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間違
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まちがい
ふりがな文庫
“
間違
(
まちがい
)” の例文
初め赤羽主任は、村山巡査の手帖を受け取った時、感電被害者の井神陽吉の身元を一見するのが目的であったことに
間違
(
まちがい
)
はなかった。
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
何所
(
どこ
)
へまいるにもいつも
命
(
みこと
)
の
御随伴
(
おとも
)
をした
橘姫
(
たちばなひめ
)
がそう
申
(
もう
)
されることでございますから、よもやこれに
間違
(
まちがい
)
はあるまいと
存
(
ぞん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
サア気を
揉
(
もん
)
で私に
武者振付
(
むしゃぶりつ
)
くように腹を立てたが、私も
後
(
あと
)
になって余り
洒落
(
しゃれ
)
に念が
入過
(
いりす
)
ぎたと思て心配した。随分
間違
(
まちがい
)
の生じ
易
(
やす
)
い話だから。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
衝
(
つ
)
と
銜
(
くわ
)
えると、大概は山へ飛ぶから
間違
(
まちがい
)
はないのだが、
怪我
(
けが
)
に屋根へ落すと、
草葺
(
くさぶき
)
が多いから
過失
(
あやまち
)
をしでかすことがある。樹島は心得て吹消した。
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
物を知らないと色々の疑いが起りますし、とんだ
間違
(
まちがい
)
も出来ます。鶏が死なないから人間も大丈夫だろうなんぞとそんなものを食べたら大変です。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
この間不意と銭湯の帰道で
出会
(
であわ
)
し、いやとも云われず家へ上げたのが
間違
(
まちがい
)
のもとで、その後は
主
(
ぬし
)
ある身だからと断ってもずうずうしくやって来るので
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
(探偵小説……小説としても……事実としても……何だか
間違
(
まちがい
)
ダラケのような危なっかしい気がしますなあ。ホントの犯人は別に在りそうな気が……)
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
其反対の年には少ないのであろうと思われる、少くとも此小窓裏の狭い雪渓では、そう考えても
間違
(
まちがい
)
はなさそうだ。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「そいつあ行って見なけりゃ、ちょいと分らねえ。何なら電話で
訊
(
き
)
いてみるんだ。だが
大体
(
たいてい
)
間違
(
まちがい
)
はないよ。空は日本中どこへ行ったって続いてるんだから」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
以上の如く考えて来ると、花柳病の予防及び絶滅と結婚とを一つに組み合わして問題とされたことが、失礼ながら平塚さんたちの
間違
(
まちがい
)
でなかったかと思います。
新婦人協会の請願運動
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
『
何
(
なに
)
かの
多分
(
たぶん
)
間違
(
まちがい
)
です。』とアンドレイ、エヒミチは
肩
(
かた
)
を
縮
(
ちぢ
)
めて
云
(
い
)
う。『
間違
(
まちがい
)
に
相違
(
そうい
)
ないです。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
三十円のものは
口銭
(
こうせん
)
や経費に二十円
遣
(
や
)
って五十円で買うつもりでいれば何の
間違
(
まちがい
)
はないものを、五十円のものを三十円で買う気になっていては世の中がスラリとは行かない。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
マリヤンは先ず筆記されたパラオ古譚詩のノートを見て、其処に書かれたパラオ語の
間違
(
まちがい
)
を直す。それから、訳しつつあるH氏の側にいて、H氏の時々の質問に答えるのである。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
細面
(
ほそおもて
)
の色白で、パッチリした眼、少し高い鼻、
引締
(
ひきしま
)
った唇、これだけを見て居ると、優れた芸術品にあるような魅力を感じさせますが、
何
(
ど
)
うした造化の
間違
(
まちがい
)
かこの一番立派な顔へ
百唇の譜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
もしもかかる
事実
(
じじつ
)
を以て外国人に
云々
(
しかじか
)
の
企
(
くわだて
)
ありなど認むるものもあらんには大なる
間違
(
まちがい
)
にして、
干渉
(
かんしょう
)
の危険のごとき、いやしくも時の事情を
知
(
し
)
るものの
何人
(
なんぴと
)
も認めざりしところなり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
戦
(
たたかい
)
の神さまかもしれない。……しかし。なんだか日本人を憎みすぎている。そして白人をえらく考えすぎているのじゃないかしら? それは
間違
(
まちがい
)
だ。東洋人だって偉いんだ。
仏陀
(
ぶっだ
)
も東洋人だ。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
お
父
(
とっ
)
さん、なんで叔父さんを鉄砲で
打
(
ぶ
)
ったかなア、江戸にいる叔母さんだのおえいという
従弟
(
いとこ
)
が聞いたら、どんなに怨むか知れねえから、
若
(
も
)
し叔母さんが来たら、多助が
間違
(
まちがい
)
て打ったと云うから
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
然し支配人は兎に角宝石に
間違
(
まちがい
)
のなかったのを喜んで、騒ぎ立てる社員を一先ず制して、自分の部屋に帰り、念の為再び金庫を開いて調べてみると、支配人が大急ぎで金庫に投げ入れた宝石の一つ
琥珀のパイプ
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
この馬鹿馬鹿しい
間違
(
まちがい
)
が、実は両品川対面のいとぐちとなったのだ。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「なにか
間違
(
まちがい
)
でもおきたのじゃないかな」
骸骨島の大冒険
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「むむ、
必然
(
きっと
)
だ。
間違
(
まちがい
)
はない。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
この
御方
(
おかた
)
は中津の
御家中
(
ごかちゅう
)
、中村何様の若旦那で、自分は始終そのお屋敷に
出入
(
でいり
)
して決して
間違
(
まちがい
)
なき
御方
(
おんかた
)
だから厚く頼むと
鹿爪
(
しかつめ
)
らしき手紙の文句で
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
二
度
(
ど
)
、三
度
(
ど
)
、五
度
(
ど
)
……
幾度
(
いくたび
)
くりかえしてもこれに
間違
(
まちがい
)
のないことが
判
(
わか
)
った
時
(
とき
)
に、
私
(
わたくし
)
はすべてを
命
(
みこと
)
に
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
無暗
(
むやみ
)
な者が採りますと、どんな
間違
(
まちがい
)
になろうも知れませんから、昔から
禁札
(
きんさつ
)
が打ってあるのでございましょう。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そういう
段取
(
だんどり
)
になれば、私は
間違
(
まちがい
)
なく、闇の
迷路
(
めいろ
)
をうまく
選
(
よ
)
り通ってきたことになるのである。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
或
(
あるい
)
は
公書
(
こうしょ
)
の
如
(
ごと
)
きものに
詐欺
(
さぎ
)
同様
(
どうよう
)
の
間違
(
まちがい
)
でもしはせぬか、
他人
(
たにん
)
の
銭
(
ぜに
)
でも
無
(
な
)
くしたりしはせぬか。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
慣れぬ人に料理法を教ゆるは思い掛けぬ処にて
間違
(
まちがい
)
を生じやすし。お登和嬢もその意を
諒
(
りょう
)
し
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
さぞ辛い事だろうと、気の毒な心持になったのが、そもそも
間違
(
まちがい
)
のはじまりです。人は見かけによらないという事がありますが、この女ほど見かけによらないのもまず
少
(
すくな
)
う御在ます。
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この「筋の通った蒐集研究をする」これは最も賢明で本当の仕方であるから、相応に月謝さえ払えば立派に眼も明き味も解って来て、
間違
(
まちがい
)
なく、最も無難に
清娯
(
せいご
)
を得る訳だから論はない。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
私達は今度の旅行の困難を
慮
(
おもんばか
)
って、なまじ案内者などは雇わず、前
以
(
もっ
)
て大山村の宇治長次郎に、気の合った者を一人連れて、二十五日の朝九時迄に
間違
(
まちがい
)
なく魚津の停車場に来ていてくれと
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
気楽なら
好
(
い
)
いけれども。与次郎のは気楽なのぢやない。気が
移
(
うつ
)
るので——例へば
田
(
た
)
の
中
(
なか
)
を流れてゐる小川の様なものと思つてゐれば
間違
(
まちがい
)
はない。
浅
(
あさ
)
くて
狭
(
せま
)
い。しかし
水
(
みづ
)
丈は始終変つてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
孝「へい/\
間違
(
まちがい
)
でござります」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「それは
間違
(
まちがい
)
だ‼ 誤解だ‼」
謎の頸飾事件
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
馬鹿にしちゃ
可
(
い
)
かん、と言って、
間違
(
まちがい
)
の
原因
(
もと
)
を尋ねたら、何も
朋友
(
ともだち
)
が
引張
(
ひっぱ
)
って来たという訳じゃあなかった。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
帆村探偵は、理屈のうえではたしかにそうなるから
間違
(
まちがい
)
ないと信じながらも、あまりに事の意外なのに、夢ではないかと、いくたびも考えなおさずにはいられませんでした。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
で、
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
のみを
竜神
(
りゅうじん
)
の
世界
(
せかい
)
と
思
(
おも
)
うのは
大
(
おお
)
きな
間違
(
まちがい
)
で、
竜神
(
りゅうじん
)
の
働
(
はたら
)
く
世界
(
せかい
)
は、
他
(
た
)
に
限
(
かぎ
)
りもなく
存在
(
そんざい
)
するのである。が、しかし
神々
(
かみがみ
)
にとりて
何
(
なに
)
よりもうれしいのは
矢張
(
やは
)
りあの
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
である。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そこでバターが一面に塗れましたら両方の端からグルグルと二寸位の幅に
巻
(
まい
)
て行って
真中
(
まんなか
)
でピタリと合せて
畳
(
たた
)
みます。ちょうど帯を双方から畳んで行く心持でなさると
間違
(
まちがい
)
がありません。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
間違
(
まちがい
)
なく所要の沢に下ることは言う
可
(
べ
)
くして行われないことであろう。
八ヶ峰の断裂
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
故意
(
こい
)
ならず
犯罪
(
はんざい
)
を
為
(
な
)
すことが
無
(
な
)
いとも
云
(
い
)
われぬ、
人
(
ひと
)
の
讒言
(
ざんげん
)
、
裁判
(
さいばん
)
の
間違
(
まちがい
)
などはあり
得
(
う
)
べからざることだとは
云
(
い
)
われぬ、そもそも
裁判
(
さいばん
)
の
間違
(
まちがい
)
は、
今日
(
こんにち
)
の
裁判
(
さいばん
)
の
状態
(
じょうたい
)
にては、
最
(
もっと
)
もあり
得
(
う
)
べきことなので
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
要するに世間から云えば、僕らの
宅
(
うち
)
ほど静かに
整
(
とと
)
のった家庭は
滅多
(
めった
)
に見当らなかったのである。あのくらい
他
(
ひと
)
の悪口を露骨にいう松本の叔父でさえ、今だにそう認めて
間違
(
まちがい
)
ないものと信じ切っている。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「はてな、
間違
(
まちがい
)
ではなかろうが、……何しろ、きみは、ちっともその方に引っかかりはないのでしたね。」
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
とっちめたつもりでいるのだろうが、それはたいへんな
間違
(
まちがい
)
だぞ。あっはっはっ
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
金作が「旦那方に
間違
(
まちがい
)
があっては済まない、少し待ったぞ」
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
後
(
のち
)
に、何も
彼
(
か
)
も打明けて
私
(
わたくし
)
に言いなさった時の話では、しかしまたその
間違
(
まちがい
)
が
縁
(
えん
)
になって、今度出会った時は、何んとなく両方で
挨拶
(
あいさつ
)
でもするようになりはせまいか。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「飛んだ事を!
夫人
(
おくさん
)
、廉平がここに
居
(
お
)
るです。
決
(
け
)
して、
決
(
け
)
して、そんな
間違
(
まちがい
)
はさせんですよ。」
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ああさっきのお百姓がものの
間違
(
まちがい
)
でも
故道
(
ふるみち
)
には蛇がこうといってくれたら、
地獄
(
じごく
)
へ落ちても来なかったにと照りつけられて、
涙
(
なみだ
)
が流れた、
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
、今でもぞっとする。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
場合によれば、表向き、治兵衛をここへ呼んで逢わせるも
可
(
よ
)
かろう。あの
盲
(
めし
)
いた人、あの、いたいけな
児
(
こ
)
、鬼も見れば角がなごむ。——心配はあるまいものの、また
間違
(
まちがい
)
がないとも限らぬ。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(いや、中で
間違
(
まちがい
)
があるとならんので。)
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“間違”で始まる語句
間違いよ