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震災
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しんさい
ふりがな文庫
“
震災
(
しんさい
)” の例文
「しかしこの芝の上を見給え。こんなに
壁土
(
かべつち
)
も落ちているだろう。これは君、
震災
(
しんさい
)
の時に落ちたままになっているのに違いないよ。」
悠々荘
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
實
(
じつ
)
に
著者
(
ちよしや
)
の
如
(
ごと
)
きは、
地震學
(
ぢしんがく
)
が
今日
(
こんにち
)
以上
(
いじよう
)
に
進歩
(
しんぽ
)
しなくとも、
震災
(
しんさい
)
の
殆
(
ほと
)
んど
全部
(
ぜんぶ
)
はこれを
免
(
まぬか
)
れ
得
(
う
)
る
手段
(
しゆだん
)
があると
考
(
かんが
)
へてゐるものゝ
一人
(
ひとり
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
……「やあ」と
洋杖
(
ステツキ
)
をついて
留
(
と
)
まつて、
中折帽
(
なかをればう
)
を
脱
(
と
)
つた
人
(
ひと
)
がある。すぐに
私
(
わたし
)
と
口早
(
くちばや
)
に
震災
(
しんさい
)
の
見舞
(
みまひ
)
を
言交
(
いひかは
)
した。
花月
(
くわげつ
)
の
平岡權八郎
(
ひらをかごんぱちらう
)
さんであつた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
恐
(
おそ
)
らく
震災
(
しんさい
)
で一度
潰
(
つぶ
)
れたのを、また復活させてみたが、思わしくないので、そのまま
蜘蛛
(
くも
)
の
棲家
(
すみか
)
に
委
(
ゆだ
)
ねてしまったものだろう。それにしても……。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いはゆる
文化的都市
(
ぶんくわてきとし
)
が
發達
(
はつたつ
)
すればするほど、
災害
(
さいがい
)
が
慘憺
(
さんたん
)
となる。
從
(
したが
)
つて
震災
(
しんさい
)
に
對
(
たい
)
しても
防備
(
ばうび
)
の
考
(
かんが
)
へが
起
(
お
)
こる。が、これも
比較的
(
ひかくてき
)
新
(
あた
)
らしい
時代
(
じだい
)
に
屬
(
ぞく
)
する。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
震災
(
しんさい
)
後の東
京
(
けう
)
には
實際
(
じつさい
)
驚
(
おどろ
)
くほど
球突塲
(
たまつきば
)
がふ※た。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
震災
(
しんさい
)
偏奇館吟草
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
震災
(
しんさい
)
以來
(
いらい
)
の
東京
(
とうきやう
)
は
梅園
(
うめぞの
)
や
松村
(
まつむら
)
以外
(
いぐわい
)
には「しるこ」
屋
(
や
)
らしい「しるこ」
屋
(
や
)
は
跡
(
あと
)
を
絶
(
た
)
つてしまつた。その
代
(
かは
)
りにどこもカツフエだらけである。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
下敷
(
したじき
)
になつた
人
(
ひと
)
を
助
(
たす
)
け
出
(
だ
)
すことは
震災
(
しんさい
)
の
防止上
(
ぼうしじよう
)
最
(
もつと
)
も
大切
(
たいせつ
)
なことである。なんとなれば
震災
(
しんさい
)
を
被
(
かうむ
)
る
對象物中
(
たいしようぶつちゆう
)
、
人命
(
じんめい
)
ほど
貴重
(
きちよう
)
なものはないからである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
あはれ、
此
(
これ
)
こそ
今度
(
こんど
)
の
震災
(
しんさい
)
のために、
人
(
ひと
)
の
死
(
し
)
を
聞
(
き
)
いたはじめであつた。——たゞ
此
(
これ
)
にさへ、
一同
(
いちどう
)
は
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はせた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人家密集
(
じんかみつしふ
)
の
都市
(
とし
)
の
中
(
なか
)
に、
巨大
(
きよだい
)
なる
建築
(
けんちく
)
が
聳
(
そび
)
ゆるに
至
(
いた
)
つて、はじめて
震災
(
しんさい
)
の
恐
(
おそ
)
るべきことが
覿面
(
てきめん
)
に
感
(
かん
)
ぜられる。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
まあすべてがその
調子
(
ちょうし
)
でした。
震災
(
しんさい
)
以来
(
いらい
)
は
身体
(
からだ
)
の
弱
(
よわ
)
い
為
(
ため
)
もあったでしょうが
蒐集癖
(
しゅうしゅうへき
)
は
大分
(
だいぶ
)
薄
(
うす
)
らいだようです。
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたし
)
は、
實
(
じつ
)
は
震災
(
しんさい
)
のあと、
永代橋
(
えいたいばし
)
を
渡
(
わた
)
つたのは、その
日
(
ひ
)
がはじめてだつたのである。
二人
(
ふたり
)
の
風恰好亦如件
(
ふうつきまたくだんのごとし
)
……で、
運轉手
(
うんてんしゆ
)
が
前途
(
ゆくて
)
を
案
(
あん
)
じてくれたのに
無理
(
むり
)
はない。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
即
(
すなは
)
ち
人命
(
じんめい
)
の
損失
(
そんしつ
)
は
實際
(
じつさい
)
に
幾倍
(
いくばい
)
し、
財産
(
ざいさん
)
の
損失
(
そんしつ
)
は
幾十倍
(
いくじゆうばい
)
にも
及
(
およ
)
んだであらう。
實
(
じつ
)
にその
村民
(
そんみん
)
の
行動
(
こうどう
)
は
震災
(
しんさい
)
に
對
(
たい
)
してわれ/\の
理想
(
りそう
)
とする
所
(
ところ
)
を
實行
(
じつこう
)
したものといへる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
火災
(
くわさい
)
は
震災
(
しんさい
)
よりも、より
頻繁
(
ひんぱん
)
に
起
(
お
)
こり、より
悲慘
(
ひさん
)
なる
結果
(
けつくわ
)
を
生
(
しやう
)
ずるではないか。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
名案
(
めいあん
)
はないかな——こゝへ、
下町
(
したまち
)
の
姉
(
ねえ
)
さんで、つい
此間
(
このあひだ
)
まで、
震災
(
しんさい
)
のために
逃
(
に
)
げて
居
(
ゐ
)
た……
元來
(
ぐわんらい
)
、
靜岡
(
しづをか
)
には
親戚
(
しんせき
)
があつて、
地
(
ち
)
の
理
(
り
)
に
明
(
あきら
)
かな、
粹
(
いき
)
な
軍師
(
ぐんし
)
が
顯
(
あら
)
はれた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第一に浅草といひさへすれば僕の目の前に現れるのは大きい
丹塗
(
にぬ
)
りの
伽藍
(
がらん
)
である。或はあの伽藍を中心にした
五重塔
(
ごぢゆうのたふ
)
や
仁王門
(
にわうもん
)
である。これは今度の
震災
(
しんさい
)
にも
幸
(
さいはひ
)
と無事に焼残つた。
野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「しかし
文句
(
もんく
)
はいひますもののね、
震災
(
しんさい
)
の
時
(
とき
)
は、このくらゐな
泥水
(
どろみづ
)
を、かぶりついて
飮
(
の
)
みましたよ。」
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僕
(
ぼく
)
の方からはあまり滝田
君
(
くん
)
を
尋
(
たず
)
ねていない。いつも
年末
(
ねんまつ
)
に
催
(
もよお
)
されるという滝田
君
(
くん
)
の
招宴
(
しょうえん
)
にも一
度
(
ど
)
席末
(
せきまつ
)
に
列
(
れっ
)
しただけである。それは
確
(
たしか
)
震災
(
しんさい
)
の前年、——大正十一年の
年末
(
ねんまつ
)
だったであろう。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
此奴
(
こいつ
)
は
弱
(
よわ
)
つた。」——
件
(
くだん
)
の
同伴
(
つれ
)
でないつれの
案内
(
あんない
)
では、あけ
方
(
がた
)
と
言
(
い
)
つたのだが、
此方
(
こちら
)
に
遠
(
とほ
)
き
慮
(
おもんぱかり
)
がなかつた。その
人
(
ひと
)
のゆききしたのは
震災
(
しんさい
)
のぢきあとだから、
成程
(
なるほど
)
、その
頃
(
ころ
)
だと
夜
(
よ
)
があける。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
主筆 勿論
震災
(
しんさい
)
前でしょうね?
或恋愛小説
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
特
(
とく
)
に
震災
(
しんさい
)
の
事
(
こと
)
はいふまい、と
約束
(
やくそく
)
をしたものの、つい
愚痴
(
ぐち
)
も
出
(
で
)
るのである。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“震災”の意味
《名詞》
震 災(しんさい)
地震により引き起こされる災害。
(出典:Wiktionary)
“震災”の解説
震災(しんさい)は、地震によって引き起こされた災害のこと。大規模なものを大震災(だいしんさい)という。
(出典:Wikipedia)
震
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
災
常用漢字
小5
部首:⽕
7画
“震災”で始まる語句
震災前
震災後
震災防止
震災地
震災國
震災豫防調査會