡越前守殿には段右衞門
前名
(
ぜんみやう
)
畔倉重四郎一
件
(
けん
)
に付
享保
(
きやうほ
)
十一年十二月
右
(
みぎ
)
係
(
かゝ
)
り合の者共一
同
(
どう
)
白洲
(
しらす
)
へ
呼
(
よび
)
出され
夫々
(
それ/″\
)
に其
罪科
(
ざいくわ
)
を申渡されける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「夜中に物音がいたしました。人聲もしたやうで、
尤
(
もつと
)
も私は大概のことには
係
(
かゝ
)
り合はないことにして居りますので、默つて寢て居りましたが」
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ゆゑに吾が
不学
(
ふがく
)
をも
忘
(
わす
)
れて
越雪
(
ゑつせつ
)
の
奇状
(
きぢやう
)
奇蹟
(
きせき
)
を記して
後来
(
こうらい
)
に
示
(
しめ
)
し、且
越地
(
ゑつち
)
に
係
(
かゝ
)
りし事は
姑
(
しばら
)
く
載
(
のせ
)
て
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼
(
あ
)
の女の亭主は
双刀
(
りゃんこ
)
さんで、其の亭主の為にあゝやっているんだそうだから、亭主に知れると大変だから、私も案じられらアね、お前は四月の二日から彼の女に
係
(
かゝ
)
り合っていながら
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あの晩、原口さんが、先生に文芸家の
会
(
くわい
)
をやるから
出
(
で
)
ろと、勧めてゐたらう」と云ふ。三四郎は無論覚えてゐる。与次郎の
話
(
はなし
)
によると、実はあれも自身の発起に
係
(
かゝ
)
るものださうだ。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
貴下
(
あなた
)
をお
送
(
おく
)
り
申
(
まを
)
しますのに、
町中
(
まちぢう
)
を
新地組合
(
しんちくみあひ
)
の
看板
(
かんばん
)
では、
御外聞
(
おぐわいぶん
)
に
係
(
かゝ
)
はらうと
云
(
い
)
ふ、……
其處
(
そこ
)
で
此
(
こ
)
の
橋向
(
はしむか
)
うを、あぶれてぶらついて
居
(
を
)
ります、
私
(
てまへ
)
が、お
見出
(
みだ
)
しに
預
(
あづか
)
りましたものと
見
(
み
)
えます、へい
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ゆゑに吾が
不学
(
ふがく
)
をも
忘
(
わす
)
れて
越雪
(
ゑつせつ
)
の
奇状
(
きぢやう
)
奇蹟
(
きせき
)
を記して
後来
(
こうらい
)
に
示
(
しめ
)
し、且
越地
(
ゑつち
)
に
係
(
かゝ
)
りし事は
姑
(
しばら
)
く
載
(
のせ
)
て
好事
(
かうず
)
の
話柄
(
わへい
)
とす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
寄せ何か
祕々
(
ひそ/\
)
囁
(
さゝや
)
きければ二人はハツと驚きしが三次は
暫
(
しば
)
し小首を
傾
(
かたむ
)
け
茶碗
(
ちやわん
)
の酒をぐつと
呑干
(
のみほし
)
先生皆迄
宣
(
のたま
)
ふな我々が身に
係
(
かゝ
)
る事委細承知と早乘が答へに長庵力を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見た人はないが、友吉も孫三郎さんも、お玉さんも、同じ下手人の手にかゝつたと思ふが、江柄三七郎といふ人は、友吉や孫三郎さんには、何んの
係
(
かゝ
)
り合ひもあるまい
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ナニ
宜
(
よろ
)
しうがす、
私
(
わたし
)
が
独
(
ひとり
)
で
脊負
(
しよつ
)
て
行
(
ゆ
)
きます、
成
(
なる
)
たけ
入費
(
もの
)
の
係
(
かゝ
)
らぬ
方
(
はう
)
が
宜
(
よろ
)
しうがすから。「
宜
(
い
)
いかえ。金「エヽ
宜
(
よ
)
うがすとも。と
早桶
(
はやをけ
)
を
脊負
(
しよ
)
ひ
焼場鑑札
(
やきばかんさつ
)
を
貰
(
もら
)
つてドン/\
焼場
(
やきば
)
へ
来
(
き
)
まして。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
親分は
怠
(
なま
)
け者で、子分は呑氣者で、お米の値段と
係
(
かゝ
)
はりのない掛け合ひ
噺
(
ばなし
)
ばかりしてゐるのかと思ふと、
豈計
(
あにはか
)
らんや、今日はまた金儲けの話を持込んで來る八五郎です。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
聖人
(
しやうにん
)
御名を
善信
(
ぜんしん
)
と申て三十五歳の時
讒口
(
ざんこう
)
に
係
(
かゝ
)
りて越後に
謫
(
なが
)
さる、時に
承元
(
しようげん
)
元年二月なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
イヤ
何
(
ど
)
うにも
斯
(
か
)
うにも
実
(
じつ
)
に
華族
(
くわぞく
)
のお
医者
(
いしや
)
抔
(
など
)
に
係
(
かゝ
)
るべきものではない、
無闇
(
むやみ
)
にアノ小さな
柊揆
(
さいづち
)
でコツコツ胸を
叩
(
たゝ
)
いたり
何
(
なん
)
かして
加之
(
おまけ
)
に
劇
(
ひど
)
い薬を
飲
(
の
)
ましたもんだから、
昨夜
(
ゆうべ
)
は
何
(
ど
)
うも七十六
度
(
たび
)
厠
(
かはや
)
へ
通
(
かよ
)
つたよ。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「まア、宜い、俺はこの家の皆んなの
係
(
かゝ
)
り合ひを聽きたいのだよ、最初に先づお前、お粂さんだ」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
聖人
(
しやうにん
)
御名を
善信
(
ぜんしん
)
と申て三十五歳の時
讒口
(
ざんこう
)
に
係
(
かゝ
)
りて越後に
謫
(
なが
)
さる、時に
承元
(
しようげん
)
元年二月なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
開帳されちや、あつしばかりでなく、親分の名前にも
係
(
かゝ
)
はるぢやありませんか
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“係”の意味
《名詞》
(かかり)特定の仕事を受け持つ役。また、その人。
(かかり)(文法)助詞が下の語句に影響を及ぼすはたらき。
(出典:Wiktionary)
係
常用漢字
小3
部首:⼈
9画
“係”を含む語句
関係
關係
係合
係蹄
係累
無關係
係恋
係官
関係者
無関係
關係者
干係
蹄係
關係上
共軛関係
強力犯係
係構
係累者
係數
係医
...