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きやくじん
ふりがな文庫
“
客人
(
きやくじん
)” の例文
気
(
き
)
が
気
(
き
)
では
無
(
な
)
い。
一所
(
いつしよ
)
に
捜
(
さが
)
しに
出
(
で
)
かけやうと
言
(
い
)
ふと、いや/\
山坂
(
やまさか
)
不案内
(
ふあんない
)
な
客人
(
きやくじん
)
が、
暗
(
やみ
)
の
夜路
(
よみち
)
ぢや、
崖
(
がけ
)
だ、
谷
(
たに
)
だで、
却
(
かへ
)
つて
足手絡
(
あしてまと
)
ひに
成
(
な
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見て此品は一昨夜我等方へ
盜賊
(
たうぞく
)
忍
(
しのび
)
入
(
いつ
)
て
盜
(
ぬす
)
まれし娘が
簪
(
かんざ
)
しなり如何して手に入しやと問ければ與兵衞大に肝を潰し彼旅籠屋の
客人
(
きやくじん
)
より
買
(
かひ
)
たりと答ふるに利兵衞
礑
(
はた
)
と
横手
(
よこて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
へい/\
畏
(
かしこま
)
りました。
是
(
これ
)
から湯に
這入
(
はい
)
る、
御膳
(
ごぜん
)
が出る、お
汁
(
しる
)
も
向附
(
むかうづけ
)
も
皆
(
みな
)
茗荷尽目
(
めうがづくめ
)
。客「ハア
妙
(
めう
)
な
家
(
うち
)
だ。と思ひながら
御飯
(
ごぜん
)
を
済
(
す
)
まして
褥
(
ねどこ
)
に
就
(
つ
)
く。
翌朝
(
よくてう
)
になると
早々
(
さう/\
)
に
彼
(
か
)
の
客人
(
きやくじん
)
は立つて
了
(
しま
)
つた。 ...
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
男が交際をして居る多くの
客人
(
きやくじん
)
からも、怪しまれることのない、公然の間柄ともなり、
秘密話
(
ないしよばなし
)
の一室にも、彼だけは遠慮をすることもいらないものとして、
出入
(
しゆつにふ
)
を許されるやうにもなつた。
瘢痕
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
障れば絶ゆる
蛛
(
くも
)
の糸のはかない処を知る人はなかりき、七月十六日の
夜
(
よ
)
は何処の店にも
客人
(
きやくじん
)
入込
(
いりこ
)
みて
都々一
(
どどいつ
)
端歌
(
はうた
)
の景気よく、菊の井の
下
(
した
)
座敷にはお
店者
(
たなもの
)
五六人寄集まりて調子の外れし
紀伊
(
きい
)
の
国
(
くに
)
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
で、たゞ
匁
(
もんめ
)
で
連出
(
つれだ
)
す
算段
(
さんだん
)
。あゝ、
紳士
(
しんし
)
、
客人
(
きやくじん
)
には、あるまじき
不料簡
(
ふれうけん
)
を、うまれながらにして
喜多八
(
きたはち
)
の
性
(
しやう
)
をうけたしがなさに、
忝
(
かたじけね
)
えと、
安敵
(
やすがたき
)
のやうな
笑
(
ゑみ
)
を
漏
(
も
)
らした。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
障
(
さわ
)
れば
絶
(
た
)
ゆる
蛛
(
くも
)
の
糸
(
いと
)
のはかない
處
(
ところ
)
を
知
(
し
)
る
人
(
ひと
)
はなかりき、七月十六日の
夜
(
よ
)
は
何處
(
どこ
)
の
店
(
みせ
)
にも
客人
(
きやくじん
)
入込
(
いりこ
)
みて
都々
(
どゝ
)
一
端歌
(
はうた
)
の
景氣
(
けいき
)
よく、
菊
(
きく
)
の
井
(
ゐ
)
の
下座敷
(
したざしき
)
にはお
店者
(
たなもの
)
五六人
寄集
(
よりあつ
)
まりて
調子
(
てうし
)
の
外
(
はづ
)
れし
紀伊
(
きい
)
の
國
(
くに
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
出し
遣
(
やり
)
し後に天一を
呼
(
よび
)
近
(
ちか
)
づけ今日は次助佐助は
客人
(
きやくじん
)
の山案内に
遣
(
つかは
)
し留主なれば太儀ながら
靈具
(
れいぐ
)
は其方仕つるべしと云に天一
畏
(
かしこ
)
まり品々の靈具を
取揃
(
とりそろ
)
へ先住の
塚
(
つか
)
へ供にと
行
(
ゆく
)
跡
(
あと
)
より天忠は
殊勝氣
(
しゆしようげ
)
に
法衣
(
ほふい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
話をして
居
(
ゐ
)
る
処
(
ところ
)
へ
彼
(
か
)
の
客人
(
きやくじん
)
がせつせと
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
て、客
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
酒代
(
さかて
)
は
惜
(
をし
)
まぬ
客人
(
きやくじん
)
なり、
然
(
しか
)
も
美人
(
びじん
)
を
載
(
の
)
せたれば、
屈竟
(
くつきやう
)
の
壯佼
(
わかもの
)
勇
(
いさみ
)
をなし、
曳々聲
(
えい/\ごゑ
)
を
懸
(
か
)
け
合
(
あ
)
はせ、
畷
(
なはて
)
、
畦道
(
あぜみち
)
、
村
(
むら
)
の
徑
(
みち
)
、
揉
(
も
)
みに
揉
(
も
)
んで、三
里
(
り
)
の
路
(
みち
)
に八九
時間
(
じかん
)
、
正午
(
しやうご
)
といふのに、
峠
(
たうげ
)
の
麓
(
ふもと
)
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今
(
いま
)
の
客人
(
きやくじん
)
の
氣
(
き
)
の
長
(
なが
)
さまだ
車代
(
しやだい
)
くれんともせず
何時
(
いつ
)
まで
待
(
ま
)
たする
心
(
こゝろ
)
にやさりとてまさかに
促
(
はた
)
りもされまじ
何
(
なん
)
としたものぞとさし
覗
(
のぞ
)
く
奧
(
おく
)
の
方
(
かた
)
廊下
(
らうか
)
を
歩
(
あゆ
)
む
足音
(
あしおと
)
にも
面
(
おもて
)
赫
(
くわつ
)
と
熱
(
あつ
)
くなりて
我知
(
われし
)
らず
又
(
また
)
蔭
(
かげ
)
に
入
(
い
)
る
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
味方にせねば
成就
(
じやうじゆ
)
し
難
(
がた
)
し
夫
(
そ
)
は
屈強
(
くつきやう
)
の者なりといふにぞ天忠は打悦び天一坊へ申けるは今日
拙寺
(
せつじ
)
へ參る所の
客人
(
きやくじん
)
は
舊
(
もと
)
京都
(
きやうと
)
九條家の御家來にて當時は浪人し山内伊賀亮と申す
大器量人
(
だいきりやうじん
)
なり上は
天文地理
(
てんもんちり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
時々
(
とき/″\
)
黒
(
くろ
)
いものがスツスツと
通
(
とほ
)
るが、
犬
(
いぬ
)
だか
人間
(
にんげん
)
だか
差別
(
さべつ
)
がつかぬ……
客人
(
きやくじん
)
は
変
(
へん
)
に
成
(
な
)
つた、
気
(
き
)
が
違
(
ちが
)
つた、と
云
(
い
)
ふ
声
(
こゑ
)
が
嘲
(
あざ
)
ける
如
(
ごと
)
く、
憐
(
あはれ
)
む
如
(
ごと
)
く、
呟
(
つぶや
)
く
如
(
ごと
)
く、また
咒咀
(
のろ
)
ふ
如
(
ごと
)
く
耳
(
みゝ
)
に
入
(
はい
)
る……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
客人
(
きやくじん
)
は
気
(
き
)
が
違
(
ちが
)
つた、』と
言
(
い
)
ふのが
分
(
わか
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“客人”の意味
《名詞》
(きゃくじん)客として来る人。
まれびと、まろうど 参照。
(出典:Wiktionary)
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“客人”で始まる語句
客人大権現
客人神