“ぬれてぬぐひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
濡手拭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富岡は切ない気がして、額の濡手拭ぬれてぬぐひを時々裏返しにしてやつた。明日を待つて、もしいけないやうだつたら、比嘉へあてて、電報を打つてみようと思つた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
そんな問答をしてゐる時、もうかげりかけた日陰ひかげを拾ふやうに、濡手拭ぬれてぬぐひをさげて、兄の清次郎が歸つて來ました。
「湯屋の前で若い女と立話をして居たのを見た者がありますが、濡手拭ぬれてぬぐひをブラ下げての駈落は珍らしい」