トップ
>
繁昌
>
はんじやう
ふりがな文庫
“
繁昌
(
はんじやう
)” の例文
引連
(
ひきつれ
)
深川萬年町に
賣家
(
うりいへ
)
を
買
(
かひ
)
中島
(
なかじま
)
立石
(
りふせき
)
と改名して醫業を
營
(
いとな
)
みとせしに
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
繁昌
(
はんじやう
)
致し下男下女を置き妻と娘一人を相手に
暫時
(
しばし
)
無事に
消光
(
くらし
)
けり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
鰯
(
いわし
)
の
天窓
(
あたま
)
も
信心
(
しん/″\
)
から、
其
(
それ
)
でも
命数
(
めいすう
)
の
尽
(
つ
)
きぬ
輩
(
やから
)
は
本復
(
ほんぷく
)
するから、
外
(
ほか
)
に
竹庵
(
ちくあん
)
養仙
(
やうせん
)
木斎
(
もくさい
)
の
居
(
ゐ
)
ない
土地
(
とち
)
、
相応
(
さうおう
)
に
繁昌
(
はんじやう
)
した。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
拭掃除
(
ふきさうじ
)
も
面倒也
(
めんどうなり
)
、お
茶拵
(
ちやごしら
)
へも
面倒也
(
めんどうなり
)
内職婦人
(
ないしよくふじん
)
の時を
惜
(
おし
)
むこと、金を
惜
(
おし
)
むよりも
甚
(
はなはだ
)
しく
候
(
そろ
)
。
煮染
(
にしめ
)
の
行商
(
ぎやうせふ
)
はこれが
為
(
ため
)
に
起
(
おこ
)
りて、
中々
(
なか/\
)
の
繁昌
(
はんじやう
)
と聞き
及
(
およ
)
び
申候
(
まうしそろ
)
文明的
(
ぶんめいてき
)
に
候
(
そろ
)
(二十日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
知らぬものは真の
文雅
(
ぶんが
)
の
士
(
し
)
とおもひ、
訪
(
とひ
)
よるさへも多ければ、
忽
(
たちま
)
ち
諸国
(
しよこく
)
にも
園
(
その
)
の名を
馨
(
かほ
)
らせ、
枝葉
(
えだは
)
の
栄
(
さか
)
え、それのみか、
根堅
(
ねがた
)
き
名園
(
めいゑん
)
を
斯
(
か
)
く
遺
(
のこ
)
して
年々
(
ねん/\
)
の
繁昌
(
はんじやう
)
、なみ/\の
智恵
(
ちゑ
)
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
れ
榮花
(
えいぐわ
)
の
身
(
み
)
にしたし
娘
(
むすめ
)
にも
綺羅
(
きら
)
かざらせて
我
(
わ
)
れも
安心
(
あんしん
)
の
樂隱居
(
らくいんきよ
)
願
(
ねが
)
はくは
家運長久
(
かうんちやうきう
)
なれ
子孫
(
しそん
)
繁昌
(
はんじやう
)
なれ
兎角
(
とかく
)
は
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
に
凶事
(
きようじ
)
あらせじとの
親心
(
おやごゝろ
)
に
引
(
ひき
)
かへし
願
(
ねが
)
ひも
逆
(
さか
)
さまながら
今日
(
けふ
)
身
(
み
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
僕等は
亀沢町
(
かめざはちやう
)
の
角
(
かど
)
で円タクをおり、
元町
(
もとまち
)
通りを両国へ歩いて行つた。菓子屋の
寿徳庵
(
じゆとくあん
)
は昔のやうにやはり
繁昌
(
はんじやう
)
してゐるらしい。しかしその向うの
質屋
(
しちや
)
の店は
安田
(
やすだ
)
銀行に変つてゐる。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
アレ、
乱暴狼藉
(
らんぼうらうぜき
)
な
奴
(
やつ
)
もあればあるものだ、アレ
逃
(
に
)
げてツちまつた。
金兵衛
(
きんべゑ
)
さんは
此金子
(
このかね
)
を
以
(
もつ
)
て、
芝
(
しば
)
金杉橋
(
かなすぎばし
)
の
本
(
もと
)
へ、
黄金餅
(
こがねもち
)
と
云
(
い
)
ふ
餅屋
(
もちや
)
を出したのが、
大層
(
たいそう
)
繁昌
(
はんじやう
)
いたした。と
云
(
い
)
ふ一
席話
(
せきばなし
)
でござります。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「旗本や御家人の
粒
(
つぶ
)
の小さいのには、工面のよくねえのが多いから、こつそり
繁昌
(
はんじやう
)
してゐるのは、質屋と金貸しだ。大きいのは九丁目の
鍵屋
(
かぎや
)
金右衞門から、小さいのは、
唐辛子屋
(
たうがらしや
)
のケチ兵衞に至るまで」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
添
(
そへ
)
種々
(
いろ/\
)
禮物
(
れいもの
)
を
贈
(
おく
)
りけるゆゑ五八は
俄
(
にはか
)
分限
(
ぶげん
)
となり何れも
其家々
(
そのいへ/\
)
繁昌
(
はんじやう
)
なせし事實に
心實
(
しんじつ
)
程
(
ほど
)
大切
(
たいせつ
)
なるものはなしと皆々感じけるとなん
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
温泉場
(
をんせんば
)
に
普請
(
ふしん
)
でも
有
(
あ
)
る
時
(
とき
)
には、
下手
(
へた
)
な
大工
(
だいく
)
の
真似
(
まね
)
もする。
閑
(
ひま
)
な
日
(
ひ
)
には
鰌
(
どぜう
)
を
掬
(
しやく
)
つて
暮
(
くら
)
すだが、
祖父殿
(
おんぢいどん
)
は、
繁昌
(
はんじやう
)
での、
藩主様
(
とのさま
)
さ
奥御殿
(
おくごてん
)
の、お
雛様
(
ひなさま
)
も
拵
(
こさ
)
へさしたと……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
相手
(
あいて
)
のお
角
(
かく
)
は
平氣
(
へいき
)
なもの、おもしろ
可笑
(
をか
)
しく
世
(
よ
)
を
渡
(
わた
)
るに
咎
(
とが
)
める
人
(
ひと
)
なく
美事
(
みごと
)
繁昌
(
はんじやう
)
して
居
(
ゐ
)
まする、あれを
思
(
おも
)
ふに
商買人
(
しやうばいにん
)
の一
徳
(
とく
)
、だまされたは
此方
(
こちら
)
の
罪
(
つみ
)
、
考
(
かんが
)
へたとて
始
(
はじ
)
まる
事
(
こと
)
ではござんせぬ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
種々
(
いろ/\
)
の
世辞
(
せじ
)
を
蓄
(
たくは
)
へて置いて
之
(
これ
)
を
売
(
う
)
つたら、
嘸
(
さぞ
)
繁昌
(
はんじやう
)
をするであらう。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
読者の希望に
副
(
そ
)
ふ事は、同時に商売の
繁昌
(
はんじやう
)
する事ですから。
売文問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
徊歴
(
くわいれき
)
し
肥後國
(
ひごのくに
)
熊本の
城下
(
じやうか
)
に到りぬ
爰
(
こゝ
)
は名に
負
(
おふ
)
五十四萬石なる
細川家
(
ほそかはけ
)
の城下なれば他所とは
替
(
かは
)
り
繁昌
(
はんじやう
)
の地なり寶澤は既に
路用
(
ろよう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
海岸線
(
かいがんせん
)
まはりの
急行列車
(
きふかうれつしや
)
が
古間木
(
こまき
)
へ(
此
(
こ
)
の
駅
(
えき
)
へは十
和田
(
わだ
)
繁昌
(
はんじやう
)
のために
今年
(
ことし
)
から
急行
(
きふかう
)
がはじめて
停車
(
ていしや
)
するのださうで。)——
着
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
、
旅行
(
たび
)
に
経験
(
けいけん
)
の
少
(
すくな
)
い
内気
(
うちき
)
ものゝあはれさは
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
滅
(
ほろ
)
びるといつて、
敢
(
あへ
)
て
此
(
こ
)
の
部落
(
ぶらく
)
が
無
(
な
)
くなるといふ
意味
(
いみ
)
ではない、
衰
(
おとろ
)
へるといふ
意味
(
いみ
)
ではない、
人
(
ひと
)
と
家
(
いへ
)
とは
榮
(
さか
)
えるので、
進歩
(
しんぽ
)
するので、
繁昌
(
はんじやう
)
するので、やがて
其
(
その
)
電柱
(
でんちう
)
は
眞直
(
まつすぐ
)
になり、
鋼線
(
はりがね
)
は
張
(
はり
)
を
持
(
も
)
ち
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“繁昌(繁昌区)”の解説
繁昌区(はんしょう-く)は、中華人民共和国安徽省蕪湖市に位置する市轄区。
(出典:Wikipedia)
繁
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
昌
漢検準1級
部首:⽇
8画
“繁昌”で始まる語句
繁昌記
繁昌地