-
トップ
>
-
置手拭
読み方 | 割合 |
おきてぬぐひ | 66.7% |
おきてぬぐい | 33.3% |
奥に
三味の
音の聞ゆる
類にあらざるを
以て、
頬被、
懐手、湯上りの肩に
置手拭などの
如何はしき姿を認めず、
華主まはりの豆府屋、八百屋、魚屋、油屋の
出入するのみ。
廂の
下にあの
傍の
床几に、
飛石、
石燈籠のすつきりした、
綺麗に
掃いて
塵も
留めず
廣々した、
此の
團子屋の
奧庭を
背後にして、
膝をふつくりと、きちんと
坐つて、
頭に
置手拭をしながら
車夫が、笠を脱いで手に
提げながら、裏道を
崖下りに
駈出して行った。が、待つと、間もなく肩に
置手拭をした
円髷の女が、堂の中から、扉を開いた。