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異見
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いけん
ふりがな文庫
“
異見
(
いけん
)” の例文
大學者
(
だいがくしや
)
さまが
頭
(
つむり
)
の
上
(
うへ
)
から
大聲
(
おほごゑ
)
で
異見
(
いけん
)
をして
下
(
くだ
)
さるとは
違
(
ちが
)
ふて、
心
(
しん
)
から
底
(
そこ
)
から
沸
(
わ
)
き
出
(
だ
)
すほどの
涙
(
なみだ
)
がこぼれて、いかに
強情
(
がうじやう
)
我
(
が
)
まんの
私
(
わたし
)
でも
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
重
(
かさ
)
ね右の
趣
(
おもぶ
)
きまで願書に
認
(
したゝ
)
め居たるに加賀屋長兵衞入り來り我等
何分
(
なにぶん
)
にも取扱ひ候間
今
(
いま
)
少
(
すこ
)
し御待ち下さるべし白子屋方へ
能々
(
よく/\
)
異見
(
いけん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「そうなればいいですとも。あなたも
仕合
(
しあわ
)
せだし、わたしも安心だ。——しかし
異見
(
いけん
)
でおいそれと、云う通りになる男じゃありませんよ」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
七蔵本性をあらわして不足なき身に長半をあらそえば段々悪徒の
食物
(
くいもの
)
となりて
痩
(
や
)
せる身代の
行末
(
ゆくすえ
)
を
気遣
(
きづか
)
い、女房うるさく
異見
(
いけん
)
すれば、何の女の知らぬ事
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いゝ器量で大柄で人柄の
好
(
い
)
いお
嬢
(
こ
)
でげすね、お前さんが時々
異見
(
いけん
)
を云って下さるから、
何
(
ど
)
うか止してえと思うが、
資本
(
もとで
)
は無し借金は有るし何うする事も出来ねえ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
復活祭前
(
イースターまへ
)
に
新調胴衣
(
したておろし
)
を
着
(
き
)
たと
言
(
い
)
うて、
或
(
ある
)
裁縫師
(
したてや
)
と
掴
(
つか
)
み
合
(
あ
)
ひ、
新
(
あたら
)
しい
靴
(
くつ
)
に
古
(
ふる
)
い
紐
(
ひも
)
を
附
(
つ
)
けをったと
言
(
い
)
うて、
誰某
(
たれやら
)
とも
爭論
(
いが
)
み
合
(
あ
)
うた。それでゐて
俺
(
おれ
)
に
鬪爭
(
けんくわ
)
をすまいぞと
異見
(
いけん
)
めいたことを
被言
(
おし
)
ゃるのか?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
番頭久八は大いに驚き主人五兵衞へ
段々
(
だん/\
)
に
詫言
(
わびごと
)
に及び千太郎には厚く
異見
(
いけん
)
を加へ
彼方
(
あち
)
此方
(
こち
)
と
執成
(
とりな
)
しければ五兵衞も
漸々
(
やう/\
)
怒
(
いか
)
りを治め此後を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そればかりでも
身躰
(
からだ
)
の
疲勞
(
ひらう
)
が
甚
(
はなはだ
)
しからうと
思
(
おも
)
はれるので
種々
(
いろ/\
)
に
異見
(
いけん
)
も
言
(
い
)
ふが、
何
(
ど
)
うも
病
(
やまひ
)
の
故
(
せゐ
)
であらうか
兎角
(
とかく
)
に
誰
(
た
)
れの
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
も
用
(
もち
)
ひぬに
困
(
こま
)
りはてる
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「あなたから、とくと
異見
(
いけん
)
でもしていただいて、また教師にでも奉職したら、どんなものでございましょう」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
誠に面白い奴だと思っていた、
殊
(
こと
)
に
私
(
わし
)
に向って時々
異見
(
いけん
)
がましい口答えをする事もあり、正直者だと思って目を掛けていたが、他人の
三層倍
(
さんぞうばい
)
も働き、力も五人力とか
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
歎
(
なげ
)
かれて
終
(
つひ
)
に心も
打解
(
うちとけ
)
つゝ再び
迷
(
まよ
)
ふ千太郎忠義一※の久八が
異見
(
いけん
)
の
釘
(
くぎ
)
を
寛
(
ゆるめ
)
し事嗚呼是非もなき次第なり。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
はじめは
小言
(
こごと
)
を
仰
(
おつ
)
しやつたり、
異見
(
いけん
)
を
遊
(
あそ
)
ばしたり、
諭
(
さと
)
したり、
慰
(
なぐさ
)
めたり
遊
(
あそ
)
ばしたのなれど、いかにも
私
(
わたし
)
の
強情
(
がうじやう
)
の
根
(
ね
)
が
深
(
ふか
)
く、
隱
(
かく
)
しだてを
遊
(
あそ
)
ばすといふを
楯
(
たて
)
に
取
(
と
)
つて
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何時
(
いつ
)
かみつちり
異見
(
いけん
)
でもしなければなるまい
位
(
くらゐ
)
に
考
(
かんが
)
へてはゐたが、
面白
(
おもしろ
)
くもない
二人
(
ふたり
)
の
顏
(
かほ
)
を
御米
(
およね
)
に
見
(
み
)
せるのが、
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なので
今日
(
けふ
)
迄
(
まで
)
わざと
遠慮
(
ゑんりよ
)
してゐたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
散々
(
さん/″\
)
のお
民
(
たみ
)
が
異見
(
いけん
)
に
少
(
すこ
)
し
我
(
わ
)
が
非
(
ひ
)
を
知
(
し
)
り
初
(
そめ
)
し
揚句
(
あげく
)
、その
人
(
ひと
)
は
俄
(
にわ
)
かに
別
(
わか
)
れといふ、
幼
(
おさ
)
なき
心
(
こヽろ
)
には
我
(
わ
)
が
失禮
(
ひつれい
)
の
我
(
わが
)
まヽを
憎
(
に
)
くみて
夫故
(
それゆゑ
)
に
遠國
(
ゑんごく
)
へでも
行
(
ゆ
)
かれるやうに
悲
(
かな
)
しく
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
待
(
まつ
)
て
春
(
はる
)
の
氷
(
こほり
)
に
朝日
(
あさひ
)
かげおのづから
解
(
と
)
けわたる
折
(
をり
)
ならでは
何事
(
なにごと
)
の
甲斐
(
かひ
)
ありとも
覺
(
おぼ
)
えず
誰
(
た
)
れも/\
異見
(
いけん
)
は
言
(
い
)
ふな
心
(
こゝろ
)
の
浮
(
う
)
く
話
(
はなし
)
に
氣
(
き
)
をなぐさめて
面白
(
おもしろ
)
き
世
(
よ
)
をおもしろしと
思
(
おも
)
はするのが
肝要
(
かんえう
)
ぞと
我
(
われ
)
先立
(
さきだ
)
ちて
機嫌
(
きげん
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
取
(
と
)
りて
前
(
まへ
)
の
世
(
よ
)
では
何
(
なん
)
でありしやら
兄弟
(
きようだい
)
にもなき
親切
(
しんせつ
)
この
後
(
のち
)
とも
頼
(
たの
)
むぞや
是
(
これ
)
よりは
別
(
べつ
)
しての
事
(
こと
)
何
(
なに
)
ごとも
汝
(
そなた
)
の
異見
(
いけん
)
に
隨
(
した
)
がはん
最早
(
もう
)
今
(
いま
)
のやうな
事
(
こと
)
云
(
い
)
ふまじければ
免
(
ゆる
)
してよと
詫
(
わび
)
らるゝも
勿体
(
もつたい
)
なく
待
(
ま
)
てば
甘露
(
かんろ
)
と申ますぞやと
輕
(
か
)
るげに
云
(
い
)
へど
義理
(
ぎり
)
は
重
(
おも
)
し
袖
(
そで
)
に
晴
(
は
)
れ
間
(
ま
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“異見”の意味
《名詞》
異 見 (いけん)
異なる意見。
(出典:Wiktionary)
異
常用漢字
小6
部首:⽥
11画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“異”で始まる語句
異
異形
異様
異名
異体
異口同音
異議
異存
異状
異人