“薬師如来”の読み方と例文
読み方割合
やくしにょらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほとんど薬師如来やくしにょらいが来たか何ぞのように礼拝らいはいしてものを頼むという次第しだいで実に驚きまして、その翌六日午前二時パルテー駅出立
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
東堂が質に入れたのは、銅仏一躯いっく六方印ろくほういん一顆いっかとであった。銅仏は印度インドで鋳造した薬師如来やくしにょらいで、戴曼公たいまんこうの遺品である。六方印は六面に彫刻した遊印ゆういんである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
他に薬師如来やくしにょらいの傑作もあるが、観音の隆盛にはかなわない。だから推古天平室に観音の多いことは、直ちに推古天平時代の観音崇拝の勢力を暗示するとみてよいであろう。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)