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ゑんぱう
喧しき
田畑の
人聲と(
愛ちやんの
知つてる)
變じました、——
遠方に
聞ゆる
家畜の
唸り
聲は、
海龜の
重々しき
歔欷であつたのです。
「ちつとも
此邊ぢやあ
見掛けない
兒ですからね、だつて、さう
遠方から
來るわけはなしさ、
誰方か
御存じぢやありませんか。」
私の
人物が
全く
想像と
反して
居たのに
驚いたと
云ひます、
甚麼に
反して
居たか聞きたいものですが、ちと
遠方で今
問合せる
訳にも
行きません
ば先下に置き
懷中より一枚の紙取出し如何も少々の
買物にて氣の毒ながら此方の店は
藥種が能きゆゑ
態々と
遠方よりして參りたれば此の十一
味を
何ういたしまして、
何うも
遠方の
処を
恐入ます、
何れも
稼業人ばかりですから
成たけ早く
致して
了ひたいと
存じます。「
其方が
宜い、机や
何か
立派に
出来たね。 ...
『そんな
遠方ぢや無い。
何でもいゝ、早く縄を
切つて自由に
為てお呉れ。痛くて
堪ら無いから。』
遠方までわざ/\
出迎へを
受けて、
大儀であつた。
何分新役のことだから、
萬事宜しく
頼む。しかしかうして、
奉行となつて
見れば、
各々與力同心は、
余の
子のやうに
思ふ。
彼等は
遙か
行かずして、
遠方に
海龜が、
爼形の
小さな
岩の
上に、
悲しさうにも
亦淋しさうに
坐つて
居るのを
見ました、
彼等が
段々近寄つて
來た
時に
山田と
益親密になるに
就けて、
遠方から通ふのは
不都合であるから、
僕の
家に
寄宿しては
奈何です、と
山田が
云つてくれるから、
願うても無き
幸と、
直に
笈を
負て、
郷関を出た
經て駿州
木綿島村へ十月十五日に着たりける然るに
甚太夫は
平常痰持にて急にせり
迫けるが三四日の内に思ひの外
全快し先
常體なれば夫婦は
早速對面なせしに甚太夫は兩人が
遠方の所を
肝心な
事を
言忘れた。——
木戸錢はおろか、
遠方から
故々汽車賃を
出して、お
運びに
成つて、これを
御覽なさらうとする
道徳家、
信心者があれば、
遮つてお
留め
申す。
三吉然らば御歸り迄御待申べしとて以前の如く
居込樣子故今日は
遠方へ參りしにより歸りの程も
計り難しと申ければ三吉は我等是非々々御目に
懸らねば相成
難き用事あり二日にても十日にても御歸宅を
只遠方の
緑の
葉の
中で、それが
僅かばかり
動いてゐました。
毒を
何うとかと
言觸らしたがためである。
其の
時の
事で。……
近所の
或邸へ……
此の
界隈を
大分離れた
遠方から
水を
貰ひに
來たものがある。
來たものの
顏を
知らない。