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印度
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インド
ふりがな文庫
“
印度
(
インド
)” の例文
しかしながら色は必ずしも白色でなければならぬとは限らない、
印度
(
インド
)
の女の皮膚の色には別な
軟
(
やわら
)
かみと
滑
(
なめ
)
らかな光沢があって美しい
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
妾の寝台は隅から隅まで
印度
(
インド
)
風で
凝
(
こ
)
り固まっていた。白いのは天井裏のパンカアと、
海月
(
くらげ
)
色に光る
切子
(
きりこ
)
硝子のシャンデリヤだけだった。
ココナットの実
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
言うまでもなく、ヤトラカン・サミ博士は、あうるや学派に属し、
印度
(
インド
)
正教を信奉する
多美児
(
タミル
)
族、エルカラ閥の誠忠な一人だった。
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
即ち坂を
彼方
(
かなた
)
に下り尽せば
其処
(
そこ
)
にはダージリンという都市があって、夏も甚だ涼しく
印度
(
インド
)
の大官連の避暑地となっている所である。
三たび東方の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
防波堤が無かつたら直ちに
印度
(
インド
)
洋の
荒海
(
あらうみ
)
に面したコロムボは決して
今日
(
こんにち
)
の如く多数の
大船
(
たいせん
)
を引寄せ
得
(
う
)
る良港とは成らなかつたであらう。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
和漢古今の画と文学とを通じて、ないしは繊細の美を誇りとする
印度
(
インド
)
・
波斯
(
ペルシア
)
の芸術の中を求めても、恐らくはこの如き光景はなかった。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今や
英夷
(
えいい
)
封豕
(
ほうし
)
長蛇
(
ちょうだ
)
、東洋を侵略し、
印度
(
インド
)
先ずその毒を蒙り、清国続いでその辱を受け、
余熖
(
よえん
)
未
(
いま
)
だ
息
(
や
)
まず、琉球に及び長崎に迫らんとす。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
其
(
その
)
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
を
飛揚
(
ひやう
)
して、
誰
(
だれ
)
か一二
名
(
めい
)
、
印度
(
インド
)
のコロンボ
市
(
し
)
か
其他
(
そのた
)
の
大陸地方
(
たいりくちほう
)
の
都邑
(
とゆう
)
に
達
(
たつ
)
し、
其處
(
そこ
)
で、
電光艇
(
でんくわうてい
)
が
要
(
えう
)
する十二
種
(
しゆ
)
の
藥液
(
やくえき
)
を
買整
(
かひとゝの
)
へ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
見て行く中に、
印度
(
インド
)
のコブラ(
錦蛇
(
にしきへび
)
あるいは
眼鏡蛇
(
めがねへび
)
)の
玩具
(
おもちゃ
)
があったが、その構造が、上州の
伊香保
(
いかほ
)
で売っている蛇の玩具と同じである。
諸国の玩具:――浅草奥山の草分――
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
いつも、
印度
(
インド
)
を通って
支那
(
しな
)
へやってくる爺さんの船は、
上海
(
シャンハイ
)
で用をすますと、そこから故郷のフランスの方へ帰っていってしまうのです。
海からきた卵
(新字新仮名)
/
塚原健二郎
(著)
したのじゃなし、それに、おれ達の大目的は、まだ半ばしか遂げられていないじゃないか。
印度
(
インド
)
まではまだまだ暇がかかる。その間航海を
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
先づ
印度
(
インド
)
に赴いて其れから
埃及
(
エヂプト
)
と
希臘
(
ギリシヤ
)
を巡遊して歸國すると云ふ事である。春子はどうしたのであらう。遂に
音信
(
たより
)
がない………。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ことに、
印度
(
インド
)
あたりから、超自然の力をもった僧侶をひっぱりだしてきて手品の種を明かすなどは、全くまたかという感じしか与えません。
愛読作家についての断片
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
私が訪ねた頃も数十人の研究生の中に東洋人や
印度
(
インド
)
人は一人もいなかった。今までに日本人でこの研究所で勉強した人は算える位しかない。
英国の物理学界と物理学者
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
(
印度
(
インド
)
洋は果てもなく、あけがたの空に弓のような虹がかかる。大きな波に朝日の光がきらめき、信天翁が潮風に舞い飛ぶ。)
南半球五万哩
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
我々はペン軸を傾けて持ち、釘のようにするどい金属の尖点を使用して、彼等の濃く黒い
印度
(
インド
)
インクに比べると水っぽいインクで物を書く。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
さもなければお前の鼻が、これ程大きな
蛭
(
ひる
)
のやうに、伸びたり
縮
(
ちぢ
)
んだりはしないだらう。象よ。お前は
印度
(
インド
)
の名門の生れだ。
動物園
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
カプユルタンのマハラニがドーヴィル大懸賞の競馬見物に乗って出る
為
(
ため
)
、わざわざ国元
印度
(
インド
)
から白象を取寄せたということ。
ドーヴィル物語
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
印度
(
インド
)
服をきた鳩つかいに手をとられて、ミドリは、そのぶたいのうえにあがりましたから、兄の高一はなんだか、胸さわぎがしてなりません。
電気鳩
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一寸
(
ちょいと
)
、其の
高楼
(
たかどの
)
を
何処
(
どこ
)
だと思ひます……
印度
(
インド
)
の中のね、
蕃蛇剌馬
(
ばんじゃらあまん
)
……
船着
(
ふなつき
)
の貿易所、——お前さんが御存じだよ、私よりか
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
椰子の木の町は、そのホテルの高楼と、
印度
(
インド
)
塔の急傾斜屋根と、未完成のような
前庇
(
ファサアード
)
をもって、くっきりと天空を限り出す。
踊る地平線:12 海のモザイク
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
背には
印度
(
インド
)
式の
輿
(
こし
)
に唐人服の男が三人、警護の一隊も
更紗
(
さらさ
)
の唐人服で三、四十人、チャルメラを吹き立てて浅草から上野公園へのそりのそり。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
それによって帰国の旅の方針を定めねば成らなかった。遠く
喜望峰
(
きぼうほう
)
を経由して、
印度
(
インド
)
洋から東洋の港々を帰って行く長い航海の旅を
択
(
えら
)
ぼうか。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
布哇
(
ハワイ
)
が見える。
印度
(
インド
)
洋が見える。月光に洗われたベンガル湾が見える。現在眼の前の海なんてものはそれに比べたらラフな素材にしか過ぎない。
海
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
今迄私達が土人街
印度
(
インド
)
家屋の油の濃い日本女(ここに住む日本髪の女が世界中で一等醜い女だということは貴方にも
直
(
じ
)
きお分りになるでしょう)
孟買挿話
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
私はつくづく、祭、祭に縛られる
印度
(
インド
)
民族が厭になり、と云って、遠い祖先の収穫をいのる声がふり
捥
(
もぎ
)
ろうとしてもどうしても離れないのです。
一週一夜物語
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
これを琉球では「ビンガタ」と読み、あの
印度
(
インド
)
の地名「ベンガル」から転化したものと云われる。古くはそこから染料が渡来したものと見える。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
同様な構図の壁画が
印度
(
インド
)
アジャンタ洞窟内にもあり、それとの比較が普通に行われ、以前にはその移植であるかのような説をなす者さえあったが
美の日本的源泉
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
「あなたを
印度
(
インド
)
からお呼びしてわざざわざ参った甲斐もなく探検は失敗に終りました。あなたに対してもお気の毒で済まないことに思っています」
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
この雑然とした街角の奥に
婆羅門
(
ばらもん
)
の寺院が
聳
(
そび
)
えている。しかし、釈尊降誕祭のこの日の道路は、支那兵の劒銃に遮断されて
印度
(
インド
)
人は通れなかった。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
だが、日本人が
印度
(
インド
)
の詩人に払ふ敬意の半分でも、自国の詩人に捧げる事を知つてゐたなら、日本はもつと幸福な国になつてゐられたに相違ない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
印度
(
インド
)
の何とかいう王子のお城の中で仰っしゃったように、私たちの生活に
面
(
おもて
)
を
反
(
そむ
)
けるに違いありません。……ああどうにかならないでしょうか」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
朝六時睡
覚
(
さ
)
む。
蚊帳
(
かや
)
はづさせ雨戸あけさせて新聞を見る。玉利博士の西洋梨の話待ち兼ねて読む。
印度
(
インド
)
仙人談完結す。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
印度
(
インド
)
、ペルシャ、東ローマあたりの品物まで網羅され、その立派さは、世界に比を見ないと云つてもよいくらゐだ。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
帰りの海路では
印度
(
インド
)
洋を全速力で航進する汽船の
甲板
(
かんぱん
)
から身を躍らせて、船尾に垂らしたロープにつかまりながら海水浴を楽しむのを常としたのみか
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
印度
(
インド
)
の
更紗
(
さらさ
)
とか、ペルシャの
壁掛
(
かべかけ
)
とか号するものが、ちょっと
間
(
ま
)
が抜けているところに価値があるごとく、この花毯もこせつかないところに
趣
(
おもむき
)
がある。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから私は、鏡に映ってゐる海の中のやうな、青い
室
(
へや
)
の黒く透明なガラス戸の向ふで、赤い昔の
印度
(
インド
)
を
偲
(
しの
)
ばせるやうな火が燃されてゐるのを見ました。
毒蛾
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
印度
(
インド
)
人は、宝石を天体になぞらえたり、人間の運命に配したり、いろいろの伝説を持って居るが、中でも一番面白いのは、宝石と人間の肉体との関係だ。
呪の金剛石
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
支那
(
しな
)
の
宝玉
(
ほうぎょく
)
や、
印度
(
インド
)
の
更紗
(
さらさ
)
や、
交趾
(
コーチ
)
の
焼
(
や
)
き
物
(
もの
)
や、その
他
(
た
)
、
南海
(
なんかい
)
の
底
(
そこ
)
から
取
(
と
)
れたさんごなどで
飾
(
かざ
)
られていました。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あたかも春の丘に腰をおろして雲雀をききながら、恋人を
偲
(
しの
)
ぶように遠い
印度
(
インド
)
の聖者を偲んでいるかのようだ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
東堂が質に入れたのは、銅仏
一躯
(
いっく
)
と
六方印
(
ろくほういん
)
一顆
(
いっか
)
とであった。銅仏は
印度
(
インド
)
で鋳造した
薬師如来
(
やくしにょらい
)
で、
戴曼公
(
たいまんこう
)
の遺品である。六方印は六面に彫刻した
遊印
(
ゆういん
)
である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
中国では、漢の武帝の頃から伽羅は用ひられ、
印度
(
インド
)
、エジプト、アラビヤでは古くから使つてゐたやうである。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
哲学と宗教と最も能く一致したのは
印度
(
インド
)
の哲学、宗教である。印度の哲学、宗教では知即善で迷即悪である。
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
または西
印度
(
インド
)
へ輸出しようとまたは国内消費のためにそれを売ろうと、この自然価格で販売するであろう。
経済学及び課税の諸原理
(新字新仮名)
/
デイヴィッド・リカード
(著)
或は
印度
(
インド
)
の聖者に扮したもの、其他種々雑多の異様な仮装姿が、燕尾服正しい人々の間に入り混っていた。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
印度
(
インド
)
貿易を除いては、たいてい欠損であり、そのいずれも二、三パアセント以上の利潤は与えなかった
1
人口論:03 第三篇 人口原理より生ずる害悪を除去する目的をもってかつて社会に提案または実施された種々の制度または方策について
(新字新仮名)
/
トマス・ロバート・マルサス
(著)
天竺
(
てんじく
)
、即ち
印度
(
インド
)
では
霊鷲山
(
りょうじゅせん
)
の
乾
(
いぬい
)
の
方
(
かた
)
にあり、支那では天台山の乾の方、日本ではこの比叡山の乾、即ち当山、大原来迎院を即ち魚山というのです、慈覚大師
直伝
(
じきでん
)
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
一日も早く西洋の科学を消化して列国に
拮抗
(
きっこう
)
しなければ、支那もまた、いたずらに老大国の自讃に酔いながら、みるみるお隣りの
印度
(
インド
)
の運命を追うばかりであろう。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
旃陀羅とは
印度
(
インド
)
における屠殺業者の事である。そして我が国では、古くこれをエタに相当するものとして認められていた。日蓮とほぼ時代を同じゅうした「塵袋」に
旃陀羅考:日蓮聖人はエタの子なりという事
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
梵語
(
ぼんご
)
やパーリ語も心得て、西洋の哲学もわきまえて、西洋式の
印度
(
インド
)
哲学に通じた大先生の一人でありましたが、チンプンカンプンで、適確なことはまるで分りません。
戦後文章論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
“印度”の意味
《固有名詞》
印 度(いんど)
インドの漢字表記。
(出典:Wiktionary)
印
常用漢字
小4
部首:⼙
6画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“印度”で始まる語句
印度洋
印度更紗
印度人
印度風
印度國
印度語
印度教
印度洋上
印度大陸
印度素馨