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前面
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ぜんめん
ふりがな文庫
“
前面
(
ぜんめん
)” の例文
大得意
(
だいとくい
)
の
船町倉次郎
(
ふなまちくらじらう
)
は、
更
(
さら
)
に
勇
(
いう
)
を
皷
(
こ
)
して
圓石
(
まるいし
)
を
取除
(
とりのぞ
)
くと、
最初
(
さいしよ
)
の
地面
(
ぢづら
)
より一
丈
(
ぢやう
)
三
尺餘
(
じやくよ
)
の
前面
(
ぜんめん
)
に
於
(
おい
)
て、ぽかりと
大穴
(
おほあな
)
へ
突拔
(
つきぬ
)
けた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
左の眼が悪いときは、悪い方の眼は見えないから右の
一眼
(
いちがん
)
で
前面
(
ぜんめん
)
を見ることになる。そのためには顔を正面に向けていたのでは、左の方が見えない。
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
前面
(
ぜんめん
)
の
大手
(
おほて
)
の
彼方
(
かなた
)
に、
城址
(
しろあと
)
の
天守
(
てんしゆ
)
が、
雲
(
くも
)
の
晴
(
は
)
れた
蒼空
(
あをぞら
)
に
群山
(
ぐんざん
)
を
抽
(
ぬ
)
いて、すつくと
立
(
た
)
つ……
飛騨山
(
ひださん
)
の
鞘
(
さや
)
を
払
(
はら
)
つた
鎗
(
やり
)
ヶ
嶽
(
だけ
)
の
絶頂
(
ぜつちやう
)
と、
十里
(
じふり
)
の
遠近
(
をちこち
)
に
相対
(
あひたい
)
して
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
何
(
なに
)
やら
由井
(
ゆい
)
ヶ
浜
(
はま
)
らしい
景色
(
けしき
)
である……。』
私
(
わたくし
)
はそんなことを
考
(
かんが
)
えながら、
格別
(
かくべつ
)
険
(
けわ
)
しくもないその
砂丘
(
すなやま
)
を
登
(
のぼ
)
りつめましたが、さてそこから
前面
(
ぜんめん
)
を
見渡
(
みわた
)
した
時
(
とき
)
に
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
車上
(
しやじやう
)
の
人
(
ひと
)
は
肩掛
(
かたかけ
)
深
(
ふか
)
く
引
(
ひき
)
あげて
人目
(
ひとめ
)
に
見
(
み
)
ゆるは
頭巾
(
づきん
)
の
色
(
いろ
)
と
肩掛
(
かたかけ
)
の
派手模樣
(
はでもやう
)
のみ、
車
(
くるま
)
は
如法
(
によほふ
)
の
破
(
や
)
れ
車
(
ぐるま
)
なり
母衣
(
ほろ
)
は
雪
(
ゆき
)
を
防
(
ふせ
)
ぐに
足
(
た
)
らねば、
洋傘
(
かうもり
)
に
辛
(
から
)
く
前面
(
ぜんめん
)
を
掩
(
おほ
)
ひて
行
(
ゆ
)
くこと
幾町
(
いくちやう
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
聲
(
こえ
)
に
應
(
おう
)
じて、
家
(
いへ
)
に
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
つた
一團
(
いちだん
)
の
水兵
(
すいへい
)
は
一同
(
みな
)
部室
(
へや
)
から
飛
(
と
)
んで
出
(
で
)
た。いづれも
鬼神
(
きじん
)
を
挫
(
ひし
)
がんばかりなる
逞
(
たく
)
ましき
男
(
をとこ
)
が、
家
(
いへ
)
の
前面
(
ぜんめん
)
に
一列
(
いちれつ
)
に
並
(
なら
)
んで、
恭
(
うやうや
)
しく
敬禮
(
けいれい
)
を
施
(
ほどこ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
雨
(
あめ
)
がポツ/\
降
(
ふ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
自分
(
じぶん
)
は
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
の
方
(
はう
)
をのみ
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た。
初
(
はじ
)
めは
何心
(
なにごころ
)
なく
見
(
み
)
るともなしに
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
る
内
(
うち
)
に、
次第
(
しだい
)
に
今
(
いま
)
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
る
前面
(
ぜんめん
)
の
光景
(
くわうけい
)
は一
幅
(
ぷく
)
の
俳畫
(
はいぐわ
)
となつて
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
た。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼
(
かれ
)
は、
我
(
われ
)
を
忘
(
わす
)
れてそのそばへかけよろうとしたが、「む、だめだ。」と、はげしく
頭
(
あたま
)
をうちふって、
自分
(
じぶん
)
でまぼろしをうちけし、じきにそのもえつく
目
(
め
)
は、
前面
(
ぜんめん
)
の
敵
(
てき
)
をにらんで
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
まで
前面
(
ぜんめん
)
に
見
(
み
)
てゐた
五月山
(
さつきやま
)
の
裏
(
うら
)
を、これからは
後方
(
うしろ
)
に
振
(
ふ
)
りかへるやうになつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
やがて
前面
(
ぜんめん
)
に、やや
小高
(
こだか
)
い
砂丘
(
すなやま
)
の
斜面
(
しゃめん
)
が
現
(
あら
)
われ、
道
(
みち
)
はその
頂辺
(
てっぺん
)
の
所
(
ところ
)
に
登
(
のぼ
)
って
行
(
ゆ
)
きます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そして、
歌
(
うた
)
がやむとともに、それらの
形
(
かたち
)
と
影
(
かげ
)
もどこへか
没
(
ぼっ
)
してしまいました。
彼
(
かれ
)
が、またハーモニカで、インターナショナルをうたったときには、
洋々
(
ようよう
)
たる
海原
(
うなばら
)
が
前面
(
ぜんめん
)
へ
盛
(
も
)
り
上
(
あ
)
がりました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
不図
(
ふと
)
気
(
き
)
がついて
見
(
み
)
ると、
向
(
むか
)
うの
崖
(
がけ
)
を
少
(
すこ
)
し
削
(
けず
)
った
所
(
ところ
)
に
白木造
(
しらきづく
)
りのお
宮
(
みや
)
が
木葉隠
(
このはがく
)
れに
見
(
み
)
えました。
大
(
おおき
)
さは
約
(
やく
)
二
間
(
けん
)
四
方
(
ほう
)
、
屋根
(
やね
)
は
厚
(
あつ
)
い
杉皮葺
(
すぎかわぶき
)
、
前面
(
ぜんめん
)
は
石
(
いし
)
の
階段
(
かいだん
)
、
周囲
(
ぐるり
)
は
濡椽
(
ぬれえん
)
になって
居
(
お
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛