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夜明
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よあ
ふりがな文庫
“
夜明
(
よあ
)” の例文
おじいさんは、
眠
(
ねむ
)
いのを
我慢
(
がまん
)
して、
夜明
(
よあ
)
けを
待
(
ま
)
とうと
思
(
おも
)
いました。そして、
道
(
みち
)
がわかるようになったら、
帰
(
かえ
)
ろうと
考
(
かんが
)
えていました。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜明
(
よあ
)
け
烏
(
がらす
)
の声と暁の風とで、ふと気がついた机竜之助は、自分の身が、とある小川の流れに近く、
篠藪
(
ささやぶ
)
の中に横たわっていることを知った。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そこで
諭吉
(
ゆきち
)
は、ま
夜中
(
よなか
)
の十二
時
(
じ
)
ごろに
江戸
(
えど
)
をでて、
夜
(
よる
)
の
東海道
(
とうかいどう
)
をあるいて、
夜明
(
よあ
)
けごろに
横浜
(
よこはま
)
につきました。さっそく
海岸
(
かいがん
)
のほうへいってみました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
ほがら/\といふと、
夜明
(
よあ
)
けの
空
(
そら
)
のあかるさを
示
(
しめ
)
す
言葉
(
ことば
)
です。それを、
月
(
つき
)
の
照
(
て
)
つてゐる
空
(
そら
)
の
形容
(
けいよう
)
に
用
(
もち
)
ひたので、いかにも
晝
(
ひる
)
のような
明
(
あか
)
るい
天
(
てん
)
が
感
(
かん
)
じられます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
令史
(
れいし
)
少
(
すくな
)
からず
顛動
(
てんどう
)
して、
夜明
(
よあ
)
けて
道士
(
だうし
)
の
許
(
もと
)
に
到
(
いた
)
り
嗟歎
(
さたん
)
して
云
(
い
)
ふ、
寔
(
まこと
)
に
魅
(
み
)
のなす
業
(
わざ
)
なり。
某
(
それがし
)
將
(
はた
)
是
(
これ
)
を
奈何
(
いかん
)
せむ。
道士
(
だうし
)
の
曰
(
いは
)
く、
君
(
きみ
)
乞
(
こ
)
ふ
潛
(
ひそか
)
にうかゞふこと
更
(
さら
)
に
一夕
(
ひとばん
)
なれ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
「これから
都田川
(
みやこだがわ
)
の手まえまでいって、
夜明
(
よあ
)
かしで、人の死に
場所
(
ばしょ
)
をこしらえにかかるんだよ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ロレ さ、
速
(
はや
)
う
往
(
ゆ
)
きゃれ。さらばぢゃ。
貴下
(
こなた
)
の
幸運
(
かううん
)
は
只
(
たゞ
)
此
(
この
)
一
(
ひと
)
つに
繋
(
かゝ
)
る、
夜番
(
よばん
)
の
置
(
お
)
かれぬうちに
出立
(
しゅったつ
)
するか、さなくば
夜明
(
よあ
)
くる
頃
(
ころ
)
姿
(
すがた
)
を
窶
(
やつ
)
して
此
(
この
)
市
(
まち
)
を
遠
(
とほ
)
ざかるか、
二
(
ふた
)
つに
一
(
ひと
)
つぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しかし僕の実験は、放送が終った午前十時から
夜明
(
よあ
)
け頃にかけてやるのが
通例
(
つうれい
)
でした。其の時間中は短波長通信には殊に好都合の成績が得られるからこんな変な時を選んだのです。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
瀧口
今
(
いま
)
は、誰れ知れる人もなき跡ながら、昔の盛り忍ばれて、盡きぬ
名殘
(
なごり
)
に
幾度
(
いくたび
)
か
振𢌞
(
ふりかへ
)
りつ、持ちし
錫杖
(
しやくぢやう
)
重
(
おも
)
げに打ち鳴らして、何思ひけん、小松殿の
墓所
(
ぼしよ
)
指
(
さ
)
して立去りし頃は、
夜明
(
よあ
)
け
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
寢
(
ね
)
ぬに
明
(
あ
)
くる
夜明
(
よあ
)
け
烏
(
がらす
)
もこうと
鳴
(
な
)
きて
反哺
(
はんぽ
)
の
教
(
をしへ
)
となるものを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夜明
(
よあ
)
けまで雨吹く中や二つ星
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
瞬
(
また
)
たけばまた
夜明
(
よあ
)
けて
わなゝき
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
夏
(
なつ
)
の
夜明
(
よあ
)
け
方
(
がた
)
のさわやかな
風
(
かぜ
)
が、ほおの
上
(
うえ
)
を
吹
(
ふ
)
いて、
少年
(
しょうねん
)
は
目
(
め
)
をさましますと、うす
青
(
あお
)
い
空
(
そら
)
に、
西
(
にし
)
の
山々
(
やまやま
)
がくっきりと
黒
(
くろ
)
く
浮
(
う
)
かんで
見
(
み
)
えていました。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜明
(
よあ
)
け
方
(
がた
)
になって、ついに
雨
(
あめ
)
となったのであります。
B医師
(
ビーいし
)
は、
老人
(
ろうじん
)
が
身
(
み
)
から
離
(
はな
)
さなかった
荷物
(
にもつ
)
を
開
(
あ
)
けてみました。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
夜明
(
よあ
)
けごろに、この一
隊
(
たい
)
は、
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
を
指
(
さ
)
して、
走
(
はし
)
っていきました。
人々
(
ひとびと
)
は、その
夜
(
よ
)
は
眠
(
ねむ
)
らずに、
耳
(
みみ
)
を
澄
(
す
)
まして、このひづめの
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
いていました。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
寒
(
さむ
)
い、
寒
(
さむ
)
い、
木枯
(
こが
)
らしの
吹
(
ふ
)
く
夜
(
よる
)
、そして、
霜
(
しも
)
のしんしんと
降
(
ふ
)
る
夜明
(
よあ
)
け
方
(
がた
)
、
母
(
はは
)
ねこに
抱
(
だ
)
かれて、
安
(
やす
)
らかに
眠
(
ねむ
)
った、なつかしい
記憶
(
きおく
)
が、はしなくも
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
によって
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
弟
(
おとうと
)
は、ほとんど
自分
(
じぶん
)
でも、どうしてこうよく
走
(
はし
)
れるかわからないほど
走
(
はし
)
りました。そして、どこをどう
走
(
はし
)
ってきたかわかりませんでした。
夜明
(
よあ
)
けごろでありました。
白すみれとしいの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あすの
夜明
(
よあ
)
けに、
敵
(
てき
)
のトーチカをくだいてしまえという
命令
(
めいれい
)
がくだった。
忠
(
ちゅう
)
一をはじめ一
命
(
めい
)
を、
天皇陛下
(
てんのうへいか
)
にささげた
勇士
(
ゆうし
)
たちは、
故郷
(
こきょう
)
へ、これがさいごの
手紙
(
てがみ
)
を
書
(
か
)
いてねむりにつきました。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しだいに、
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
が、
黄色
(
きいろ
)
みをおびて、
夜明
(
よあ
)
けが
近
(
ちか
)
づいたのであります。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
には、二ひきのさるの
足跡
(
あしあと
)
と、ところどころに
落
(
お
)
ちた
赤
(
あか
)
い
血
(
ち
)
のあとが
残
(
のこ
)
っていましたが、
神
(
かみ
)
さまは、この
親子
(
おやこ
)
をかわいそうに
思
(
おも
)
われて、かりゅうどの
追
(
お
)
いかけてこぬようにと、
夜明
(
よあ
)
け
方
(
がた
)
から
子ざると母ざる:母が子供に読んできかせてやる童話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“夜明”で始まる語句
夜明前
夜明方
夜明烏
夜明珠