“濡手拭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬれてぬぐい69.2%
ぬれてぬぐひ26.9%
ぬれてのごい3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帯なし、掻取かいどり気味につまを合せて、胸で引抱えた手に、濡手拭ぬれてぬぐいを提げていた。二間を仕切った敷居際に来て、また莞爾にっこりすると、……
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仕方しかたがないから、今朝けさあげた蒲團ふとんまたしてて、座敷ざしきべたまゝよこになつた。それでもえられないので、きよ濡手拭ぬれてぬぐひしぼらしてあたませた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今で云う急性肺炎じゃったろうと人は云いますが、お医者に見せるぜになぞ一文も在りませんけに、濡手拭ぬれてのごいで冷やいてやるばっかり。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)