“濡椽”の読み方と例文
読み方割合
ぬれえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに便所は座敷のわきの細い濡椽ぬれえん伝いに母家おもやと離れている様な具合、当人もすこぶる気に入ったのですぐ家主やぬしうちへ行って相談してみると、屋賃やちんも思ったより安値やすいから非常に喜んで
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
不図ふとがついてると、むかうのがけすこけずったところ白木造しらきづくりのおみや木葉隠このはがくれにえました。おおきさはやくけんほう屋根やねあつ杉皮葺すぎかわぶき前面ぜんめんいし階段かいだん周囲ぐるり濡椽ぬれえんになってりました。
枕許まくらもと手燭てしょくあかりをつけて、例の細い濡椽ぬれえんを伝って便所へ行った、闇夜の事なので庭の樹立等こだちなどもあまりよく見えない、勿論もちろん最早もう夜もけ渡っているので四辺あたりはシーンと静かである
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)