“やくしにょらい”の漢字の書き方と例文
語句割合
薬師如来100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この本尊である薬師如来やくしにょらいは、そもそも光明こうみょう皇后眼病平癒へいゆ祈願のためにと、ここの尼僧は説明してくれたと記憶するが、それで特に眼が大きく鋭く作られてあるのかと思う。
ふと見ると、内陣の深くは、赤い蜘蛛くもの巣がかがやいている。そして、剥落はくらくした金泥きんでい薬師如来やくしにょらいか何かの仏像の足元から、朱金の焔がメラメラと厨子ずしの一角をなめ上げているのでした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこから木立を隔てて見えるのは、月光の底に沈んでいる二十八柱の大伽藍だいがらん、僧行基ぎょうきのひらくという医王山薬師如来やくしにょらい広前ひろまえあたり、嫋々じょうじょうとしてもの淋しい遍路へんろりん寂寞せきばくをゆすって鳴る……。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)